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運動音痴だった私が、彼を引かせるほどの剛速球を投げれるようになった理由


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:リコ(ライティングゼミ)

 

それはある秋の日のこと。

当時大学生だった私は、付き合い始めたばかりの彼と多摩川の河川敷に遊びに行きました。

彼はキャッチボールをしようといって、ボールとグローブを持ってきていました。

グローブをつけた私たちは、数メートル距離をとりました。

青く澄んだ高い空のもと、優しくボールを投げる彼。

ワンバウンドしたボールを取る私。

その平和なひとときは私の返球で打ち破られました。

「ズバン」

聞いてないけど、という表情の彼。

「……え、なにそのキレのある剛速球」

案外上手だね、を超えて、むしろちょっと引き気味です。

フフフと内心ニヤリとする私。

そう。実は私、キャッチボールが得意です。

その投球フォームは、始球式のアイドルのようなかわいいものではありません。

肩を入れ、遠心力を使い、ボールを放つときにはひじを伸ばしきります。

でも、私、決して野球部だったわけでも、ソフトボール部だったわけでもありません。

 

私は小学生の頃、体育が苦手でした。

運動会の徒競走は万年ビリか、ビリから2番目でした。

私の小学校では、徒競走で1位から3位だった子は腕にリボンをつけてもらえました。

運動音痴だった私は、6年間そのリボンに憧れ続け、ついぞリボンをもらえることなく、小学校を卒業しました。

中学校に入ると、クラブ活動が始まりました。

クラブ見学で私の心をとらえたのは、バドミントン部でした。

そこで目にしたのはすごい速さで飛び交うシャトル。

スピード感あふれるプレイをする先輩たちに、私の目は釘付けになりました。

シュッとラケットとふって、バシンとスマッシュを決める先輩たちはすごくかっこよく見えました。

バドミントン部は、その地区ではまあまあ強く、市の大会ではいつも入賞していました。

人気も高く、大所帯でしたが、レギュラー枠は5人とのことでした。

かっこいい先輩たちを目で追いながら、私はすでにあきらめていました。

運動神経が悪い私が入っても、かっこいい先輩たちみたいにはなれないし、レギュラーになんてなれっこない。

運動部じゃないところにいこうかな。

帰りかけた私の耳に入ったのは、顧問の先生と、ショートカットがりりしい、3年生のレギュラーの先輩との会話でした。

「うちのレギュラーは2種類いるな。最初からうまかったやつと、最初は運動神経悪くてどうなることかと思ったけど、最後にはレギュラーになったやつと。小林はどっちだったっけ?」

「あはは、私は運動神経悪かった方ですー」

ショートカットの先輩は屈託なく笑ってそう答えました。

え、運動神経悪かったのに、レギュラーになれたの?

私はつい、その先輩をじっと見つめてしまいました。

私の視線に気づいた先輩は言いました。

「運動得意?」

「いえ、苦手です。走るのすごいおそいし……」

「あー私もおそかったよ。でも大丈夫だよ」

先輩は笑顔を見せると再びコートに戻りました。

スパンという気持ちの良い音とともにシャトルを打ち返す先輩の姿は、運動神経の悪さなんて、微塵も感じさせませんでした。

たぶん、その会話がなかったら、私は入部していなかったでしょう。

 

