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肩こり・腰痛にも効く、カラダを調律して整える「オステオパシー」のこと


*この記事は、「フォトライター養成講座」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:森 団平(フォトライター養成講座)
 

<政木ひろえ>
オステオパシー&漢方サロン Oasis代表
京都薬科大学卒業後、外資系製薬会社へ就職。医薬品開発に携わるも、医療について考えを巡らすことになり、オステオパシーという学問に出会う。
米国のオステオパシー医科大学で解剖実習の経験を経てオステオパシー臨床家として独立。これまでに携わってきた症例は5,000例を超え、オステオパシーを通じてQOL(Quality Of Life)を向上させる施術を追及している。


 
慢性の腰痛、肩こり、頭痛等々、現代人は日々カラダの痛みに悩まされている。
それは、カラダの歪みが訴える信号だ。
スマホを眺める姿勢、デスクワークで固まる腰、ブルーライトに晒され続ける目。
日々の生活は、いつの間にかカラダに歪みを溜め込んでしまう。
「オステオパシー」はカラダの歪みを手技で調律して整え、痛みの改善を目指す医療である。
 
今回は、そんな「オステオパシー」について知るためにオステオパシー臨床家の政木ひろえさん(まさき ひろえ)からお話を伺った。
 
お話を伺うにあたり、私も施術を受けさせていただいた。
まずはカウンセリングを受け、今気になっている症状や、カラダの状態を聞かれた。正直カラダで悪いところはないと思うが、在宅勤務が増えたことから首の辺りに違和感があり、画面の見過ぎからか疲れ目も気になっていることを話す。
政木さんの穏やかな口調に、緊張していた気持ちも自然にリラックスしていくのを感じた。
それから施術に入るのだが、普通の整体やマッサージだと、こっているところをほぐされるとイタタとなるのだが、なぜか全く痛みを感じない。
触られているのは分かるのだが、強くはないのだ。
それでいて、感じていた痛みが治まってくるのが分かる。
「ここは違和感ありますか?」などと聞かれ、話しているうちに当初考えていなかった最近の生活の話や昔の怪我の話をしていた。
時折、指示に従って四つん這いや、うつ伏せなど態勢を入れ替えて施術を受ける。
カウンセリングから約一時間、立ち上がった時に僕が感じたのは、
「体の各所が落ち着くところに落ち着いた」という感覚だった。立っていてカラダのどこも無理をしているように感じない。不思議な感覚だった。
「オステオパシー」この施術は一体どういうものなのか興味が湧いてくるのを感じながらお話を伺うこととなった。
 


 

 
 

アメリカ発祥の医学「オステオパシー」

一言でいうなら、「手技治療を主体とした医学ですね。カラダを整えることで、患者さん自身の治癒力を十分に発揮できるようにお手伝いをする医療」です。
残念ながら日本ではあまり知られていないのですが、アメリカ発祥の医学で、アメリカでは、外科や内科などと同じように医師免許として扱われています。
「オステオパシー(Osteopathy)」とは「オステオ(Osteo)=骨」と「パシー(Pathy)=病気・治療」を合わせた言葉なのです。
 

 
 

「オステオパシー」で腰痛の真犯人を推理する

普通、腰痛になると、整体などに行き腰をほぐしてもらいますよね。
それで良くなることももちろんありますが、良くならない場合もあります。
なぜかと言うと、腰痛の原因が腰ではない場合があるからなのです。
 
