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3度離婚した私が4度目の結婚を考える



記事:かたP(ライティング・ゼミ)

 

*この文章は、「天狼院ライティング・ゼミ」の受講生が投稿したものです。
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私は、1974年生まれ、今年42歳になった。今は、独身である。

 

最初の結婚は、23歳の時だった。

当時、私には、趣味の音楽がきっかけで知り合った高嶺の花ともいえる女性がいた。アタックを繰り返したが、色よい返事は貰えていなかった。

そんな時に現れたのが、ウマが合い、惚気になるが、私のことを好いてくれた彼女だった。趣味は合わなかったが、付き合いは順調で、トントン拍子で婚約することになった。

 

だが、結婚が近づき「このまま彼女と一緒になってよいのだろうか?」とマリッジブルーになった。

そして、今思えばとんでもないことをしたものだと思うが、ダメ元で高嶺の花の彼女に、これが駄目だったら最後にしようとアタックをすることにした。その結果は、なんと、ついにOKの返事を貰ったのであった。

 

その頃、私は、大学時代にラジオ局でアルバイトをし、卒業後は、ラジオ番組の制作会社に所属し、主に、首都圏のFM局で番組ディレクターをしていた。番組の進行台本を書き、選曲をし、CM制作が仕事だった。週に何度か編集作業のため徹夜することが予めスケジュールに組み込まれ、文字通り忙殺される日々で、自分に余裕がなかった。そして、夫としての努力を怠った。一緒にやっていく自信を失い、離婚することとなったのだった。

 

 

次の結婚は、27歳だった。

高校時代、演劇部にたまたま入った私。それがその後の人生を大いに左右したと思っているが、彼女とは、その演劇をきっかけに出会った。

相性も良く、価値観も似ていた彼女と、そうなるのには大して時間はかからなかった。

 

その頃、私は、「人を元気にする空間をプロデュースしたい」という想いで、音楽・演劇・お笑い・パフォーマンスなどのイベントの企画制作運営をしていた。

どのくらいの期間、どこの会場で、どの脚本・演出で、どんな出演者で行うかを決め、それを実施するためのスケジュールを作成して、準備を進め、円滑に進むよう調整して、当日はお客様を迎える。全部することもあれば、部分的に請け負うこともあった。

 

とにかくやることは多く、自主企画が失敗すればそのまま損失をかぶるなど不安定な生活もあり、長くは続かなかった。

 

 

次は、35歳の頃だった。

前の生活に疲れ、また、家庭の事情などもあり、出身地に舞い戻っていた。東京と比べると興味を惹かれるものは少なく、寂しく思っていた頃に、彼女と出会った。

離婚したばかりであった彼女に、1度アタックしたこともあった。タイミングだったのかな、その時は見事に振られたわけだが、再度アタックしてようやく一緒になることができた。その経緯は、結婚後、何度も話のネタになった出来事である。

 

その頃、私は、地元でフリーペーパーの編集部に所属をしていた。フリーペーパーといっても、どちらかというと写真集に近く、無料で配布するフォトブックを、地元のカメラマンやデザイナー、美容師さん、地元の女の子たちと一緒に制作をしていた。

仕事も、編集というよりも制作進行で、どんな誌面にするかを調整し、撮影の段取りをし、実際に撮影をする。そして、校正をし、印刷に回し、出来た冊子を配布する。

そこから派生して、そんな彼らと地元を楽しく盛り上げるイベントをしたり、テレビやラジオ番組を制作したり立ち会ったり、時には女の子のオーディションに付き添いもする一方で、小さな会社だったので、会計ソフトへの入力や給与計算といった経理事務作業もしていた。

 

仕事はとても充実していた。そして、充実すればするほど、彼女とは、コミュニケーションする時間は少なくなった。次第に、会話は失われていき、すれ違いも増え、ついには、会話をすることを諦めてしまった。

 

 

就職と結婚は似ていると、私は思う。

どちらも、そこにこぎつけるまでには、紆余曲折があり、すんなり決まることは少ない。

 

結婚披露宴で「ゴールインしたお二人」といった紹介をされることもしばしばある。就職でも内定が出た時には「ようやくゴールに辿りついた」そんな気分になるものだ。

 

だが実際には、ゴールではなく、スタートラインについただけであると思う。

就職は、新しい仕事が始まる生活であり、結婚は、新しい家庭が始まる生活である。

 

就職すれば、会社の人達と事務所で、結婚すれば、配偶者と自宅で、どちらも、1日の多くの時間を共に過ごすことになる。それは、共同生活である。

価値観の異なる赤の他人と過ごすわけだから、仕事生活、家庭生活を長続きさせるためには、相手との良好な関係を築くための継続的な努力が求められる。

 

相手が求めていること、互いの考えの違いを理解し、意見があわないで揉めることがあっても、最終的には双方の落としどころを探るようなことも大切であろう。

 

振り返ってみれば、最初の仕事では、スタートラインに立ったという自覚が足りなかった。また、緊急なことばかりして、緊急ではない重要なことをしないで漫然と過ごしてしまった。

次の仕事では、共同生活であることを疎かにし、一人で何事もしようと抱えすぎた。また、その次は、良好な関係を築くための継続的な努力を諦めてしまった。

 

就職や結婚の前段階で、どんなに相手の価値観や相性を見極めようとしても限界がある。実際に、一緒に過ごし、さまざまな出来事に直面して初めて分かる、相手の価値観や行動の癖があるものだ。

 

だから、就職、結婚をしたのなら、日々、新たに知る、相手の意外な側面を素直に受け止め、理解しようとし、できるだけ良い関係が築けるよう頑張ろうと思う。

 

就職も結婚も、共同生活する赤の他人との良好な関係を構築し始める出発点であるのだから。

 

そうして、私は、頑固で生真面目ながらも、わくわくする自分の好奇心を信じて、持ち前の行動力で、4度目の職探しをするのである。

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*この文章は、「天狼院ライティング・ゼミ」の受講生が投稿したものです。

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*この作品は、天狼院メディア・グランプリ参加作品です。
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2016-04-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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