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ふるさとグランプリ

就活をしているときに、インドに興味を持った話《ふるさとグランプリ》


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記事:菊地功祐(ライティング・ゼミ)

3月のある日、私はひとりインドに降り立った。
空港の出入り口から出た瞬間、ふと思ったことがある。

「この国、クサッ!」

なんだこの生卵が腐ったような匂いは……
空港の周りが臭いんじゃなくて、なんか国全体が臭いような。

生臭い匂いに加えて、気温が30度近くもある。
そして、この人の熱気。
とにかく町中がうるさい!
周囲はしつこいくらいにクラクションが鳴り響いている。
空港から一歩出たらインド人だらけで、もはや別世界だった。

私は、旅行会社の迎えの人の車に乗って、デリーの中心街へ向かった。
道中では、待ち構えてたかのように乞食の子供達に囲まれる。
狂犬病の犬がそこらを歩き回っている。

そして、信号機すらない道路は、大渋滞でめちゃくちゃだ。

カオス……

「なんで俺、こんな国来ちゃったんだろう……」
正直、こう思った。

インドは人を惹きつけるといろんな本に変えてある。
あのスティーブ・ジョブズも若いときにインドに行って、瞑想修行していた。

東洋の神秘に憧れたビートルズもインドでレコーディングをしたアルバムがある。沢木耕太郎の「深夜特急」だってインドのデリーからはじまる。

何かと人を惹きつけてるインド。

なぜ、私はインドに行こうと思ったのか? よく考えてみたら、きっかけは就職活動だったと思う。

私は、大学4年生の時に、はじめて就活というものを経験した。
人生の岐路に立たされた時、正直、どうしたらいいのかわからなかった。

自分がやりたいと思うことが何なのかわからなかったのだ。

ひとまず、他の就活生と同じようなスーツを着て、エントリーシートを書き、
面接に望んでいた。しかも、会社に受かりたいというよりかは、
就活が終わった時に、
「俺、〇〇って会社に内定もらった」
と自慢できるような、名前が欲しかっただけだった。
だから、テレビ局やマスコミ、名のある企業を受けまくっていた。

結果、ほぼ全敗。
なんとかテレビ番組の制作会社に内定が出たものの、どこか自分は人よりも高い場所に行けるんじゃないかという期待は全て裏切られた。

サークルで飲みまくっていた大学の同期は皆、名前が知られた会社に次々と内定していき、自分だけが取り残された感覚だけが残った。

なんで彼奴らは大学時代、遊び歩いていただけなのに、大きな会社に入れるんだ? どうして?

自分と就活を通じて、勝ち組になれた人との違いがわからなかった。
そして、就活を知ってなんとなくわかったことがある。

それは……

「物事はなるようにしかならない」ということだ。

諦めという意味ではなく……
なるようにしかならない事が世の中にはあるということ。

同じ高学歴な人でも、テレビ局から内定が出る人は出るし、
何回、テレビ局就活にチャレンジしても内定が出ない人は出ない。

こればかりは努力でどうなる問題ではないと思う。

なるようにしかならない現実ってあるんだなと就活を通じて体感した。
自分の中の価値観が変わった。
そんな感覚を持つようになってから、異様にインドに心が惹かれるようになってしまった。

カースト制度によって、なるようにしかならない現実を目の前にして、
ガンジス川沿いで人々は何を願うのか? ガンジス川で祈る人々の姿をどうしても見てみたかったのだ。

そして、学生生活の最後に、インドへ旅に出た。

ついた瞬間。
「この国やべー」
と思った。

どこ行っても牛! 野犬! 道端で堂々とうん◯を出すおっさん!

「なんで道の真ん中でうん◯するの?」

どこに行ってもうるさい! 臭い! 騒がしい!

カオスだ……

7時間も遅延した長距離列車に乗りヒンズー教の聖地、
バラナシへと向かった。
ホテルに着いた時にはもうヘロヘロ……

「インドなんて二度と行くか!」
と思った。

でも、せっかく来たのだからガンジス川の沐浴を見ようと、朝5時に起き、
早朝のガンジス川に向かった。

神々しく朝日に照らされているガンジス川。
その川のほとりで洗濯に励む家族。
ガートの近くには、つい最近亡くなったであろう遺体が運ばれてくる。
生と死が混合しているガンジス川。

川に向かう途中で、両足がない物乞い。目が潰れている子供達。
体に障害を持つ子供を抱えながら観光客に慈悲を求める人々。

ガンジス川の朝日が全てを包み込んでいるかのようだった。

どうにもならない現実を前に、貧富の差から神に祈るしかない人々を見て、
自分はなんだかやるせない気持ちになった。

なるようにしかならない現実を目の前にしても、毎日必死に生きている人たちがここにいる。

どんな会社に入ろうと、どんな人生を歩もうとも、全て自分が決めたことなのだ。

天狼院でライティングを学ぼうと思ったことも、入った会社を数ヶ月で辞めたことも全て自分が決めたことなのだ。

もともとミュージシャンの素質をもって生まれた人はいる。
天才的な頭脳をもって東大に現役で入れる人もいる。

いくら努力したって、全員が村上春樹のように世界的な小説家になれるわけではない。

努力してもどうにもならないことは世の中には沢山ある。

しかし、もがくことが大切なんじゃないか?

もともと「すごい素質を持つ人」は、比較的容易に「すごい場所」にいけるかもしれない。
「すごい素質を持たない人」は、「すごい場所」に行こうともがいているうちに、すごい輝きを放つかもしれない。

なるようにしかならないと諦めていた自分。
それでも努力するしかないのだ。
すごい星を目指して。

過酷な現実を前に、もがく人々を見てそんなことを思った。

***

この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、店主三浦のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

 

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