メディアグランプリ

そのカラー写真は、本当にカラーなのか


金子さん カラー写真

記事:金子千裕(ライティング・ゼミ)

 

スマホが大衆化し、マスコミが視聴者からスクープ情報を集めるようになった昨今はまさに日本国民皆カメラマン時代だとも言えます。
しかし、みんながみんなカラー写真を撮っているとは限らないのです。

「おう。俺はモノクロ派だぜ!」

そういう人も居るでしょう。私もモノクロ写真はよく撮ります。しかし、そうではないのです。そういう意味ではないのです。たとえカラー写真だったとしても、その写真は本当の意味での『カラー』写真とは限らないのです。

みなさんはこんな経験はないでしょうか? スマホで撮った写真が、あるいはカメラで撮った写真の色がイマイチ、自分が思っていた色と違うという事が。
そう、カメラは見たままを必ずしも写すとは限らないのです。

写真という言葉は、真を写すという言葉は、ある意味、大嘘だ!

――人間の目以上のレンズはない。

というのは、東京のフォト部顧問である松本茜先生の受け売りですが、私はそれに乗っかってこう言いたいと思います。

――人間の記憶以上のプリントはない。

『記憶色』と『記録色』という言葉は写真をやっていると必ずぶつかる言葉です。例えばニコンは『記録色』で人間が見たままの色を再現するだとか、キヤノンは『記憶色』で人間が生理的に好む色を意図的に作り出しているだとか。
撮って出し(撮った写真をすぐメディアに掲載したり、クライアントに渡すこと)に強いのは『記憶色』のキヤノンであり、プロカメラマンの多くはキヤノンを愛用していると言われています。
ある世界的な写真投稿サイトで使用カメラを調べたところ、圧倒的にキヤノンのシェアが高かったという話もあります(最も近頃はニコンの自然な色使いが好まれる傾向もあり、徐々にニコンを使うプロカメラマンも増えているらしいのですが)

でもね、私は思うのです。
例えキヤノンのフラグシップ機であっても人間の記憶には勝てないのではないかと。
カメラで撮っただけでは、そのカメラのカラーに過ぎないのではないかと。
あなたのカラーではない。つまり、本当の意味での『カラー写真』ではない。
だから、私は写真を加工します。
カネコカラーに染め上げます。

世の中には写真の加工を嫌う人たちも居ます。フォトショップを使えば何でもできると思っている人たちが。
たしかに、いろいろな加工はできます。でもそれは、写真屋さんが暗室でやっていた事とあまり変わりません。

例えは良くないですが、スターリン時代のソ連では写真の修正・加工が頻繁に行われていました。時期によって同じ写真なのに、写っている人の人数が減っているなんてことがよくありました。
粛正した人物を過去の写真からも消してしまうというスターリンの恐ろしさがそこにはあるのですが、それは置いておいて、ようは写真の加工はそんな時代からよく行われてきたのです。
今、私たちがPhotoShopでやっている事をアナログでやっていたのです。古い写真館の店主さんのお話を聞くと、お見合い写真でホクロを消してみたりなんて事はよくやっていたそうです。

それを知ると『PhotoShop』や『LightRoom』というソフトの名前はそのまんまなんだなあと実感を伴って理解できます。

さて、私は写真を加工します。
昔の写真屋さんがやっていた事をデジタルでやってみます。
それは、私の頭の中にある記憶の色に、実際の写真の色を近づける作業です。

加工をしない写真は女性で言えばスッピンの状態……という人も居ますが、私はそれよりひょっとしたら悪いのではないかと思います。
ゴテゴテとした化粧をした女性より、スッピンや薄化粧の方が好きという男性は世に沢山いるでしょうが、スキンケアもなにもせず肌は乾燥し、髪はとかさず、服もボロボロといった状態の女性を好む男性はなかなかいません。

写真の加工とは、女性でいうお肌のお手入れや身支度のようなものだと私は考えます。
それはとても大切な事です。

身支度をして、好きな服を着てそれではじめて『自分の写真』と『カラー写真』と言えるのではないでしょうか?

ですから、私は写真を加工するのが大好きです。
せっかく、前回の記事にあったように警察に心配されてまで撮った写真が、可愛い我が子が、私が見たように見て貰えないだなんて、ちょっとした悲劇です。

(※前回の記事『私は傘もささず、雨の中うずくまっていたんだ』

例えば、ハレの日(大切な日)の写真を加工(現像)しプリントすると、あとから見返した時に思い出がありありと『より美しく』思い出されるものです。
そう。思い出はいつも写真より美しいものです。
記憶はどんなプリントよりも美しいのですから。
美しい写真が一枚、手元にあれば思い出はより美しく味わい深くなります。

長々と書いてきましたが、とどのつまりは、きれいに現像してプリントした写真を手元に持つと幸せになれますよという話です。

もちろん天狼院のフォト部では、そのあたりの加工(現像)や写真の印刷についても教えてくれます。

より、美しい思い出のために。未来の自分のために。
自分色のプリント、してみませんか?

 

***
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、店主三浦のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

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2016-02-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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