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鉄道旅で心と体のデトックス


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記事:TABIMEIJIN(ライティング・ゼミ)

「仕事、勉強、就活、婚活、恋愛、育児……忙しい毎日に疲れていませんか?」

豊かな生活を送るために、たまには癒やしや楽しみも必要です。僕が趣味にしている鉄道旅は癒やし、楽しみ両方得られるお得な旅です。いくつになっても楽しめる鉄道旅に出かけてみませんか?

鉄道の旅を始めたのは大学生の時です。当初は、青春18切符を使用して地方に住む友人に会いに行くための安い移動手段でしかありませんでした。

しかし、旅を続けていくうちに鉄道旅の持つ「癒やしの力」に気づきました。その後は春、夏の18切符が使える期間になると必ず鉄道旅に出かけるようになり、約10年で関東、関西、九州のJR各線を乗りつぶしてきました。

そんな鉄道旅の魅力を紹介します!

①車窓で癒される
地方を走るローカル線の車窓は、日本の原風景を鮮明に映し出してくれます。車窓を流れるのどかな風景をただ眺める。それだけで、日頃知らないうちに沈殿しているモヤっとした気持ちが晴れてフラットな状態に戻れます。

ここで個人的な車窓の風景ベスト3を挙げておきます。
1位 庄内川の朝焼け (東海道本線 名古屋駅を大阪方面に出てすぐ)
2位 会津川口駅からの風景 (只見線 会津川口駅)
3位 南アルプスの風景 (中央東線 大月駅〜小淵沢駅)

車窓を楽しむためには、もちろん、窓側の席を確保することが最重要です。この時のポイントは電車の進行方向に対して前を向ける席を選ぶこと。景色の見やすさが段違いです。更にもうひとつ上のテクニックとして、乗車する前にgoogle mapなどで電車が通るルートを確認しておきます。例えば、電車が川にそって走るときは左右どちらに川が現れるか把握しておくと、前もってベストポジションを確保でき、十二分に車窓を楽しめます。

②観光列車で癒される
普通の在来線とは一味違ったワクワクを提供してくれるのが観光列車です。特にJR九州は現在の観光列車ブームの先駆けで、有名な観光列車が数多く存在しています。乗っただけで気持ちが自然と高鳴る車内デザインは一見の価値があります。

中でもデザイナーの水戸岡鋭治さんがプロデュースした肥薩本線の「SL人吉」「いさぶろう・しんぺい」「はやとの風」は肥薩本線沿線の球磨(くま)川のゆったりした流れ、鉄路に迫る山々の迫力、鐘を3回鳴らすと幸せになるという「真幸駅」、大畑駅の「スイッチバック」、そして、日本三大車窓のひとつ「矢岳越えからの霧島連山とえびの高原の絶景」を楽しむことができます。ちなみに、青春18きっぷでも指定席券を購入すれば乗ることができます。

③偶然の出会いで癒される
気楽な一人旅でも誰とも話をしないのはやはりさびしいもの。僕は小心者なので自分から見知らぬ人に話しかけることはあまりしませんが、電車の中で期せずして向かいに座った方から話しかけられて、旅先の貴重な情報を得られたりします。仕事の人間関係から一時的に解放されるために旅に出たりしますが、実は誰かと心の交流をしたかったんだ、と気づくきっかけにもなります。

④駅弁やご当地グルメで癒される
おいしいものを食べると前向きな気持ちになれますよね。駅弁は電車旅に欠かせないもので、駅弁目当てに旅に出る人もいるくらいです。ご当地グルメをぎゅっと詰めこんだ駅弁では、目的地や通過地点の土地でしか食べられないものを手軽に楽しむことができます。

また、旅先で今まで食べたことのない変わった食べ物を発見することもあっておもしろいです。最近のヒットは、佐世保駅で食べた「元祖レモンステーキ弁当」です。レモンステーキは長崎県佐世保市発症の肉料理です。レモン風味の醤油ベースのソースがかかったステーキはレモンの爽やかさと肉の脂身の相性が抜群!! とてもおいしかったです。

⑤アクシデントを楽しむ
どんなに事前に旅のプランを立てていても予想もしないアクシデントに遭遇することはあります。

JR山陰本線の完全乗車(京都から下関間)を目指して山口県の長門という駅で電車の乗り継ぎをしたときのことです。2両編成の1両目に乗ったのですが、しばらくすると、乗りこんだ電車が切り離され、目的地と逆方向に電車が進み始めとても焦った経験があります。

慌てて電車を降り、どうしようか10秒迷ったあと、時刻表をさっと開いて下関方面に向かう電車を調べると、次の電車が来るのは2時間後でした。時間を無駄にするのは嫌だ! と思い、駅を一瞬で出て、目の前にとまっていたタクシーの運転手さんにこうお願いしました。

「あの、すいません!  さっき駅を出た列車を追ってください!」

運転手さんはびっくりしていましたが、抜け道を通りぬけ、一生懸命、電車を追いかけてくれました。強い雨の中、猛スピードで電車を追いかけるのはとてもスリリングでドキドキしました。運転手さんのがんばりのおかげで無事、目的の電車に乗りこむことができたのですが、タクシーで電車を追いかけたのは後にも先にもこの時だけです。今でも忘れられない危なっかしくて楽しい思い出です。

⑥旅先の土地で癒される
社会人1年目、はじめて長い連休をもらえた2007年の8月、僕は特に何も考えずに北海道に向かって電車に乗りました。

ハウスメーカーの営業として社会人生活のスタートを切った僕でしたが、毎日帰る時間は23時過ぎ、上司からはノルマを課せられ厳しく叱責されるストレスフルな日々を送っていました。

お先真っ暗な人生に絶望してどこか遠いところで死んでしまいたいとすら思っていたんです。

でも、その思いは旅先の小樽できれいに無くなります。

日本海が一望できる日和(ひより)山灯台という場所があるんですが、そこから見た海はとても青く大きかったんです。今考えれば海が青くて大きいのは当たり前なんですが、当時、心が内に内にこもっていく感じだった僕には衝撃的でした。

目の前に一気に広がった海の雄大さ、一面の青を見て、それまで心に漂っていた不安やネガティブな気持ちは地球規模で考えたらちっぽけなもんだ、と思えました。

旅を終えて職場に戻った後も辛い日々は続きましたが、あと少しだけがんばろうと前向きな気持ちにさせてくれた貴重な旅だったと思います。

鉄道旅は、人を癒します。
そして、日本の鉄道はただの移動手段ではなく、一人になって自分を見つめなおす第3の場所でもあります。

たまには肩の力を抜いて一休みしませんか? 電車に乗るといいですよ。

***
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、店主三浦のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

 

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2016-09-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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