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メディアグランプリ

「初めて自分の写真に沢山の“イイね”をもらった」


山田さん

 

記事:Shoji THX Yamadaさま(ライティング・ゼミ)

数週間前、三浦店主の記事「書けないハゲはただのハゲ」には大笑いした。
こうまで、ひとりノリ・ツッコミが出来るのは、常人には出来ない技だ。

そうなのである。我等の店主はお頭が寂しい分、中身が詰まっている。 と、思われる。あくまで推論だが。
一方小生は、中身が劣化しているせいか、髪の毛に不自由はしていない。店主より20は上なのに。

始末が悪い事には、白髪が殆どない。しかも、髭は大半が白い。
その上、最近では眉に白髪が多く出てきたりしている。
従って、髭剃りは念入りとなり、眉を整えるのに時間が掛かる。
意外と困り物だ。

よく同年輩の、ハゲ散らかしたり真っ白な髪をしている知人に「えっ!染めて(髪を)ないの⁉ 」とツッコまれたりする。
以前は「苦労が無くて良かったよ」と返していたが、最近は面倒なので「ヅラなんだ」と答えることにしている。

実は小生、外見にはすこぶるコンプレックスを持っている。
背丈があまりなく、腕脚が短く、それでいて手・頭・足が大きいのだ。
無論、イケメンでも無い。
それでも人並みに、褒められたい、正確には嫌悪感を持たれたくはない。
人間なので。
よって、必要以上に身なりには気を使っている。
自信が無いからだ。
ある日の天狼院ファッション部で、顧問のシトウレイさんに発言を促された際「おしゃれする前に、周りの人から嫌われないようにしています」と答えた。
事実だからだ。
レイさんに、「良い心掛けですね」と褒められた。
これは、嬉しかった。

外見のコンプレックスは、写真の少なさに現れる。元々、写真に納まるのを嫌ってしまっているからだ。
当然、Facebookに自分の写真を投稿することが少ない。
その少ない写真に、‘イイね’を貰うことも少ない。
たまに、間違った様な数の‘イイね’が付く事が有る。若い女性と一緒の写真だ。
その‘イイね’の大半は、友人たちのやっかみだ。

一方、20歳ほど若い店主は、SNSにやたらと写真を載せている。
時には、テレビとかのメディアにも出たりする。
堂々と。
ハゲているのに。
これは、自信の差だ。コンプレックスとか、羞恥心の問題ではない。
どんなに飾っても、実態は変わらないのだから。

先日、Facebookに載った小生の写真に、沢山の‘イイね’が付いた。
天狼院フォト部で活躍している、西澤さんが何気なく撮って載せてくれたものだ。
丁度一年程前にも、同じフォト部の岡村さんが、イベントで和服を着用した小生を、それも意識させずに撮って下さった写真にも、沢山の‘イイね’を頂戴した事が有った。

どちらの写真にも共通しているのが、小生にカメラを意識させなかったことだ。
それと、どちらの時も小生は、ハットを被っていた。
似合うかどうかは兎も角、変わった物を身に着けていると‘イイね’が貰える典型だ。

実は小生、子供の頃から帽子が好きだった(中学時代の制帽は除く)。
昔から映画好きで、特に好きだった西部劇では、カウボーイ達が皆テンガロンハットを被って居た為だ。
その後、名画『カサブランカ』や『マルタの鷹』のハンフリー・ボガートを観て、憧れたせいでもある。
大人になったら、スーツにハットを決めたいと思っていた。

一方で、こうも考えていた。
小生の血縁者には、髪の薄い男性が多かった。
遺伝で、小生も髪が薄くなると、勝手に思い込んでいた。
薄くなっても、居直って帽子を被って出歩こうと思っていた。
そもそも、近親者に髪が薄い者が多かったので、小生としては気にもしなかった。

その上、薄くなった場合の対抗策も考えた。
ハゲたら、1・9分けの様な往生際の悪い様に成らず、敢えて少ない髪を短くし、可能な部分の髭を伸ばそうと思っていた。
丁度、映画『風とライオン』のショーン・コネリーみたいに。
そういえば、ショーン・コネリーは、かつらを被ってジェームス・ボンドを演じていた時よりも、
かつらを脱いでからの方が「渋い!! 」とか言われて人気が出たので、小生もその風潮に肖ろうと思っていた。

ところがあに図らんや、半世紀以上生きてきたのに、一向にハゲないのだ。
しかも、食品の仕事をしている関係で、髭は御法度であった。
その上悪いことに、顔だけはその皮膚の色や弛み具合は、順調に経時変化を遂げている。
しかもしかも、首から顎にかけて髭が斑にしか生えないのだ。
これはどうしたものか。
ツイードのスーツ+トレンチコート(ベルトは必ずバックル留め)+ハゲ頭にボルサリーノのハット+白髪混じりの髭という、理想的な日本版ショーン・コネリー型オッチャンは、未だに完成出来ていない。

10年程前から、我慢出来ずに外出時に帽子を着用するようにした。
小生の癖から当然の如く、沢山の帽子を買い求めた。
今回の‘イイね’は、それに対する小さな御褒美なのかもしれない。

今、気が付いたのだが、小生は三浦店主が羨ましいのかもしれない。
認めるには、勇気が要るが。
その勇気は、未だ持ち合わせていないが。

<終わり>

 

***
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、店主三浦のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

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2016-03-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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