メディアグランプリ

こじらせるのは女子だけじゃない、男子もだ


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記事:矢奈川あやこ(ライティング・ゼミ)

「どなって不機嫌になれば、お母さんがなんでも言うこと聞いてくれた人なんじゃない?」
その場にいたアラフォーメンバー納得の一言。みんながふうっとためいきをついた。

最近、恋活中の女性のとあるブログをみて、そのときのことをおもい出した。そのブログには自分の思い通りにならないとキレる40代男とのエピソードが書いてあった。私にもひとりの面倒な40代男とのエピソードがある。

あれは夏前の季節だったか。就寝前に、本を読む至福のひと時。
ブウウンッとそばに置いたスマホが揺れる。
SNSでその男から明日の約束についてのメッセがはいってきていた。

内容におどろく。私がエスコート係になっていたのだ。もともと男が指定してきた日だった。なぜ?とわたしのあたまにハテナマークが飛ぶ。

(もしや、ビール一杯おごるぐらいのニュアンスだったのに、誕生会を開くと勘違いされたのか?)

わたしは、出会った日が運悪く男の誕生日近くだったのを呪った。その男からとくに連絡なかったのでこれはバラしかと、気にしていなかった。なのに。なんてこった。

フェーズとしては、出会って9日目、2回のふたりごはんのあと。めずらしく?男が前向き。彼氏もいないし、お付き合いをしてみるかの検討中の相手だった。ありがたいチャンスだが迷う部分が正直あった。

とりあえず、わたしはメッセで誕生会と認識してなかったと素直につたえてあやまった。そして具体的な店を指定しセッティングを申し出でた。すると電話がかかってくる。

なんだか、怒っている。
「サプライズの準備で連絡が遅くなっていると思って、待っていたのに。どういうつもりだ」

言っていることがよくわからない。なんかの冗談のフリかとおもったらどうも本気で怒っている。そして、意味不明な独白がつづいた。真面目に聞いていたがやはり要領をえない。

「いや、ごめんなさい。その認識が全然なくて。でも、そう勘違いさせたのは悪かったです」
「認識がちがっていた状況だったのはわかった。だが、明日なのに連絡をしてこないはおかしいだろう。それにこの代わりの店の場所は何だ?!思いやりがない」

ん?やはり意味が分からない。この夜中のクレーム電話も十分に思いやりがないぞ。
そして、連絡をしてこなかったのは一緒だろう。

わたしは面倒になりだまる。しかし、さらにお小言は続く。
どこがいいかを俺にきくべきだ、誕生日を祝ったことがないのか、どういう友達と教育を……等々と説教をうける。

(めんどうだ。電話、切りたい。やっぱ彼氏なんていらない……)

そんな気持ちをおさえ、そういうのあまりわからないので、お任せしたいと伝えた。どうも対応としては合っていたようで満足げな口調にかわる。そして、考えていたプランがあったらしく店を指定された。

(はやく言えよ! まあ、いい。これで電話が切れる!!! めざせソフトランディング!)

その後、彼は何故その店にしたかを意気揚々とかたりはじめた。おれロマンチックなんだよね。俺のエスコートっていつもすげーだろ等々。おおう、これが俗にいう彼氏面トークか?! でも、なんか違う気も。だって、メシ友ってことで、割り勘。おごってもらったことなんてないんだけどな♪

いや、そんなことはどうでもいい、今度こそ切るぞ。
「はい、ありがとうございます。お手数おかけしました。じゃあ」

が、切らせてくれなかった。
そして、ここで、忘れてはいけない重要事項を念のため記載する。
わたしはこの男の彼女ではない。

話をつづけよう。
なんと、LINEの返信がないことへのクレームに移行したのだ。

「体が心配」的なことをメッセした件についてだった。その日の朝、夜通しのメッセとレバ刺しやら刺身やらの食べ物の写真がきていた。出張中の接待が大変そうな内容だったので心配だと返信した。わたしはメッセしないほうなのでその日はそれ一通。

クレームの内容は「心配」といっておいて一通だけとはどういうことだということだった。「心配」をちゃんと行動であらわさないひどいヤツだ、ウソをつく人なんだなと言われる。
出張中でその場にいない奴にどうやって心配を行動に表すんだとおもいつつ、まあ、結局、怒っているのは既読スルーのはなしだと理解する。

(あー、でたよう。もう、終了フラグだよう。1週間ぐらいでこんな目にあうのなら、おひとりさまの方がいいんです。私)

「じゃあ、わたしメッセのやりとり苦手だし、誤解させちゃうし。メッセは連絡事項以外は送らないようにするね。ごめんね」
「それは、仕事のできない奴の言い訳だ!」

くそう、「じゃあ」がまずかったか……。ヒートしている。
穏便にいきたい、わたしは穏便が大好きだ。
「わかった。そう思っていたのを教えてくれてありがとう」
向こうが無言になる。お!おさまった。よし、電話が切れるぞ!

