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メディアグランプリ

オリンピックに並ぶ、日本の祭典に燃える


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記事:遠山 涼(ライティング・ゼミ)

今年の日本テレビ「24時間テレビ」は瞬間最高視聴率35.5%という高視聴率をおさめ、成功に終わった。
それに対して、今年のフジテレビ「27時間テレビ」は過去最低の結果となり、平均視聴率は7.7%という結果だった。
しかし、視聴率の高い低いに関係なく、ネット上ではどちらに対しても批判的なコメントが溢れている。
当然のように、称賛の声なんて本当にひとつもない。

そもそもテレビ番組の話をする人が減った。

僕が中学生の頃、朝の話題は決まっていた。
「昨日の○○見た!?」
質問するまでもなく誰もが見ているのに、そんな問いかけから始まる
昨晩のテレビ番組の話題は、僕らが例外なく盛り上がる話題だった。

それが今では「昨日の○○見た!?」はほとんど成立しない。
そもそもテレビを見る人が減っている。
そして、そんな状況が僕はとてもさみしい。

僕は昔、いわゆる『テレビっ子』だった。
たとえば僕が小学校の頃に一番流行っていたのが「めちゃイケ」。
僕はあまりに影響を受けすぎて、将来は友達とコンビを組んでお笑い芸人になると決めた。
夏の3時間半SPを録画して、それを繰り返し見た。
同じシーンを再生しては一時停止、そして巻き戻し、また再生した。
そうやって出演者がボケを言うタイミングや間、
声の高さやアクセントをすべてコピーして、芸を盗もうとしていた。

そんな少年にとって、フジテレビの「27時間テレビ」は、
海水浴よりも縁日よりも楽しみな一大イベントだった。
そしてその気持ちは、実は、今でも変わっていない。

しかし、現在の僕の周りにいる人々は、ほとんど27時間テレビを見ていない。
テレビでの放送が終わってからネットのニュースで放送があったことを知る始末だ。
そこで起きた事件だけをネットからピックアップするだけ。
むしろそれが普通の社会人なのかもしれない。
みんなリオオリンピックの話はしている。
それなのに27時間テレビの話はどうもしにくい。

どちらも同じような眼差しで、見ることはできないだろうか?
だって、27時間テレビだってオリンピックと同じくらい楽しい。

一年に一度開かれる、TVタレントたちの祭典。
そこには王者の貫禄を見せつける大御所や、大きな期待を背負ったメインMCの姿がある。
吉田沙保里が金メダルの獲得をほぼ義務付けられているように、
明石家さんまは爆笑を取ることしか許されない。

そして一夜で天下を取るべく、虎視眈々と下剋上を狙う若手タレント。
積年の夢である強豪アメリカへの勝利とともに、日本史上初の銀メダルを獲得した男子陸上。
深夜のバラエティコーナーでは若手芸人たちが、積年の鬱屈した思いを吐き出すように吠えまくる。

それぞれがわずかなチャンスを逃さぬように、真剣勝負を繰り広げる。
最後まで諦めず、緊迫した局面を見事に乗り切り、銅メダルを獲得した女子卓球。
ほんの一言のコメントが明日以降の人生を動かし得る、緊張感に満ち溢れたひな壇トーク。

そして当然のようにハプニングは起きる。
一言一句がリアルタイムで全国に届いてしまう生放送。
「自分は賞味期限切れなのかな……」と弱音をこぼした男子水泳の入江。
「飯島さんは?」とSMAPの元マネージャーの名前を出してファンから批判を浴びた明石家さんま。

予想外の行動や不測の事態に慌てふためく、その様子まで放映されてしまう。
誰もが目を疑った吉田沙保里の悲しみに打ちひしがれる姿。
局部をさらけ出した泥酔状態の笑福亭鶴瓶に、放心し閉口するしかない共演者たち。

筋書きに沿って進行しようとする力と、予定調和に破綻を起こそうとする力が衝突する。
ジョコビッチは初戦でデルポトロに破れ、ロンドン五輪の記憶を蘇らせた。
1人で暴走を続ける爆笑問題・太田に、ベテランの今田耕司が本気の蹴りを浴びせる。

そして普段のレギュラー放送では見られない、むき出しの人間味が現れる。
カメラの存在を忘れ、取り繕っていた自分が乱される。
苦しい状況にも動じずにチームを牽引し、最後には涙を止められなかった福原愛。
元国会議員の東国原英夫は、芸人魂を取り戻すかのように尻を露わにした。

テレビという枠に制限されることのない自由への疾走。
腰の痛みと体力の限界を越えて、最高の演技を世界に見せつけた内村航平。
ロンブー・田村淳はテレビの自主規制への問題提起として、女性器のイラストをモニターに映す。

視聴者すら無視する、本当の人間の姿が全国の視聴者の目に曝される。
27人連続成功というルールを無視して、勢いだけでチャレンジを成功にさせた「27人スーパーダンク」。
喜びを抑えきれなかったせいで反則負けとなった事態に混乱し、何故かパンツ一丁になったモンゴル代表のコーチ。

アスリートたちの祭典は4年に一回。
冬季を入れても2年に一回だ。
それと同じくらいに熱く燃えるような祭典が、驚くべきことに毎年開催され、
その舞台で僕たちに勇気と感動、笑いと涙を与えてくれる、あらゆるTVタレントたち。

僕は彼ら彼女らに、最大級の賛辞を贈りたいのだ。 
***
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、店主三浦のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

 

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2016-08-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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