メディアグランプリ

路上はアートで満ちている2016


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記事:金子千裕(ライティング・ゼミ)

 

路上の魔力ほど抗い難いものはないのです。
なぜなら、そこには必ず『アート』があるからです。
思えば『路上の詩人』や『日常をアートにした男』と呼ばれた偉大な写真家にして芸術家のアンリ・カルティエ=ブレッソンや『日本のブレッソン』と呼ばれた木村伊兵衛や『写真の鬼』と呼ばれた土門拳。彼らもまた路上の出身です。
彼らはカメラが一台あれば、路上は、日常は素晴らしいアートになると知っていましたし、それを体現してきました。

さて、一口に『アート』と言いますが、アートとはそもそもなんだろうと思い調べてみました。
手元にある広辞苑を引いてみると『(1)ア.芸術。美術 イ.技術』とあります。じゃあ芸術、美術とは何かとまたまた広辞苑を引いてみますと『(art)一定の材料・技術・様式を駆使して、美的価値を創造・表現しようとする人間の活動およびその所産』となっています。
つまりは自分が『いいね』と思うものを作る事。そして『表現』だから表に現し見てもらう事です。私はその表現とやらを他人に、多くの人に認めてもらい、それで食べていけるようになったらこんなに素晴らしい事はないと思っています。
だから毎日、五分でもいいから路上に立って写真を撮っています。

路上で写真を撮ることは大変、危険です。
ふいにファインダーに飛び込んできた人が「何、撮ってるんだよ!」と睨んで来たことも一度や二度ではありません。たまに『いいな』と思う人を見かけて「写真撮らせて下さい」とお願いしても「え、きもい」と返される事もしばしばです。
それでなくとも『肖像権が~!』とか『盗撮が~!』とか厳しい時代です。
でも、私は路上に立ちます。嫌な思いをしても。
「え、アマチュアが一般人を撮るって素人が素人をでしょ? 意味あるの?」
などと言われても路上の魔力には勝てません。一瞬その時にしか生まれない素晴らしいアートには代えがたいものがあります。いや、一瞬だけではないのです。その場そのものが私の心を突き動かす時もあります。そうなると止まれません。撮りまくります。例え旅行中や買い物中で、旦那や友人に置き去りにされても撮り続けます。
ある意味、路上中毒者。路上ジャンキーと言っても過言ではありません。

中毒者なので、私は休日ともなると一日中、路上に居ることも少なくないです。
路上と言っても都会とは限らないです。それは郊外の町だったり、古い街道だったり、山道だったりもします。でもどこに行ってもやる事は変わりません。自分が『美しい』と思ったものを現在持てる技術を駆使して撮る。それだけです。
というと格好良く聞こえますが脳汁垂れ流してそこら中でシャッターを切りまくっている危ないアラサー女子です。正直、不審者です。よく通報されないなあと思う時もしばしばです。もしかしたら通報されているかもしれません。

たまに「何を撮ってらっしゃるの?」などと近所のおばさまに声を掛けられる時もありますが、そういう時は大抵、花や鳥を撮っている時です。
ゴミ捨て場にある不気味なぬいぐるみや、なんだかよくわからないものを撮っている時は声を掛けられません。あったとしても「見て、あの人やばいよ」とヒソヒソと噂されるくらいです。撮る物で人の対応って随分、違うんだなあと思います。

そういえば、フォト部の掲示板でも不気味なぬいぐるみは一部の熱狂的なファンが居るだけで、あまりウケはよくないです。
でも、私は今後も不気味なぬいぐるみを撮り続けるでしょう。だってそれが格好いいと思えてしまうのですもの。
逆にすごく人気がある被写体は『人』と『水』です。つくづくそう思います。

実は一昨年前まで自己流で写真を撮っていました。
中・高・大とカメラを使う部活や研究室に所属していましたが、写真甲子園などに送るようなものではなく、どちらかというと学校行事の記録や、研究結果の記録などが主でした。
携帯のカメラの性能が上がって、そういう『日々の記録』の写真を越えたところに行きたいと思った時には、学校に通うお金も時間も無かったので(夜勤有りの仕事を五年していました)教本とにらめっこして、どうにか独りぼっちで、独りよがりな写真を撮っていました。
一昨年、賞に応募してみようと思い立った私は名取洋之助賞をはじめ著名な賞に応募して、ことごとく落選。
パーティやレセプションへのお誘いの手紙が来ても仕事だから参加出来ないなどなんかもやもやーっとした日々を送っていました。

昨年、過労で倒れ、仕事を変えて自由な時間を持てるようになりました。
そこで週末でもいいから写真を学びたいと思い色々調べるうちに第一線で活躍するプロから直接学べる天狼院フォト部の存在を知り、そこで学ぶ事にしました。
そして、一年間、フォト部で学んだ成果でどこまで行けるか知りたくなりました。昨年撮った数万枚の写真が、先生たちの言葉がどこまで私を引き上げてくれたのかを知りたくなりました。
今年は挑戦の年です。できるだけ多くの賞に応募します。
数年以内の目標は、先生たちに出来るだけ近づく事。
天狼院フォト部の講師になる事です。

はてさて、どうなることやら。
とにもかくにも今年一年、足掻いて足掻いて足掻きまくって行きたいと思います。
プロフォトエッセイストを目指して~! 自分にまっすぐ頑張ろうと思います。

 

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2016-01-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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