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天狼院ロスという病


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記事:谷合美香(ライティング・ゼミ)

自分でも驚いている。
書店イベントに行かないだけで、虚無感に襲われるとは。

日曜日が五週ある月に現れる部活『天狼院旅部』に不参加である。
昔から旅は苦手で、予定の立つ日々の暮らしの中に安住しているのが一番いい。
参加した場合のいい思い出に乏しいのも、旅と私を隔てる要因かも知れない。
修学旅行でさえ、自分の立てた企画が通ったから参加したものの、班を決めるときに揉めて、こんなトラブルを旅先にまで抱えていくのは神経に障るが、企画を見届けたいから、と意地になって参加。結局、団体行動はすべて、意気投合した引率の教頭先生と組んでこなしたのだから、企画立案者になっていなかったら参加しないイベントだった。

そんな理由で、旅行は避けて通り続けている。
天狼院書店とのお付き合いも半年を数えた五月に、日帰りで江ノ島旅行を企画していた『旅部』だが、参加を見送った。顔見知りになったスタッフの皆様や参加される講師の先生に、「おいでませー」と誘っていただけて嬉しかったけれども、やはり脳裏をよぎるのは「旅の嫌な思い出」。楽しい天狼院の企画でも、嫌な思い出記録を樹立してしまうのは嫌だった。このときは暑気あたりしていて、どのみち不参加なのだけれど、それでも悲しくなかった。むしろ、申し込むことで発生する旅費を無駄にしていたかもしれなかったから、申し込んでなくてよかったと思ったくらいだった。

その『旅部』が、二ヶ月後の七月には一泊二日にパワーアップしたから驚いた。
他のゼミと連動して、富士吉田を満喫するということだった。
「小説家養成ゼミ」は現地でプロットを書いて、講師が一対一で個別指導してくれるというし、「ライティング・ゼミ」は「ネタ拾い」のために合宿先で取材を敢行するというし、「フォトゼミ」は夜空を撮影するって楽しそうなこといい出すし、「読/書部」も夜通しリーディング・ハイだって。
それぞれ、自分の所属する活動に合わせて、泊まるコテージを分けるという。
なんですって。
どの活動も参加権利ありそうですがどのコテージに泊まればいいんですか(お選びください)。
どの企画にも参加したいですが、分身の術とか使ってもいいですか(使えません)。

それで、結局やっぱり不参加を決めた。
企画が盛りだくさん過ぎて、倒れそうだったからだ。
かくして、久しぶりに天狼院イベントに参加しない土日が訪れた。

ほんとうになにもない休日はちょっと思い出せない。一年経っていないのに、もう天狼院に行かない土日が思い出せない。先々月まで土曜日は天狼院にほぼ行かない日だったのだが、クイズに参加するようになって普通に行く日に変わってしまった。
なかったところに増やすのは簡単で、減らすのはおそろしく困難だと思い知る。
真っ白な予定表が、土日だけは真っ黒になっていることに違和感を抱かなかったのもどうかしているが、平日は予定表に書き込むまでもなく会社勤めをしているというのに、手帳に書き込むことがないとか思っていたのもどうかしている。
そんなどうかしている人が、手帳を黒くしようと目論んだ結果が、休日レス。
神様でさえ天地創造という大仕事のあとに安息日を設けられたというのに。
いや、神ならぬ身には、休みなんて贅沢は禁止なのだ。
このあたりから、もうどうかしているので、人間休息第一ですよと忘れないように記載しておく。
落ち着いて振り返れば、今回の七月『旅部』の開始日は我が故郷の名物・隅田川花火大会であり、毎年の恒例で見ているのだから、そんなに休日レスでもない。ちゃんとイベントがある。天狼院以外にも手帳に記載する用事はあるのだった。
ということで天狼院旅部、一瞬だけど隅田川花火大会に勝った! 浅草生まれの人間に一瞬だけど花火大会忘れさせてた!

とはいえ思い出したので花火大会をテレビで愛で(浅草生まれが泣くぞ)、終わってみれば、思いを馳せるのは富士吉田。今頃参加した人たちは缶詰の準備してるんだろうか、夜空を撮影する準備で盛り上がってるんだろうか、明日はもう帰ってくるんだよなあ、早いよなあ、なんてことばかり浮かんでは消え、浮かんでは消えしている。

自分はもう月々の疲れが溜まっているので早寝。といいつつ午前様。それでも富士吉田にいる『旅部』メンバーよりは早いだろうと思われるので早寝と主張。

日曜日、目が覚めたのは西日眩しい夕方五時。
富士吉田じゃなくてよかったー!
ていうか、参加してたら寝てられなかったんじゃね?

このように一日を睡眠で潰すという贅沢を、はからずも堪能してしまったところへ、どっと襲い来る虚無感。
一日寝てるとか、なにその無駄遣い。
なあんにもしないんじゃなくて、なあんにもできない、じゃないの。
うわもったいねー。

こういうのが嫌で、そう、なんにもできないまま休日が終わるってもったいなさが嫌で、それでいろいろ手帳に書き込む用事を作ってきたのだった。

昔懐かしいワーカホリックという言葉に当てはまるかどうかはさておき。
自分のための時間を、自分のために使っているという実感が欲しくて、行きたいところに行くための時間に充てている。

会社にも仕事にも関係のないところに自分を置きたい。それが今の私の行きたいところ。
行きたいところが、楽しく過ごせる場所だったらもっといい。
そういう場所が、今の私にとっては天狼院書店だということ。

この心のオアシスを、どうやって支え、維持していけるか。
ほんとうに「天狼院ロス」になってしまわないために、客としての大きな課題ではなかろうか。

 

***
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、店主三浦のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

 

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2016-08-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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