腰痛の一例として、仙骨(骨盤の中央にある手のひらくらいの大きさの骨)に負担がかかって、仙骨にかかる負担を減らすために、腰回りの筋肉が張って痛みが生じることが多いのですが、その筋肉をほぐしても、骨への負担が減ることにはなりません。
だから、その原因を取り除く必要があります。
「オステオパシー」では手技を使ってその原因を推理しています。
例えば、背骨はたくさんの骨が繋がって出来ているのですが、動きが悪い骨があると、その分だけ他の骨がフォローのために余分に動くことになります。そうすると他の骨とそれを支える筋肉に負担がかかるので、その部分が張ってしまい痛むのですが、その部分をほぐしてしまうと、グラグラになって筋肉が骨を支えられなくなって立てなくなることもあります。
だから、オステオパシーでは、張っている筋肉をほぐすこともしますが、原因である動きの悪い骨が動きやすくなるように施術を行います。そうするとバランスが取れるので、自然と張っていた筋肉が頑張らなくても良くなって、痛みも引いていきます。
 

 
 

更なる真因へ、カラダはココロの影響を受ける

腰痛や肩こりは、姿勢不良や運動不足、逆に運動のやり過ぎなど様々な原因によって起こるのですが、それらが血流障害を引き起こすことで痛みが発生しています。
私がカラダを診るときは、触診と言って手で触りながら、手技で身体の歪みを取り除いていきながら診ていきます。
歪みを直す途上で、こっている部分を見つけることはもちろんありますが、そこをほぐそうという感覚はありません。
そこから、本当に原因になっていることを探っていく感じです。姿勢不良で負担がかかっているのか、ストレスなのか?
そして、本当の原因になっている部分を治していく。
でも硬いと思った時にどうしても太刀打ちできないことがあります。
それは、その人が親の介護が不安で悩んでいるとか、会社の人間関係で緊張してしまうことが多いとか、そういうココロの影響でカラダがギュッと硬くなってしまっている時はいくら手でほぐそうと思っても歯が立ちません。
悩みを取り除かないと根本的な原因は解決できないのです。
そういった時は、具体的に悩みを聞くと踏み込み過ぎになる場合もありますが、「あたまを空っぽにしてください」と伝えて、ストレッチなどを交えることで、中が緩んで身体がほぐしやすくなったりもします。
オステオパシーでは、骨や筋肉だけではなく、「マインド=心」もセットで身体のバランスだと考えていて、時には悩みを和らげるように話を聞くことで、その人の不安を取り除けることもあります。
私の専門はカウンセラーではないので、話すことは得意ではないですが、手で身体を触って状態を把握することで、患者さんにも安心してもらって話をしやすくなることはありますね。
 
 

オステオパシーで取り除く心の不安

ある時、診させていただいた方は、ドクターから脳腫瘍(髄膜種)があると言われ、それとは別に首のヘルニアにも罹られていました。
脳腫瘍自体はすぐに手術をしないといけない状況ではなかったのですが、既に片腕に症状があらわれており、握力が極端に低下している状態でした。
そうした中、1歳のお子さんの子育てもしないといけない。
サロンに来られた時は、二つの病気と、子育てのストレスからパニックに近い状態になられていました。
握力の低下はお医者さんでは、注射を打って緩和治療をするしかないのですが、その注射も効力が強いことから2ヶ月に一度しか打てず、でも何とかして症状を抑えたいと切実な様子でした。
私としても、非常に切迫した状況だと考えたので、歪みを取り除いて症状が出ている腕にきちんと力が伝わるように施術を行いました。
その結果、ある程度症状は治まり腕の力を戻すことが出来ました。
その方も少し落ち着かれた様子で、今後のために、自分でもできることはないか、ホットヨガをしてもよいか? とアドバイスを求められました。
ただ、ホットヨガは脳に腫瘍もあることから圧力をかけるのは良くないので、旦那さんに手伝ってもらって一緒に「伸び」をするストレッチをすることを提案しました。
この提案はその方に響いたようで、旦那さんと一緒にストレッチをすることで、心身的、精神的な喜びが感じられたようです。スキンシップも取れて精神的な安定が保てるようになり、それから何度か来られていますが、以前よりずっと良くなったと笑顔を見せていただけるようになりました。
もちろん、手技で身体を整えることも大事ですが、心を整えることが大事だと改めて感じた瞬間でした。
 
