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メディアグランプリ

好きな人が、出来ました。


 

 

 

記事:小堺 ラムさま(ライティング・ゼミ)

 

好きな人が出来ました。

つい先ほど自分の気持ちに気が付いた。

今日は仕事が午前中休みでベッドの中でウダウダしていると

「あ、私、あの人の事好きなのかも」って突然キタ。

 

 

その人とは3週間くらい前に知り合った。

今日好きになったのか、それとも、出会った瞬間から好きだったのに今やっと気が付いたのかはわからない。

でも自分の気持ちに気が付くと、いてもたってもいられなくなって、ベッドから飛び起きた。そして、真っ先に先日交換したその人のLINEを見つめる。

昨日までは何気なく連絡をしていたその通信手段が今日はいつもと違ったものに見えた。

ただの事務的な連絡手段にすぎなかったものが、今日はあの人と私を繋ぐ大切な大切な綱のように思える。

仕事関係で知り合ったその人と私を繋げてくれるのは、この先もLINEになるだろう。

私にとって、とても大切なホットラインだ。

 

 

事務的なやり取りをしていた昨日までの画面を見つめる。

ちょうど昨晩も今日の夕方生じる仕事の段取りについてやりとりしたばかりだった。

ビジネスメッセージであるにも関わらずグダグダとしたセンテンスになってしまう私の無駄な饒舌に比べて、あの人の文章は簡潔だった。

それはそれは見事なまでの簡潔さで、禅寺の枯山水を連想させるほどだった。

ただのぶっきらぼうとは訳が違う、膨大な経験の中から鍛錬によっていらないものをそぎ落としていった簡潔さ。

そんなセンテンスに生々しい艶めかしさを感じ、私はひとり家の中で馬鹿みたいに恥ずかしくなった。

お坊さんのたたずまいに時折抱いてしまうエロティックさ、アレを私はその人に重ねてしまったからである。

 

 

恥ずかしさを紛らわすために、あの人に何かメッセージを送ってみようと思った。

でも、何を送ろうか内容も迷う.

送ったら変に思われるんじゃないか、そんなことでも大いに迷う。

アイフォンを握りしめ、部屋の中をウロウロした。

落ち着かない。

リビングのテラスに出てみた。

朝から降っていた雨が降り続いている。

朝、まだあの人が好きだという自分の気持ちに気が付かなかった私で、眺めた雨の景色は面倒くさいほどに欝々としていた。

だけど、今見る雨の景色は何かを憂うようにしっとりとしていた。

世界が、違って見えた。

 

 

ここまで読んだアナタは、こんなことを書いている小堺がハタチを少し過ぎた位の娘なのだろうと思うだろう。

言っとくけど、私は齢、四十を目前にしている。

これは想像物語でもない。

ってここまで読んで、慌てて天狼院のページを閉じようとしないでよ~

そんなに気持ち悪がらないでもいいじゃないの~

当の本人が驚いているんだもの、自分がこんな中2みたいなこと感じているんだから。

そして、今朝投稿するはずだった既に出来上がっていたアラスカ逃走劇第二話を急遽差し替えて、これを投稿しているんだから、どうかしている。

小堺の読み物を一度でも読んだことがある人は、小堺が割とやさぐれている女だということは文面から大いに読み取ってもらえているはずだ。

そんな女の心でさえ、様変わりさせられる。

LINEの文字を見つめて、はみかむような事態に陥れられてしまうんだから。

なんとまあ、人を好きになるということは恐ろしいことだ。

人の行動を変え、捉え方を変え、世界を変える。

 

 

私、今日の午後その人に会う。

もちろん、オフィシャルな仕事の場で。

いつもより念入りにシャツにアイロンをかけ、いつもは塗らないような華やかなシャドーを引いてお化粧だっていつもの倍の時間かけた。

鏡に映る私、妙に春めいてる!

私も女だったんだなあとしみじみ思う。

ただのいつもの出勤準備なんだけど、入念に準備をしている時間がとても幸せだった。

人を好きになるということは自分を大切にすることなのかもしれない、そう思った。

 

 

そして、傘をさしながら、その人に会うべく仕事の待ち合わせ場所に向かっている途中、ふと思った。

この一種の恋物語は、どんなエンディングになるのだろうか。

突然降って沸いた始まりと同じように、突然終わりが来てしまうのだろうか。

女としては考えたくはなかった、恋の終わりなんて。

ただ、物を書いている人間からすれば、エンディングを想像せずにはいられなかった。

「今回の恋物語はできるだけ切ない終わり方をした方が物語自体は引き立ちそうだなあ。

二人の成長に繋がるし、そこからまた成長した自分で何かを始める希望を与えるし…」

そんなことをついつい考えてしまう自分に対して「コラ小堺、今回のはお話しじゃないんだってば!空想でも想像でも妄想でもない、現実だから現実!」とツッコんでみた。

 

 

私は一度もラブストーリーを書いたことのないのだけれど、それは、ただ世の中に披露できる様な恋を経験してないからだということを、今さら思い知った。

この物語をお読みくださった皆さん、こんな小堺の恋のエンディングはどんなものを期待しますか?

三浦さんの許可が出るなら、この場を借りて募集してみたいものである。

私の今回の恋の展開と、終わらせ方について。

 

 

***
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2016-03-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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