しかし、残念なら電話を切ることがかなわなかった。なんとご機嫌になった彼は、明日のデートは次の日休みだし、遅くまで一緒にいるべきだというよくわからない説法をはじめたのだ。(注:わたしは彼女ではないです)

とうぜん、断る。もともと、その日は次の日早いしで、あんまりいられないとつたえていた。再度その旨をやさしくつたえる。

するとなんとういうことでしょう。
彼がドスをきかせてこういってきました。
「俺も仕事で忙しいんだから、しばらく連絡できないからな。それでもいいんだな」

(それは、ラッキーじゃないか)
「そっか、仕事で忙しんならしょうがないよね」

ええ、ええ、さびしいといわなくてすみません! わたし、キッチリ冷めてますもの! まあ、ちょっと確信犯で恐縮だが、やはりキレた感じの独白がまたはじまった。もう限界だ。平和への道を捨て、ぱっつりヤるしかねえ。そんなときだった。調子が懇願風にかわる。そして、ホテルを予約していることが判明しだす。は?

「都内なんだし、朝帰れるし。そこで寝ていけばいいじゃん」

おいおい。なるほど、だから、わたしがはじめに指定した場所にキレたわけだ。家が近いとそれ理由に帰られちゃうってはなしかい。というか、私の指定駅はおまえの指定の駅から山の手で10分ほどの駅だ。確実においしいと知っている店に連れていこうとして何が悪いんじゃ! とおもったが、そういうことか。

相手の事情を考えずに自分の家から近いところを選ぶなんて人としてどうかしていると、先程いわれたのは、気のせいだったかしら。ふふふ。

もうここまで馬鹿にされたらキレてやる。もう、彼氏なんていらない。女の上から目線も解禁だ!10分でなにが変わるんじゃ。男の魅力でその場にいさせてみろよ。終電逃させてみろよ、オラ。って話ですよ。もう、開戦じゃ――。

「いや、元々、はやくかえりたいっていってるよね」
「ふざけるな、俺がこんなにうんぬん……」
「なんか、はなしがおかしくない?帰るってば」
そう強めに言うと、なんかの捨て台詞をはかれ、電話を切られた。

なんだよ、やっぱり、全般的に説教いらなかったよね!!!!! 
(注:わたしは、こいつの彼女ではありません)

もしかしたら、彼が気恥ずかしさをこんなふうに表現しなければ、かわいいな、ありがたいなとかでおわったはなしかもしれない。しかし、ヤツはひとのやさしさを踏みにじり、都合のいい女にならないとわかったら人格にいちゃもんつけたんだ。許しておけるか。売られた喧嘩はかってやる。わたしは闘志をあらわに決意した。(注:これは恋のおはなしです)

「これは、大急ぎでもっと嫌われられねば!」

これは正味38分の電話のなかでの出来事。
愚痴を聞いてくれた友人も「まって、4×歳だよね?その男」と目を丸くした。

まあ、何度も言うが、わたしは彼女でも奥さんでもない。公共の場で、でかい声でお付き合いのありなしを聞かれたので「ありなしをちゃんと考えてみます」とはいった。電車の中で「俺のことどうおもっている?5点満点で」といわれたので3.5とこたえ、キレはじめたので「じゃあ、4」と答えたさ。だって、一生懸命なら面子ぐらいたてようじゃないか、ぐらいおもったよ。電車、先にわたし降りるし。一応、これでも気に入らないとすぐおこる彼の性格を照れ隠しかなと理解しようとしたんだ。なのに人格否定やらつきあってる友人がわるいやら言われる筋合いがあるのか。否! 

そして、だいたい、彼は正式に自分で告白してきたわけじゃない。
おどしながら私に気持ちを聞くだけだった。きっとほんとは臆病な人なんだろう。

まあ、そんな話はさておきだ。話をすすめよう。
さあ、その3回目の「会食」です。

わかりますよ。わざわざ戦いに行くなよってはなしなのは。よくわかってます。
が、どうにも腹の虫がおさまらない。もう恋愛じゃない、負けるとわかっていてもいかねばならぬ戦だ。わたしは、友人とわたしの尊厳をとりもどしにいってきます!!! 

その日は、その男の自慢話につっこみをいれまくり、相手の話をぶったぎる無双をおこない、仕事系のガチ話オンリー!

