メディアグランプリ

ミニファミコンはつかれた老兵だったのかもしれない


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記事:浦上幸江(ライティング・ゼミ)

 

 

11月10日、話題のミニファミコンを買った。

ミニファミコンは、手のひらサイズのファミコンで、30本のファミコンソフトがあらかじめ収録されているものだ。

ニュースサイトで予約開始の記事を読んで、すぐさま予約して、発売日を心待ちにしていたミニファミコンを手に入れた。

ニュースでは売り切れや高値で取引されているという話が伝えられている。

発売日にミニファミコンを手に入れられたことにちょっとだけ優越感を感じた。

 

私は任天堂がとても好きだ。

小学校1年生のとき、自分の意志で貯金を使って買ったもののがファミコンだ。

実は今現在もなんとなく任天堂のミニ株も持っていたり、ポケモンGOの快進撃をうれしく見守ったりと、任天堂の活躍をほそぼそと応援している。

 

私だけではない、私の周りでも30、40代の任天堂信者やファミコンファンが多い。

私達はファミコン世代だ、ファミコンで遊び、ファミコンと一緒に成長し、ファミコンで沢山の冒険をしてきた。

ファミコンなしには子供時代の思い出は語れない。

彼らも私もゲームは卒業してしまってとんとご無沙汰しているが、このミニファミコンは私達の心を再燃させた。

 

夫ももちろんファミコン世代だ。

買ってきたファミコンをさっそく一緒にやってみた。

 

まずは「バルーンファイト」というタイトルをやってみた。

風船に吊られて中に浮いている、プレイヤーと敵が風船を割りあって落とすという大変シンプルなゲームだ。

 

「デデデッ、デデデデッ」

ゲームスタートの音楽をご機嫌に口ずさんむと、夫はポカーンとした表情を浮かべた。

夫は私より少し若いので、バルーンファイトなどファミコン黎明期のタイトルはあまり知らないらしい。

 

「なにこれ、敵の風船を割るの?」

たいへんシンプルなゲームだ。

説明しなくても簡単に理解して楽しめるというところがすごい。

当時の小学生は説明書なんて、まず読まないし、わかりやすさはゲームの大原則だ。

ゲームヒットの秘訣は、「すぐに理解できる簡単なルールだがクリアするのがむずかしい」ことだと聞いたことがある。

 

「そうだよ、さぁ、飛ぶよ! こうやってAボタンで飛ぶんだよ!」

夫にゲームのルールと操作方法を教えて、ボタンを押すとキャラクターが宙を舞う。

 

「わかった、ぐぬぬぬぬ、うまく動かない、何だ何だ?」

大変に操作性が悪いため、ひとつも思い通りのところに行けない。

 

「ひえー、ごめん、攻撃しちゃったよ」

ふわふわとしていると、私は味方である夫の風船を割ってしまった。

 

「うわー、ひどい! まさか味方同士も攻撃が有効なの?」

そう、2P(2人でプレイする)モードでも味方同士で攻撃できたりするのだ。

私にとっては当然のルールだったが、夫にとっては新鮮だったようだ。

プレイヤー同士が連携するにもコツがだいぶいるのだ。

なんとも難しい。

あっと言う間にAボタンを強く押す右手の親指が痛くなり、こんな操作性の悪いゲームを夢中になってやり、当時は使いこなしていた。

 

正直、思い出の中のゲームほど面白くはなかった。

二度三度やる気持ちにはならなかったのだ。

 

当時としては、画期的なファミコンはたったの4ビットで動くマシーンだった。

最大でも1MBの容量でファミコンのカセットは作られていた。

1MBなんて、ちょっとした画像1枚分のサイズにもならない容量だ。

そんなものすごい制約の中で各社はしのぎを削っておもしろいものを作り、子供だった私達を興奮させてくれた。

 

でも、あんなに興奮して、「こんなにおもしろいものがあるんだ、すごい!」と夢中になってやったファミコンは、いま実際にやってみるとだいぶ色あせていた。

 

ファミコンはいくらスゴイゲーム機だったとしてもやはりもう古すぎるのだ。

もしもこれが私だけでないとしたら、任天堂は、今はもうゲームをやらないかつてのゲームファンに「ゲーム」ではなく「思い出」を売っているだけなのかもしれない。

「思い出」のコレクションを買ったという意味では、私は後悔していないし、いい買い物をしたと思っている。

しかし、この先またミニファミコンのスイッチを入れる機会は、なかなか来ないかもしれないとも思っている。

 

正直ファミコンはくたびれた老兵だ、レジェンドとして語り継がれれば良いが、もう現役ではない。それなのに、「老兵は去るのみ」という訳にはいかず、まだずるずると、活躍を期待されてしまっている。任天堂に、そして何より、かつての思い出を引きずった、我々中年に。

 

先日発表された新しいゲーム機Nintendo Switchには、既にしてがっかり感が漂っているが、いつか任天堂には、きちんと新しいゲームで当てて欲しい。

任天堂ファンとして、伝説のゲーム、ファミコンがきちんと隠居できる日を待っている。

 

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2016-11-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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