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恋愛したい30代は、合コンに行ってはいけない ~博多美人に告ぐ2.0~


Koikeさん 恋愛したい

 

記事:Ryosuke Koike(ライティング・ラボ)

 

「うまいなあ」
私は、それをぼーっと見つめていた。

グルメの話ではない。
駐車の話である。

福岡県宗像市にある宗像大社に、友人らと家族ぐるみで正月明けにお参りするのが恒例となっている。
交通安全でご利益のある宗像大社には、各地からぞろぞろと車の参拝客がやってくる。時期的に、広い駐車場も車でごった返しである。

私は駐車が下手である。
昨年末、車を少しだけ大きめのものに買い替えただけなのに、早速ぶつけてしまった。後部座席のドアは、遠くからでもへこんでいるのが見える。
この日も、駐車スペースに止めるのに何度もハンドルを切り、ギアを上げ下げしていた。

一方、一緒にお参りした友人である「彼」は、私の車よりさらに大きい車にもかかわらず、宗像大社の駐車場で、やすやすと駐車していた。どんなに車路が狭く、車幅が狭い駐車スペースでも、迷いのない動線を描き、真っ直ぐに止める。動作に無駄がなく、しっかりとした手さばきを見ていると、うらやましくなる。

「彼」とは、就職したときからの長い付き合いである。
「彼」には本当に助けてもらった。九州にきて初めて口にした芋焼酎の飲み方、割り方を教わった。車の購入にもついてきてもらった。他にもあげればきりがない。
「彼」がいたからこそ、結婚もできた。

新人時代に同じ職場で苦楽をともにしたこともあり、30代になった今でも関係は変わらない。
しかし、変わったこともある。
私は二児の父だが、「彼」は独身である。

お参りのあと誰かの家で打ち上げをするのも恒例で、この日は「彼」の家ですることになった。
毎回、飲みながら食べながら友人らと近況を話し合うのだが、お酒が進むにつれて話題はいつも同じ方向へと向かう。

恋愛や結婚についてである。
おみくじを引くと、話題になるのは恋愛や結婚の項目である。

この日もそれらについて色々と語っているうちに、疲れがたまっていたのか「彼」はうとうとと眠ってしまった。

子どもをあやしながら「彼」の顔をみて考えてみる。
出会いを求めている「彼」の役になんとか立ちたいと思ってはいる。
しかし、残念ながら私には特につてもない。運よく結婚できただけで、恋愛について人並みにアドバイスできるほどの経験も能力もない。
合コンの話もあるようだが、目立った進展はないようである。
やっぱり、発展する出会いは、なかなかないものなのか……。

私は恋愛について、『博多美人に告ぐ』で、「あう・あわない」「上手くいく・いかない」は置いておいて、とりあえず飛び込んでみてはどうかといった話を,僭越ながら書かせていただいた。
しかし、今になって少し違うんじゃないかという気がしてきたのだ。

人間、年齢を重ねると、一般的な傾向として段々と柔軟性が失われていく。
新しいこと、知らないことに対する障壁が高くなるのだ。
仕方がないことだと思う。これまで色々な経験をし、失敗から学び、現在の自己を形成してきた。既に形成されてきたものをベースとして生きているので、真新しいものを吸収し、受け入れ、フィットさせていくには徐々に時間がかかるようになる。精神的にも、体力的にもである。

そう考えると、合コンのような異なる組織、グループが出会う場で、たった2~3時間のうちに、これまで知らない人と仲良くなり、お互いのことを一から話して理解し、さらにその中から気がある、または今後脈がありそうな人を見つけることは、ある程度完成してきた大人には、なかなかレベルが高い作業と思われる。

30代にとって、合コンの場は荒野で油田を掘りあてるようなものだ。地図なしで見当も付けず砂に埋まった宝探しをするようなものだ。
そして、そういった機会自体すらも段々と少なくなってくる。

