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禁煙中の愛煙家が、煙草を嫌がるようになったワケ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:サイ・タクマ(ライティング・ゼミ)

 

 

 

禁煙して2週間が過ぎた。

 

「禁煙は3日目が一番辛くて、あとは楽になる」と禁煙経験者は語るけれど、あれは嘘だと思う。

たしかに煙草を吸わないことには慣れたわけだが、いまだにスイッチが入ると、煙草が吸いたくて吸いたくて仕方がない。

 

空気がキンと冷えて肌寒くなったこの季節に点ける煙草は、特においしい。

暗がりで火を点けると、燃えているところだけオレンジ色に光っているのが、とても綺麗だ。

温かいコーヒーが手元にあれば、なお最高。

本のページをめくるときも、お気に入りの映画を観るときも。

腹いっぱいめしを食った後。お酒を傾けるときも。

ひと仕事やり終えたときも。

一人でいるときも、気の置けない友達といるときも。

「今日も元気だ たばこがうまい」というキャッチフレーズは、一見おかしなように聞こえるが、実はその通りで、風邪をひいたりしていると煙草が非常にまずくなる。

煙草がおいしいと思う瞬間は、心身ともに健やかだからおいしいのだ。

 

なーんて書いているとまた吸いたくなってきてしょうがない! ああ恋しい。

たばこ煙草タバコ……

 

非喫煙者の方々はきっとこう言うだろう。

「なーにを言っとるんだね君は。煙草は臭い。健康に悪い。迷惑だ。近寄らないでほしい」

「煙草がおいしいとか頭おかしいんじゃないの。1ミリも共感できないんですけど」

「ニコチン中毒っしょ。死ねばいいのに」

 

はい!!!!

まったくもっておっしゃる通りでございます!!!!!

あなた方の意見は、正しすぎるほど正しい。もはや愛煙家に明日などない。

 

禁煙してわかったことが1つある。

 

たばこの煙は! 強烈に! 臭い!!!

 

特に居酒屋で、隣のテーブルに喫煙者がいると、言葉にはせずとも「ウゲッ」となる。

彼らが楽しそうにゲラゲラ笑いながら紫煙をこっちに寄越す。

プ~ンと空気に乗ってこちらに流れてくる煙。鼻先をくすぐる、あの匂い。

思わず、「今すぐ消してくれ!!」と叫びたくなる。

単純に煙の匂いに耐えられそうもないのもあるが……自分の近くに喫煙者がいてほしくない理由は、実はそれだけじゃない。

 

自分も吸いたくなるからだ。

 

こっちはめちゃくちゃガマンしているんだ。ぷるぷる震えながら黙って耐えてるんだ。

私だって願わくば思いっきり吸い込んで、煙をスパーッと吹かしたい、吸っているのが羨ましくって羨ましくってしょうがないってわけだ。

 

けれど、目の前には禁煙を約束した恋人がいる。

人差し指と中指を立て唇の前で前後させて、「煙草が吸いたい」というジェスチャーをするのだが、彼女は笑って首を横に振る。私は机に突っ伏して悶えながら地団駄を踏む。

 

非常に苦しい。

 

昔から不思議だった。

嫌煙家のみならず、かつて愛煙家だった人すらも、煙草をやめた途端、掌を返して煙を嫌うようになる理由。

 

喫煙の愉しみがわかるなら、喫煙者の肩を持ってくれててもいいじゃないか。なぜ寝返るんだ。

禁煙に成功した人が喫煙者に対して神妙な顔で禁煙を勧めるのも不思議だ。

聞いてもいないのにみずからの禁煙の歩みを語るのも不思議だ。

 

実は、その気持ちの氷山の一角のひとかけらに、「自分も吸いたくなるから」という気持ちが入っているんじゃないか?そう穿った見方もしたくなる。

 

「いや、もう自分は完全に煙草と縁を切った。一本も吸いたいと思わない」と仰る方もいる。

めちゃくちゃ羨ましい。まるで解脱に成功した仏陀だ。

私はマーラの誘惑に、現在進行形でのたうち回っている。

 

私は自由意志で禁煙を始めたけれど、禁煙の掟を破りたくはない。けれど苦しい……!

煙草を吸いたいとは思うけれど、スモーカーには戻りたくない(いまのところ)。

 

「禁煙は失恋に似ている」と聞いて、なるほどなと思った。

長年連れ添った相手といろんな思い出があり、もう会えなくなると思うと寂しくなる。

「君なしの生活なんて考えられない」と思うけれど、いざ禁煙してみると、煙草なしの生活も悪くないと思い始めるそうだ。

 

なかなかロマンティックな例えで良い。だがいささか美化しすぎなのではないか。

 

「禁煙は失恋に似ている」からさらに踏み込んで、今の自分ならば、ここにもう一つ付け加えたいと思った。

 

「禁煙中の煙草は不倫だ」

 

禁煙をします、という誓いを破ることは、夫婦の契りを破ることに似て非常に後ろめたく、かつ褒められたものではない。

こっそりと煙草に手を出せばバレはしないが、服や体に匂いは残る。

手を伸ばそうと思えば伸ばせるけれど、踏みとどまって禁煙する。

 

映画や小説の中で、許されざる恋の美しさやロマンに浸るのはオッケー。

けれど、実生活でそれをやってしまうとアウト。そういうところも似ている。

他人がやっているのは許せないが、自分がやるのは許してしまいそうだ、とか。

 

往年の映画や小説で、煙草が名脇役だった作品は数知れない。音楽もそうだ。

夏木マリだって、「いちばん好きなのは煙草を吸うこと」ってカッコよく歌っている。

西岡恭蔵が作った『プカプカ』という大好きなフォークソングだってある。

 

煙の向こうに人間の営みがあるのは、とても素敵だと、今でも思う。

その気持ちはきっとこれからも変わらないと思う。

劇場のスクリーンで煙草を美味しそうに吹かす場面に出会うと、「いいなあ~」と目を細める。

 

私はいまだに煙草に対して未練タラタラだ。

煙草のよさを知っているけれど、今は黙って堪えてみよう。

 

立川談志の、煙草に関する名言に、こんなのがある。

「禁煙なんて簡単だ。おれは何度も成功してきた」

 

この場合の成功は1度っきりで良い。

 

***
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2016-11-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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