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宅配野菜は、対戦ゲームの攻略だ。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ときね(ライティング・ゼミ)

 

「こんばんはー、お野菜お持ちしましたー」

 

私は宅配野菜を契約している。

2週間に1回、野菜を届けてくれる。

 

今回のラインナップは、キャベツ、ほうれん草、カブ、新じゃがいも、にんじん、レンコン、椎茸だ。

2週間後には次の野菜がやってくる。ひとつも腐らせることなく、彼らを美味しく食さなければならない。

 

私の脳内は、さながら対戦ゲームの攻略法を考えるような思考回路である。

 

まずは、誰から倒そうか……。ゲームなら、体力の低いキャラから。

野菜なら、日持ちがしない、ほうれん草とカブから。今週中に食べよう。

 

倒すための技はどうする? ゲームなら打撃? 呪文?

ほうれん草はさっとゆでて、ハムと一緒に和えよう。調味料は醤油で。

じゃがいもとにんじんは1ヶ月くらい大丈夫だから、来週肉じゃがにしよう。

 

 

 

宅配野菜を始めたきっかけは、自宅のポストに入っていたチラシだった。

 

元々私は、野菜の調理が嫌いだった。

料理そのものは嫌いではない。実家でも朝食は毎日私が作っていたし、夕食の準備も毎日のように手伝っていた。ただし、朝食はエノキとたまごの味噌汁だったし、夕食は、母が材料を刻んで鍋に入れ、「じゃあ、あとは煮こんでおいてね」とお風呂場に向かうことが多かった。野菜を切ったり、下ごしらえをすることがあまり無かったのである。

たまに野菜を切ると、不揃いだなんだと母のダメ出しがひどくて、極力野菜を切りたくなくなっていった。

 

就職してひとり暮らしを始めた私は、スーパーに行って、困った。

スーパーに置いてある野菜は、白菜まるまる1玉。玉ねぎは袋にたくさん。だいこんも1本。

「野菜の量が多い……使い切れない……」

単身者向けに少量の野菜を包装している店舗もあるのだろうが、当時の生活圏のスーパーは、あまりひとり暮らしに優しくない量で売られていた。

延々と同じ野菜を食べ続けるのも嫌。野菜の保存のために手間をかけて貴重な休日を使いたくない。下処理がよくわからない野菜も避けたい。

その結果、私の食卓には1個から買えるさつまいもやブロッコリー、調理の手間がほぼないトマトばかりだった。季節感も関係なし。

かぼちゃは買ってみたけど、調理して派手に鍋を焦がした。以来、避けた。

一度、実家からじゃがいも・にんじん・玉ねぎが大量に送られてきた。煮物・炒め物・ポテトサラダといろいろ作ったけれど、「悪くなる前に早く食べきらないと」というプレッシャーに襲われ、なかなかのしんどさであった。

 

その後、私は転職したのだが、転職先はとにかく激務だったので、毎日食事は惣菜か外食だった。

さらにもう1度転職し、激務から離れると、時間ができたが収入は減ることになり、自炊を見直そうと考えた。その時、自宅のポストに届いていた宅配野菜のチラシ。お試しを申込してみることにした。

 

私が利用している宅配野菜は、野菜だけでなく、レシピもついている。レシピには、野菜の保存期間の目安や、効果的な保存方法、簡単な下処理の仕方なども載っている。

最初の頃は、レシピと首っぴきで保存期間を確認し、2週間分の献立を考えた。

2週間経てば、また次の野菜がやってくるのだ。届いた野菜は2週間毎日自炊しなくても良い量だったけれど、むやみに自炊をサボるわけにはいかなかった。

 

野菜は、福岡県近郊の農家さんから届く旬の食材だ。宅配野菜を始めて1年ほどになるが、この1年で、随分いろんな野菜を食べた。さつまいも、ブロッコリー、トマトばっかりだった私が。

元々好きだったカブや水菜は新たなレシピで美味しく食べた。調理に抵抗のあった、レンコン、里芋、ゴボウあたりもさくっと調理できるようになった。かぼちゃはレンジを使った時短レシピを覚えて苦手を克服した。トウモロコシはゆで方によって、シャキシャキにもジューシーにもできることを知った。春菊、菜の花、ゴーヤ、セロリ、青梗菜、空芯菜といった、ほとんど調理したことのない野菜も届き、自分が作れる献立の幅がずいぶん広がった。

 

ゲームを攻略してレベルアップするように、宅配野菜のおかげで私の料理スキルもあがり、食卓の彩りも豊かになった。

 

最近はだいたいの野菜の保存期間が頭に入り、届いた野菜をどの順番で調理するかがスムーズに決められるようになった。それぞれの野菜の定番メニューが何種類かできて、どう調理するかもあまり悩まなくなったし、レシピを見て気になった味付けを、違う材料に応用したりもしている。今のところ失敗はほとんどない。切り方はまだ少し不揃いだけど、調理自体が嫌ということは無くなった。

 

宅配野菜を始めて、特に好きになった野菜が、レンコンだ。薄く切って、ごま油で焼いて、塩を振る。これだけだけど、めちゃくちゃ美味しい。フライドポテトのような食感で、冷めても美味しい。

 

ところで、ゲームならばレベルアップすればさらに強い敵が待つ次のステージに進むことができる。では、攻略してレベルアップした料理の腕の、次のステージはどこだろう?

実は私は思っている。この美味しいレンコン焼きの味を、誰かと共有したいと。もちろん、他の野菜も。

 

……次のステージは、料理を振る舞える素敵な伴侶と出会うことだろうか。

 

 

*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

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2016-12-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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