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メディアグランプリ

40歳になるのに週刊少年ジャンプを読んでいるのはダメですか


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記事:イチカワ アユミ(ライティング・ゼミ)

僕はもうあと半年で40歳になる。いい大人だけど、毎号欠かさず週刊少年ジャンプを買って読んでいる。今週も買った。朝イチで買って、仕事が終わって家に着いたら読む。それで月曜を乗り越える。
今日もその工程を先ほど終えてこれを書き直している。いや正確にはまだ終えてはいない。僕と同い年の漫画を読んで、書かなきゃという衝動に駆られ、ジャンプを途中で放って書いている。
毎週没ってるし、また推敲できないし、つい1時間前まで今週は提出を諦めようかと思っていた。でも、あと一時間もないけど、書かなくちゃと。提出して、せめてゼミの同期生の一部の方だけにでも読んでもらいたい。初めて、読んでもらいたいと思って書いている。書きたいじゃなくて。

何年か前、某週刊漫画雑誌の連載作品の中に、ダメ人間の例として「30過ぎても少年ジャンプを読んでいる」というのが出てきたなあと、ふと思い出した。それで今回、このタイトルで書くことにした。それが1週間前。
ダメなんだろうか。30過ぎても週刊少年ジャンプを読んでいるのは。
でも、その漫画の作者は折に触れ、作中にジャンプ作品のネタを使ってた。きっとその作者も好きなんだろう。

小説も読むけど、好きな作品が思い浮かぶのは漫画の方が多い。「風の谷のナウシカ」「AKIRA」「ハイウェイスター」など。
あれ。ジャンプ、どこいった。全部、別の雑誌の作品。
ジャンプは「好きな作品が載っている雑誌」ではなく、「週刊少年ジャンプという雑誌が好き」なのだ。実際過去に、特にこれが好き!という漫画がなくても買っていた時期もある。金を払ってまで買うほどの漫画が載っていないと言う人がいても、それに半分賛同する気持ちがあっても、買い続けている。

週刊少年ジャンプの漫画は「友情・努力・勝利」をテーマに描かれる。ポジティブ一直線の場合もあるし、アンニュイやシニカルの強いものもある。努力と勝利の部分があるので、自然とバトルモードを含む王道をたどる作品が多い。
大体、何の変哲もない主人公の少年が、ある日突然異世界の住人に巻き込まれたり、特殊能力に目覚めたり、世界の命運を背負わされたりして、ストーリーが始まる。物理的、時間的道中において、同じ目的地を目指す仲間や、好敵手と書いて「とも」と読むみたいな敵やライバルが現れたりして、壁を乗り越えるために努力する。そして立派にヒーローに成長する。ほとんどの主人公は、必殺技の名前(大体キラキラしてる)を大声で叫びながら放ち、必ず勝利する。目的を遂げる。
元々、父が買っていたので、生まれた頃には家にジャンプがある環境だった。そして物心ついた頃から毎週毎週読んでいたわけで、かれこれ読者歴が35年以上になる。自分もヒーローになれるんじゃないかと思って幼少期を過ごしたのは間違いない。
さすがに中学辺りまでには、そんなメルヘンな色合いはなくなっていたけれど、やはり、物語を読むことによってそこに入り込み、現実にはない世界を味わう時間は甘く淡く、更に少年漫画の王道ならではの興奮もあり、クスリみたいなものであることは変わらない。
こう書くと、確かに、30過ぎてもジャンプを読んでるのは、若干イタイ気もする。でも、コンビニでジャンプ立ち読みしてる人って、20代後半以降の男性だよな……僕だけじゃないのも確かだ。

そう言えば、あたかもずっと読んでいるみたいに書いてきたけど、実は一時期、読んでいなかった時期がある。大学4年の終わりくらいから就職して4年目くらいまでの数年間。
丁度大学進学の時期に家族に色々あって、副作用の少ない薬を作りたくて薬学部に進学した。自分で決めたけど、外的要因が大きかった。学力的にかなり背伸びをして入学した僕にとっては、その世界はあまりにも圧倒的だった。そして不健康があるからこそ成り立つ世界であり、それに辟易したのもあって薬膳の世界に移り住むことにした。それを決意したのが大学4年の夏だった。
卒業して飲食業に入った。中でも、一番健康から遠いであろう、デザートの部門に特化した。美味しいデザートが作れて、そこに薬膳の理論を乗っけたら、喜ぶ人がたくさんいるだろうと考えた。
本当にやりたいことが見つかって、それに没頭して、朝起きてから夜寝るまで、デザートと薬膳のことしか考えてなかった。
それに賛同してくれるマネジャー、店の仲間。日付が変わっても新作の試作をする毎日。店に泊まったことも何度もあった。キッチンスタッフ同士でお互いの試作をけなしあったり、ちょっと嫉妬したり。たまに飲みに行って、あーでもないこーでもないと、店や自分の夢を語り合った。いざお客さんに出してみれば、自分の作ったもので喜ぶ人や感動してくれる人までいて、自分も泣くほど心が動くことが何度もあった。
あの頃、僕の人生の主人公は僕だった。

経済的な理由で飲食業から薬剤師に転職し、しばらくして購読が復活した。

そうか。
また、自分の人生の主人公が自分自身になったら、読まなくなるのかな。

なんて、今週のジャンプを読むまでは考えていた。40年続いて、来週最終回を迎える「こちら葛飾区亀有公園前派出所」通称「こち亀」を読むまでは。

10年くらい前のある月曜日を思い出した。
僕は薬局の休憩室でジャンプを読んでいた。同僚が事務作業のために部屋に入ってきたので、ジャンプを閉じた。
何の気なしに口をついた「ジャンプ読むと、なくしちまった何かを取り戻せる気がしますよね」
すると同僚からは「それ、先週のジャンプで銀さんが言ってました」と返ってきたんだ。
心のずっと奥の方に擦り込まれた、なくした気がしても消えない何か。
結局うまく言葉にできない。
結局これを読んでくれている人には、ジャンプの良さを伝えられない。
もどかしい。でも、僕は。
きっと、いくつになっても読むに違いない。
それでいいはずだ。
 

 

***
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2016-09-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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