ええ、見事、無事に縁は切れました。
まあ、性格が悪いのはお互い様か。
だって、ほんとうに腹が立ったんだもん。

とはいえ、ご丁寧にクレームのお電話をしていただけたので、決断もつきやすかった。ある意味、本気だしてくれてありがとう!とういうか、だ、ちなみに、そんな話になってから10日内の話だ。ちなみに、割り勘デート。まあ、メシ友ってスタートだったからね……。

ええ、ええ、みなまで言うな。わたし、足元みられてナめられたってはなしですよ(笑)その男より若いんだけどさ。そしてわたしの短い恋(?)は無事、終わりました。

そして、このわたしの事件を聞いた友人見解が冒頭のセリフだ。
アラフォー達で深いため息をついたあのシーン。

「まあ、有名な勘違い男だったって話だよ。アラフォー男”も”こじらせてるよね」
わたしの話をえさに、みんなで笑った。(あの時はありがとう!)その後みんなの「勘違い男」の被害話がでるわでるわで盛り上がる。ネットでも「勘違い男」で検索したら、でるわでるわ。勘違い男エピソードと撃退方法指南。

そういえば、勘違い男の特徴話でこの事件にあてはまって大笑いしたのがいくつかある。

その①自分の写真をやたら見せてきたり、SNSで送ってくる。
⇒はい、そうでした。有名人とうつっている写真やら、なんなら動画まで笑。あと、高校のときの女にモテてました写真まで。

その②公の場で彼氏面をされる事件。恥をかかせないために、怒らせないためにその場を濁してしまい、ゆえに勘違いがエスカレート。
⇒はい、そうなりました。

その③自慢話を数時間、単に聞いていただけで、俺のことをわかってくれるのはお前だけだ発言される事件。
⇒はい、そうなりました。話をちゃんと聞こうとつっこむとキレる感じだったので、面倒でうなずいてしまいました。すんません!! 

ほかにも該当はあったけどこれぐらいで。
そして、ネットふくめのみんなの「勘違い男」のはなしで行きつく先は、つきあってないのに勝手な嫉妬で大ギレされたというエピソード。

はじめに書いたブログ主さんも、アラフォーでおなじような目にあった話だった。期間はもっと長いけど。こんなわたしを選んでくれたんだからがまんしなきゃという世間へのちょっとした負い目と男性の顔をたてようという一般的なやさしい気持ちが悲しいことにつながっていっていた。

ネットレベルの情報だが、この勘違い系タイプは、女性の愛想や一般的な気遣いが自分だけにむけられたものではないということが判らないのだそうだ。女性が男性への普通の気遣いを自分にみせると、自分のことを好きな女(=自分のもの)とおもっちゃう思考回路らしい。たぶん、プライドをまもるための心の盾。ふだん理不尽な権力者に下手に出ていろいろ我慢をしているのかもしれない。弱い立場の人に強くでて、自分が受けた理不尽をぶつけることで自信を取り戻しているのかもしれない。彼らみたいな自信家タイプが自分の都合にひとが合わせないと不機嫌になる理由はなんだろうと考えて、そんなせつない想像をした。

今回話題にした彼は、純粋で一生懸命さがあるひとだと感じる部分もあった。きっと、彼に尽くすのに生きがいを感じる女性もいるとおもう。そういう人達同志で出会ったらきっと幸せでいいんだろうなと思った。いいひとみつかるといいね。

わたしも大反省だった。1回目であわないタイプだって気付くポイントなんていっぱいあったのに。なんか寂しかった気持ちが目をくもらせた。さすがに自分でもいい年して、何やってんだと苦笑いしたなつかし事件。もっとはやくに対応できてれば、彼もわたしも嫌な思いはもっと少なかったろう。

一応、彼みたいな人があわない人向けに指南されている撃退方法は、冷たくする、嫌われる行動をとること。賢い方々は、はじめにそいういうタイプだと気づくと冷たくあしらうのだ。ただ、冷たくしても「本気で俺にぶつかってきているんだ。本当は違う。俺にはわかる」とエスカレートすることも多いみたいだから、なかなかむずかしい。ほんとうの両想いだったらそのセリフ全く問題ないのにね。

まあ、なんにせよ、わたしの事件をえさに毒々しいアラフォー・トークのたどり着いた先は、まずはしっかり自立。パートナーはあくまでプラスアルファであって、いなくても幸せにならないとって決意した。またまた強がってとか、イタイと言われよーがなんだろーが、おもいやりのない勘違い男に都合のいい家政婦あつかいされるぐらいだったら一人の方が幸せって思うのもホントだし。

「毒も吐くけどさ、われわれは結婚できなくたって、またそれとは違う何かで世間の役に立てばいいんじゃない?」

アラフォー素敵女子がそう笑う。同じアラフォーのわたしはたまに心が弱くなっちゃってこんなつまんない事件に巻き込まれちゃうけど。自立して潔くて社会のこと考えているかっこよいアラフォー独身女性だっているんだぞ。世間さんには独身女性におっかないこというひと多いけどさ。わたしは、いつかこっそりでもどこかでそう言いたいって思っていたのを苦い話といっしょに思い出した。

 

***
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、店主三浦のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

 

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2016-07-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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