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【元店員の告白】行きつけのコンビニをつくるのは危険です


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記事:ダモイ コジロー(ライティング・ゼミ)

 

コンビニって本当にたくさんありますよね。

駅前なんて出口から見渡すだけで3件くらい見つかるときがあります。

というか駅の中にもコンビ二がありますし、活動範囲はぐんぐん広がっています。

田舎にある僕の実家では、隣のおばさんが「何しとる~? 梅酒できたで飲むか~?」とか言って家にあがってきますが、いつかコンビニもそうやって家に入り込んでくるかもしれません。

 

でも、それくらいコンビニは身近で、毎日利用してるって人は結構いるんじゃないでしょうか。

しかも、行くコンビニは決まってて、いわゆる「行きつけのコンビニ」を持っているのではないかと思います。

コンビニの店長いわく、人は経路上の一番近くのコンビニに入ってしまうそうで、道路ひとつ渡るのも面倒くさがって、そちらに行かないものだそうです。おのずと、毎日の通勤、通学経路上に行きつけのコンビニができて常連客となるという仕組みです。

 

僕はコンビニで4年間働いていました。週3,4くらいはシフトに入っていたので、毎日来るお客さんのことは、いつの間にか覚えてしまいます。

 

たとえば、30歳くらいの男性常連客Aさんが、扉を開けて入ってくるだけで、これからの行動が予想できます。今日は月曜だしジャンプを30分くらい立ち読みしてから、多分から揚げ系の弁当と発泡酒だろうなぁくらいのレベルで。それが、プレミアムモルツだったら、今日はいいことあったんですねぇ、よかったですねぇ、なんて心の中で思いながらレジを打ちます。

 

他にも、毎週金曜日の夜10時くらいに訪れる大学生カップルがいて、彼女は、なめらか系のプリン、彼は肉マンか総菜パンを買っていく。たぶん、週末のお泊りなんだろうなぁ、ちょっと遠距離なのかなぁ、とか思いながら肉マンをトングで掴んでいます。それが2年目の春すぎから、彼がひとりでしか来ないようになって心配し、その半年後には他の女の子と来るようになって応援するなんて、ながーく見守っているケースもあります。でも、こちらから「なめらかプリンの彼女は元気にしてるの?」なんてことを尋ねたりはありません。店員には超えてはいけない一線があるのです。

 

そんな常連客の中でも群を抜いて記憶に残っている人がいらっしゃいます。バイト仲間の間でもよく話題にあがっていた方です。

その方は40歳前後の女性。週に4日くらいの頻度で夜9時に来店されます。黒髪が長く、貞子を働きに出れるくらいまともにしたような、なんとなく疲れている雰囲気。彼女が来るとバイト同士で「読みが当たった!」「はずれた~」というやりとりが発生します。

というのも、彼女はお店に入るとカゴを手にとって、ヨーグルトを8つカゴにいれます。ヨーグルトは決まって健康のために開発された高級な商品。次にそのまま、おでんの前に直行し、ラグビーボールくらいある一番大きなおでん容器を手のひらを広げてつかみます。そして、おでん鍋をじっと見つめてから、白滝をお玉ですくいます。ひとつ、ふたつ、みっつ、彼女はいつも、鍋にあるだけの白滝を容器に入れていきます。

 

僕たち、コンビニ店員は彼女が来るだろうと予想した場合は、白滝を2時間前くらいにたくさん仕込んでおきます。彼女が来ないと廃棄になるかもしれないので、ある種のギャンブルになっていました。

彼女はというと、鍋にあるだけの白滝を全て買っていきます。仕込んである日は、だいたい10個くらい買っていたと記憶しています。彼女は白滝を入れ終わると、おでんの汁を容器いっぱいになるまで入れます。

 

最終的に、彼女はヨーグルト8個と白滝をたくさん持ってレジにやってきます。実はここに新人に任せられない難関が待ち構えています。それは、白滝がいくつあるのか数える作業。白滝なんて色が薄いですし、どこから別の白滝なのか分かりにくくて仕方ありません。ましてや、大きな容器がおでん汁で満たされていて、10個もの白滝が身を寄せ合って漂っているんです。9個なのか11個なのか、もうどうでもいいんじゃないかという気分にさせられますが、仕事なのでそうもいってられません。トングで白滝を持ち上げたりしながら「うーん、これは別の白瀧ですね」とか「おそらく9個でしょう」なんて鑑定士ばりのコメントを言ってレジを打つのです。

お騒がせな彼女ですが、なぜそんな買い物をするのか、バイト仲間で度々話題になりましたが、結局真相はわかりませんでした。コンビニ店員はあくまで見ているだけで、お客さんに話しかけたりはしないものなので。

 

こんなかんじで、コンビニの常連客を見ているとおもしろいことが、たくさんあります。

反対に考えれば、行きつけのコンビニをつくるとは、これくらい自分のことを知られるということなんです。

コンビニ店員なんてお客さんから見たらRPGゲームの「村人1」みたいに気を払わない存在かもしれません。しかし、当たり前ですがリアル世界にそんな人はいないのです。

コンビニ店員は、田舎のおばちゃん級にあなたのことを見ています。そして、かなりプライベートなことまで踏み込んで把握しているのです。見た目にだまされず、レジには田舎のおばちゃんが並んで立っていると思ってください。おばちゃんと違うのは、ただ声をかけてこないだけ。

 

つまり、行きつけのコンビニをつくるときは、田舎のおばちゃんとべったり仲良くなるくらいの覚悟が求められるんです。でも、これを読んだみなさんは、逆に店員さんに話しかけてみちゃったらどうでしょう? もしかしたら、親しくなって秘蔵の梅酒をふるまってくれるかもしれません。

ってそんなことないか。

 

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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2016-10-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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