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ディズニーキャストになりたいアラサー


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:めぐ(ライティング・ゼミ)

キラキラと輝かしく働くディズニーキャスト。
彼らは、実に楽しそうに働き、そして他人を幸せな気持ちにさせる。
私は、ずっとそんな人になりたかった。
****
「趣味は何ですか?」
社会人になって約10年。この問いを受けることが学生の時の数倍増えた。
残念ながら私はこの質問をされるのが大の苦手で、毎回その場からドロンしたい衝動に駆られる。
もしドラえもんのひみつ道具「通り抜けフープ」が手元にあったら、間違いなく真っ先にその輪っかに飛び込み、その場から消え去るだろう。
なぜなら、私は無趣味。
そんな私には、この手の質問はもはや拷問でしかない。
毎度、事前に用意している「散歩です……」で軽く凌ごうとするが、このあとが辛い。
たいてい、この一言から特に発展することなく不穏な空気とともに自然と苦笑いが起こる。
つい先ほど提供されたトークに自らピリオドを打ってしまう罪悪感と、一瞬にしてその場にひんやり冷たい空気を作り出してしまう焦燥感は、本当に耐え難い。
もちろん、私だって相手の意を汲んで、話を広げ盛り上げたい気持ちは多いにある。けれど、そもそも趣味がないのだからしょうがない、諦めるしかない。

しかし、そんな私にもついに人に堂々と言える趣味ができた。
それが、パン作り。
会社の同期から料理教室の体験への誘いを受け、何の気なしにふらっと参加したことからはじまった。
料理教室といえばキラキラ女子が通うものと決めつけていた。その中に、女子力の低いアラサーが混じっても大丈夫だろうか、という不安はなくはなかった。
しかし、「えいっ」と勇気を出して教室に一歩足を踏み入れしまうとそこは意外と居心地が良く、自分もなぜかキラキラ女子になれたような錯覚になる。
パン作りでは、パンを作る工程の面白さ、出来上がったパンのいい香り、そして自分で作ったという達成感はどれもなんとも言えない快感で、あっという間に心を奪われた。
すっかりそんな状況に陶酔し判断力を奪われた丸腰の私は、キラキラ女子を絵にしたような先生の営業トークに、スッと乗っかりゆったり身を委ね、あっという間に契約完了。
あまりのスピード契約に多少の不安はあったが「人生一度きり。チャレンジしてみよう」と思いを強くし、後戻りはしないことにした。
それから憑りつかれたかのように教室に通い詰め、スピードで全24回のレッスンをあっという間に終えてしまった。
こんなに何かにのめり込むことは今までなかった。わき目を振らずとはこのことを言うのだなと妙に納得していた。
こんな具合で、ついに念願の無趣味からの卒業が思いのほかすんなりでき、これで例の質問にも太刀打ちできると喜んでいた。
しかし、実はそれ以外にも嬉しい効用があった。

それは、私がこの趣味を楽しむことで、副作用的に周りの友だちや親が喜んでくれたこと。
例えば、実家に帰るときに自作パンをお土産に持っていくと両親から、
「美味しい!  すごいね、こんな能力があったなんて!」とべた褒め。
親にこんなにも誉められたのは、いつ以来だろう。なんだろう、すごく嬉しい。
さらに、「明日も作ってほしい」とお願いをされ、嬉々として作る。
「うん、やっぱり美味しい!  パン屋より美味しい!」と両親も笑顔。
「ほんと?  それは言いすぎだよ~!」と言いながらも嬉しい。内心もっと褒めて、と調子に乗る私。
そのうち、「教えてほしい」と父親から申し出を受ける。
一緒に作る私たち親子。
「少し焦げちゃったけど、美味しいね」と笑いながら食べる私たち。
あれ、こんなこと今まであったかな。
何かを一緒に作って、喜びを共有することなんて今までなかった!
私が自分の好きなことを共有できると、こんなにも喜んでもらえるんだ!
なんだか暖かい気持ちがゆっくりと込み上げてくる。
この好循環、幸せかも!?

私は、ずっとキラキラと輝かしく誇らしげに働くディズニーキャストに憧れていた。
なぜなら、端から見ると地味に思える仕事でも、彼らは実に楽しそうに積極的に働き、しかもそれが自然とゲストを幸せな気持ちにさせるからだ。
私は、ずっとそんな人になりたかった。
社会人になった今、年齢的にもディズニーキャストそのものにはなろうとは思わないけれど、どうしたら自分がそのように押し付けがましくなくあくまで自然に他人を幸せな気持ちにすることがいつも考えていた。
「自分が楽しむことで、周りを幸せにする」
言葉にするのは簡単だが、それを実現することはなかなか難しいものだ。

しかし、気づいたらひょんなきっかけでパン作りに魅了され、好きだから勉強し、試作を続けることで、多くの友人から「教えてほしい」と言われることが増えた。
パン教室まがいなものを自宅でおこなう時の最高に嬉しい瞬間は、焼き上がり時間を知らせるアラームと同時にオーブンをあけたときの、みんなの笑顔。本当にたまらない。その笑顔を見ることが今や私の喜びになっている。
あれ、もしかしたらいつの間にか私もほんのちょっとだけディズニーキャストに近づけたのかもしれない。
仕事ではないけれど、そんな自分に少し自信が持てたかな。
大学卒業後、ドキドキしながら参加した入社式で誰だったか偉い人が言った「趣味を持ちなさい」という言葉。その言葉の意味が、10年経った今やっと分かったかもしれない。

 

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2016-12-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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