入部してみると、新入部員だけで20人以上いました。新入部員は当然のようにコートには入れません。

新入部員に課せられたのは素振りでした。

御存知のように、バドミントンはラケットをふる競技です。

遠心力を最大に生かすためには、シャトルを打つ瞬間に肘が伸びていないといけません。

そこで編み出された練習方法が「雑巾打ち」でした。

体育館の2階から、ひも状の布に縫い付けた雑巾をつるします。

雑巾の高さはラケットを上に伸ばして届く程度。

この雑巾にあたるように素振りをするのです。

ラケットが雑巾にあたればパーンと気持ちのよい音が響きますが、肘が伸びていなければ、ラケットは空を切ります。

徹底的にフォームをたたき込むのです。

先輩たちがコートでノックや乱打をしている間、一年生はひたすら「雑巾打ち」を課せられました。

入部時点で、すでにある程度バドミントンがうまかった子や運動神経のいい子は、すぐに「雑巾うち」に飽きてしまい、次第に部活に顔をださなくなりました。

20人いた新入部員は10人に満たなくなっていました。

でも、私は馬鹿みたいに「雑巾うち」を繰り返しました。

最初は空振りも多かったけれど、しだいにパーンと良い音を響かせるようになりました。

秋になり、ようやく一年生が少しコートに入れてもらえるようになりました。

コートに入れると知って、消えかけた新入部員も戻ってきました。

でも、小学校のときのバドミントン経験者よりも、雑巾うちを何か月もしていた私の方が、すでにうまくなっていました。

どんなスポーツにもいえることかもしれませんが、フォームは本当に大事で、後から後から効いてきます。

結局私はレギュラーになり、市の大会でも何度か入賞することができました。県大会は予選でぼろ負けでしたが、徒競走万年ビリだった私にすれば、レギュラーになって試合に出ただけでも快挙でした。

 

おもしろかったのはバドミントンを始めてから、他のスポーツもできるようになったことでした。

よく、プロ野球選手はゴルフがうまいといわれます。

その理由は、プロ野球選手になるくらいだから運動神経がよいから、というのももちろんあるでしょうが、バットのスイングとゴルフクラブのスイングがよく似ているからというのが大きいようです。

腰を使った精度の高いスイングという共通点が、他のスポーツにも生きるのです。

 

バドミントンを始めた私が、最初にうまくなったのはバレーボールでした。

ラケットを使うバドミントンと、ボールを扱うバドミントンのどこが似ているのと思われるかもしれませんが、バドミントン経験者は総じてバレーボールが上手です。

スマッシュを打つ感覚とアタックを打つ感覚はよく似ていますし、上から落ちてくるボールにタイミングを合わせる感覚は、落ちてくるシャトルにタイミングを合わせる感覚に似ているのです。

そして、ソフトボールもうまくなりました。バドミントンの素振りとボールをなげる動作は腕の遠心力を使うところがとてもよく似ています。私の大きく腕を振りかぶる投球フォームはバドミントンからきているのです。

運動音痴だったわたしは、いつしか体育の時間に活躍できるようになっていました。

子どもができ2人の男の子の母になった今でも、キャッチボールだけはサッカー派の旦那より上手です。

こどもが大きくなったら、キャッチボールをするのは私の役割だというのが旦那と私の共通認識です。

 

実は、私が小学校のころ苦手だったのは、体育だけではありませんでした。

もうひとつ、トラウマになるくらい苦手だったのが作文です。

クラスがシーンと静かになって、みんながカリカリと鉛筆を動かす中、書くことが思いつかずに白い原稿用紙の前で途方に暮れた国語の時間は、大人になってからも夢に見たほど嫌いでした。

その上、私は作文だけではなく、雑談をすることや人前でプレゼンすることも苦手です。総じてコミュニケーションが下手なのです。

そんな私は、今、はじめて「作文」に向き合って天狼院書店のライティングゼミに挑戦しています。

運動音痴だった頃の私、バドミントン部に入部したてだった中学生の私に戻り、「雑巾打ち」を始めた気分です。

そして、不思議な事に、ライティングゼミに参加して、文章を書き始めてから、保育園のママ友とのちょっとした雑談や会社でのプレゼンも、なんだか楽しくなってきているのです。もしかしたら、書くことも、話すことも、プレゼンも、共通する基礎フォームがあるんじゃないかな。

ライティングゼミで始めた、「雑巾打ち」のような投稿が、文章だけじゃなくて、コミュニケーション全部にきくんじゃないかな。

バドミントンを始めたことで力強い玉が投げれるようになった私は、ライティングゼミに相当の期待を寄せているのです。

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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、店主三浦のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

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2016-11-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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