 

コロナ禍がカラダに与える影響=頭蓋骨の歪み

昨年来、コロナ禍になってから来られる方の症状は明らかにそれまでとは、大きく傾向が変わりました。
それは、「頭蓋骨の歪み」です。
眼精疲労からの頭蓋骨の歪み、マスクからの頭蓋骨の歪み等です。
 

 

 
在宅勤務が増えて運動不足になり、一定の姿勢でモニターやテレビ、スマホなどを見続けることが増えたので、側頭骨や隣接する骨がゆがんで、目に関係する筋肉が硬くなってしまうのです。
頭蓋骨のつなぎ目が歪むとどうなるかというと、脳を圧迫してしまいます。それは、脳がうまく息が出来ないことに繋がって、症状として感情錯乱やパニック障害、うつ症状を引き起こす原因にもなり得ます。
うちでは、そういう方が来られると、頭蓋骨の歪みを一つ一つ取り除きながら原因が眼精疲労なのか、マスクなのか、食いしばりなのかなどを診て治していきます。
コロナ禍で引き起こされる症状については、おうちでも出来る頭蓋骨の歪みの防止方法があります。
それは、頭蓋骨に関係する可動部をきちんと動かしてあげることです。
具体的には、「眼球」、「顎」、「舌」の三つです。
この三つの部位は、コロナだと運動不足になってしまいます。視線は固定され、他の人と話す機会も少なく、マスクで顎の動きも小さくなってしまいます。
なので、それぞれを意識的に動かす時間を作ることで、かなり予防することが出来ます。
例えば、目を閉じて眼球を右周り、左回りにぐるぐる回してあげるとか。
頭蓋骨のストレッチみたいなものですね。
 
 

オステオパシーが出来ること

病気の診断・治療が出来るのは、お医者さんです。お薬を出せるのもお医者さんだけ。
オステオパシーは、そうしたことはできませんが、カラダの歪みを整えることで、その人の状態の悪いところを見つけて、良い状態に近づけることは出来ます。
また、カラダとココロ含めて全体のバランスを整えることで、その人が本来持っている力を取り戻すことが出来ると考えています。
お医者さんとはまた違ったアプローチで、皆さんが健康になるお手伝いが出来れば幸いです。


施術を受けて、診断結果を伝えられる。
結果は、基本的には問題ないとのことだったが、敢えて言うならば「首の辺りと腰の仙骨」が悪いとのことだった。首については油断ならない状況で在宅勤務の悪影響か首のヘルニアの初期のような状態だという。
確かにスマホを見たり、テレビを見たりずっと目を酷使して、うつむいて首も同じ位置で固まっていたように思う。
目線を1㎝上げて、鼻をスッと持ち上げるようなイメージで生活することで首の状態を改善できると教えてもらったので実践しつつ、スマホを見ない時間を一日の中で意識的に作るようにしている。
また、活動時間が長すぎて仙骨のあたりも疲労がたまっているとのことだったので、政木さんの著書である「幸せ睡眠」を読んでしっかり質の高い睡眠を取り疲労を回復したいと思う。
 

 

政木ひろえさん 著書「幸せ睡眠」(ごきげんビジネス出版)
睡眠とオステオパシーは一見関連がなさそうだが、実は、オステオパシーの理論を活用することで、質の高い睡眠をとることが可能になる。
本書では、普段の生活の中で簡単に実践できる睡眠の質をあげる方法が多数紹介されている。

政木ひろえさんのサロン
オステオパシー&漢方サロン Oasis
オステオパシー&漢方サロン Oasis オアシス

(取材・文・撮影:森 団平)

◻︎ライター/カメラマンプロフィール
森 団平(もり だんぺい)

東京在住、いろんな事に興味が尽きない体験系ライター。ジャンルを問わず実体験を元に読者目線の文章を書いている。SONY α7iiiを相棒に撮影も担当する。

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2021-06-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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