どうすればいいのだろうか。

知らない場ではなく、知っている場で勝負をするのである。

シードで一回戦をとばすように、入学試験で一次試験を免除されるように、第一段階のハードルをはずすため、興味があるもの、好きなものが集う場所に出向くのである。

恋愛や結婚というものは、好きなものが一緒よりは嫌いなものが一緒の方が長続きするというが、好きなものが一緒じゃないと、そもそも一緒になれないと思う。
今思えば、私が妻と出会い、一緒になるきっかけは「酒」だった。性格とか、容姿とかもあるにはあったに違いないが、決め手はカウンターで「酒」を飲めることだった。
他にも、フットサルで知り合ってとか、野球で知り合ってとか、ランニングで知り合ってとか、自分の周りを見渡せば、意外といる。

そう。
お互いのことをだいたいの年齢ぐらいしかわからない状態から、あれやこれやとやりとりしてスタートするより、好きなものが一緒の場から勝負する方が、近道な気がしてきたのだ。

他にも利点がある。
知らない人同士の場で話が盛り上がらないと、なんか話がかみ合わないなあ、早く帰りたいなあ。仲間内で反省会したいなあという気持ちになってしまう。
これが、好きなものが一緒だと、話をする中で恋愛や結婚という点では違うかなと思うことがあったとしても、好きなものの話自体で盛り上がることができる。友達としての輪が広がるのだ。

では、勝負すべき土俵はどのようにして見つけることができるだろうか。
インターネットが普及した今では、検索すれば好きなもの同士の集う場はけっこう簡単に見つけることができる。
あとは参加するかどうかだ。
ただ、それでも知らない人と積極的に話すことに抵抗がある人もいるだろう。

そこで提案する。いいところがあるのだ。
天狼院書店では様々な部活やゼミが行われている。
英語であったり、ライティングであったり、落語であったり、健康であったり、読書会であったり、写真であったりと、演劇であったりと、同じ興味があるもの、同じ志向の人と出会うことができる。
そして、単に講義があるだけでなく、ワークショップなど参加型の仕組みを取り入れているので、全く知らない人同士でも自然と仲良くなれる。驚くほど敷居は低いのだ。
天狼院書店のHPを開いてみて、気になるものがあればぜひ参加してみるといいと思う。

私もライティング・ラボがきっかけで、ライティングの話を肴に、初めて会った男性と終電を逃すまで焼き鳥屋で語り合ったし、初めて会った女性と飽きることなく日本酒を飲みあったこともあった。また、「本」というつながりだけで、初めて会った複数の人と飲むこともあった。

好きなものについては、恥も恐怖も消え、夢中になれる。
そして、共有できた人と一緒になれるとしたら……。

ここまで書いて気付いたが、出会い目的でそのような場に行くのは、考えると順番が逆で、よくないことである気もする。
だから、あくまでも一義的には好きなもののために行くのである。そこでたまたま出会いがありました、というスタンスでいいのだ。
それでも、合コンとどちらの確率が高いだろうか。

さて、ここからが本題である。
恋愛や結婚を望んでいる博多美人に告ぐ。

自分の好きなもの、興味のあるものの場にどんどん出て行ってほしい。そして色々な人と繋がってほしい。
そこから発芽する恋愛の方が、出現率も成功率も高いと思う。
もちろん、これは女性だけでなく、男性にも言えることである。

けれども、
もし、あなたが、そういった場に行ってもなかなか相手が見つからなくて、
そのあなたが、福岡県内に2つあるプロサッカークラブのいずれかのファンで、
さらにいえば、スタジアムでサッカー観戦するのが好きで、
そして、面白くて後輩思いだけどちょっとシャイな人に興味があって、
どちらかというと、引っ張る方だという人なら……。

力になりたい私は、ライティング・ゼミを中心に福岡天狼院でこっそりと機会をうかがっています。
私が話した「彼」を紹介する日が、もしかしたらやってくることを。

 

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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2016-01-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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