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メディアグランプリ

音楽が繋ぐ縁(えにし)


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記事:徳田 潤(ライティング・ゼミ)

 

「何かできることがありましたら、教えて下さい。」

 

全米スムースジャズ賞最優秀女性アーティスト賞を受賞したピアニスト・キーボーディストの松居慶子さんから、呪文のような件名の電子メールを受け取ったのは、私がメールを送ったわずか10日後であった。

 

 

2001年、私は、電機メーカの技術企画室に属しており、10年後に向けた新規事業を立ち上げるべく、東京研究所T所長と共に光通信関連技術の企画を行っていた。その活動の中で、7月8~12日にアメリカ、メリーランド州ボルチモア市で開催される”National Fiber Optic Engineers Conference (NFOEC’01)”という光通信関係の学会で、最新技術動向を調査することになっていた。7月7日、七夕の日に伊丹空港から成田を経由し、シカゴを経てボルチモアに向かった。

 

そのJALの機内誌”Agola”に、海外で活躍する日本人として松居慶子さんが紹介されていた。

 

“Forever, Forever”という曲は下の娘が2歳の時に「ママのことはいつまでもいつまでも大好き」と言ってくれた、そのことを残したいと思って作ったんです。

 

この一文に、思わず涙腺が緩んだ。

 

 

この年の6月8日、大阪教育大学教育学部附属池田小学校に出刃包丁を持った男が侵入し、8人の児童が殺害され、多数の児童、教諭が傷害を負った。私の長男は附属小の1年生で、色々な状況から察すると、本当にきわどいところであったと思われるが幸運にも無事であった。ただ、同じマンションに住む友人夫妻のお嬢さんが犠牲者となった。マンションの10階と11階で、同じ幼稚園から1年上のお嬢さんを追っかけ同じ小学校に入ったばかり。ゴールデンウィークには、家族でお邪魔させてもらって、一緒に仲良く遊んでいたお嬢さんが帰らぬ人となったばかりであった。

 

日本に帰って”Forever, Forever”の入っているCDを購入した。松居慶子さんの曲はエネルギッシュなアップテンポの曲も多いが、”Forever, Forever”はピアノソロのバラードで、余計に心に沁みわたった。

 

松居慶子さんのホームページからメールアドレスを知り、”Forever, Forever”の成り立ちに感激したことと、附属池田小学校の事件で犠牲となったお嬢さんの思い出を書いたメールを送ったところ、思いがけずご本人からいただいた返信に、

 

「また、お友達の方の事を考えると、どうして良いかわかりませんが、CDを渡していただけるのなら、徳田さん宛てにお送りしましょうか。何かできることがありましたら、教えて下さい。」

 

と書かれており、この心遣いに再び涙腺が緩んだ。松居慶子さんも同じ年頃のお嬢さんがおられるので、本当にいたたまれない気持ちになる、と。

 

呪文のような件名は、多くのファンメールに埋もれて返事が遅れて申し訳なく、この件名の返信だと早く気づくので、というご配慮だった。

 

友人に確認した上で、CDを送っていただいた。

 

9月27日、渋谷BUNKAMURA オーチャードホールで松居慶子さんのコンサートがあった。この日は本当に偶然にも東京出張となった。同じ日に友人が出演するコンサートも東京であったのだが、この日はどうしても、オーチャッドホールに出かけないといけなかった。

 

アンコールのジャムセッションが終わっても、鳴り止まない拍手。そして、再びステージに現れた慶子さんの紹介するアンコール最後の曲目は”Foever, Foever”

終演後はサインの長蛇の列に並び、お礼を直接伝えることができた。

 

翌年、6月11日に大阪サンケイホールのコンサートに友人をご招待いただいた。この日はご主人がお仕事の都合で参加できなかったので、友人の奥様と私と家内で並んで座り、コンサートを満喫した。終演後、3人でサインの列に並んだ。コンサート後に3人で飲んだビールは格別であった。

 

すっかり松居慶子さんのファンになった。

 

2004年7月25日に富士山こどもの国で開催された”FEEL THE  FUJI FESTIVAL”の野外ライブは、友人の塩入俊哉さんが伴奏する川合郁子さんのステージもあったので、宝塚から家族4人を車に乗せて駆けつけた。午前中の川合さんが出演されたステージは曇り空だったのだが、松居慶子さんのステージでは大雨に降られ、一時、キーボードの音が出なくなるというハプニングもあったが、大自然の中での音楽を家族で満喫して帰った。

 

2007年6月29日、前年に転職し、この日までコネチカット州ダンバリーで研修を受けていた私は、帰国のためニューヨークに移動し、Iridium Jazz Clubで松居慶子さんのライブに出かけた。この他にも、大阪や名古屋のBlue Noteにも出かけた。

昨年、久しぶりに銀座ヤマハのインストアライブに出かけた。少し早めに到着し、隣の席に座っていた松居慶子ファンの男性と長らく話をしていると、同じ大学、同じ学部の先輩であることが判明した。

 

お嬢様を亡くされた友達夫妻にも男の子が生まれ、現在小学校の5年生である。

「スチールパンをやってみたい」とおっしゃるお父様に、旧知のスチールパン奏者で、日本では第一人者の原田芳宏さんを紹介した。果たして昨年は、ご子息が小学4年生の最年少メンバーとして、トリニダードトバゴで開催されたスチールパンの世界大会に参加するまでになり、今ではワンマンライブも行っている。

 

混声合唱団に属していた大学卒業から今まで、一度だけ川崎で「第九」を歌ったが、自分で音楽を演奏することから、すっかり離れてしまった。

が、音楽が繋ぐ縁(えにし)は、今でも満喫している。

 

 

***
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、店主三浦のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

 

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2016-08-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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