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プロフェッショナル・ゼミ

社会人になった今でもワンピースにワクワクしてしまう理由をNARUTOを読んで考えてみた《プロフェッショナル・ゼミ》


*この記事は、「ライティング・ゼミ プロフェッショナル」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:佐藤穂奈美(プロフェッショナル・ゼミ)

「おれの財宝か? 欲しけりゃくれてやるぜ……探してみろ、この世の全てをそこに置いてきた」

ウオオオオオオオオオオオオーーーーーーーー!!!!!

あ、これマンガのセリフじゃないです。私の心の声の方。

この最初の一言、ジャンプ好きなら絶対に聞き覚えがあるはず……。
これは、ワンピース第一巻の1ページ目、海賊王ゴールド・ロジャーが処刑されるシーンなのですっ!!!
これから処刑されるってのに、かっこよすぎじゃないですか、ロジャーさん!!!
ニヤ、とか言って笑っちゃってるし!!! そりゃああこがれちゃいますわ……。

最初の1ページでこんなにワクワクしちゃう……ワンピースのすごいところは連載が始まってから、ものすっごく長いのに、ずーっとこの最初のワクワクを根底に話が展開していくところだと思います。

このマンガ、初めて読んだ時「これからなにが始まるんだー!」感がすごかった。
不思議なもんで小学生のときは今よりも本やマンガの世界に入り込む才能がずっとあって、初めてリボンを買ってドキドキした時(種村有菜先生とか好きだったなあ~)、初めてハンターハンターを読んだ時(なんであんなに面白いのか)、新一がぶん殴られてコナンになってしまった時(実はキッドが主人公のまじっく快斗のほうがすき)、毎回うわああ! とか、ウオオオ! どうなるんだろ! 続きが読みたい! と、わくわくどきどきしていた気がします。

そして、冒頭のワンピース! 今や日本は世界を巻き込んでアニメブームになって久しく、おもしろいマンガたちが溢れているにもかかわらず、ワンピースの人気はいまもじわじわ継続中です。

1年くらい前に、ワンピース1日1話無料の禁断のアプリがリリースされました。どこらへんが禁断かと言うと、1日1話以上読みたいときは課金して買わなければいけないから。つまり、はまってしまったが最後、「いいか? 落ち着け自分。たしかに社会人になって小学生の時よりはお金は増えた……。だけど、だけど、だ。だからといってこれに! 確かに100円ちょいだけど! 昔読んだことがあるのに! 課金しちゃっていいのか!? しちゃおうか!?」と毎日悩むことになるのです。ワンピース連載開始時に小学生だった我々がサラリーマンとなり、毎朝の通勤時間で読めてしまう「え! ターゲット私じゃん!」的アプリで、まんまと読んでしまっている。少年ジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」だけじゃうまくいかねーよって、うっすら気付いてきちゃった私でも、友情・努力・勝利でしかないワンピースを久しぶりに読むとテンションが上がる。ああ~続きが読みたい! 毎日課金の誘惑に駆られる。

そんなワンピース、あらすじをざっくり言うと、小さな村で育ったルフィが海賊に憧れてたった1人で船出して、最高の仲間たちを見つけながら麦わら海賊団を結成し、あらゆる海を航海しながら「ワンピース」という宝を探し、旅をする、という話です。

ほんとにシンプルに書くと、たったそれだけのストーリーなのに、なんでこんなにもワクワクするのでしょうか!

このマンガなんでこんな面白いんだろ~と思っていたある日、私はある出来事に遭遇しました。
ヒマだな〜と何気なく実家に帰ると、久しぶりにいとこの姿を発見。いとこは女の子で小6の頃だったと思います。
ばーちゃんの手作りお菓子をむしゃむしゃしながら何かを熱中して読んでいるので、なに読んでるの? と覗き込んでみるとナルトではありませんか!
私といとこは結構歳が離れていますが、私が小学生の時に始まったマンガをまだ読んでるとは……。

久しぶり過ぎてテンションのあがった私は「ナルトじゃん!」と浮かれ、小6のいとこは浮かれた私に怯え、いとこのお母さんは「あれっ、知ってるんだっけ!」と目をキラキラさせながら身を乗り出してきました。
「知ってるも何も私が小学生の時に連載始まったんだよ~。てゆうか、なんでこんな昔のやつ知ってるの?」と私が聞くと、いとこ母は「最近もずっとナルトのアニメとか小学生も見れる時間にやってるし、映画もやってるからねえ~。アニメ始まるとテレビ占領されちゃうから、わたしもいつの間にか一緒に見ちゃってるし。案外、おもしろいんだよねえ、子供向けなのに!」などと言ってきました。

「あっ!」そこで私は気が付きます。

「てことはさ! ワンピースも見てるの?」
「見てない。知らない」

返事、はやくない!?

いとこちゃん、返事早すぎだよ!!
にべもないとはこのことか……。

わたしたち世代からするとほぼ同時期に少年ジャンプで連載が始まったナルトとワンピースは割とセットなのです。ワンピースの作者の尾田先生とナルトの岸本先生は、ジャンプの連載時期も被っており、お互いがよい刺激だった、みたいな話も聞くし、売り上げ部数的にも知名度的にもナルトのライバルはワンピース、ワンピースのライバルはナルトと言っても過言ではないと思います。

その後もいとこちゃんから話を聞くと、どうやらいとこちゃんの周りにはナルト好きが何人かいるらしいということが判明しました。
そこで、わたしたち1990年前半生まれに支持され続けるワンピースと次の世代にも読まれるナルト、一体なにが違うのか、私なりに考察してみたのです、ひっそりと……。私の考察では、ルフィとナルト、どこがどのように読者に響くのか、ポイントは3つあるように思えました。

まず私が圧倒的に、そして物語の根幹をなす決定的な違いだと思うのが、主人公の通常の心の持ち方です。
ナルトもルフィも孤児のような感じで登場します。二人とも一緒に暮らす両親がいない。
しかし、二人の決定的な違いは、幼少期、なかなか人に受け入れてもらえず孤独を募らせ、のちに自分の力で仲間を獲得したナルトと、親がいないながらも村の人々や通りすがりの海賊団に愛されながら育ったルフィのスタンスだと思います。
ナルトは身近な人、受け入れてもらいたい人にことごとく受け入れてもらえなかった。だから「火影」という忍びの頂点に立つことで受け入れてもらおうとする、孤独を抱えた努力の人として描かれます。
一方ルフィは、愛情をさんさんと注がれて育っているからこそ、強い。愛されているバックグランドがあるからこそ、自分の夢に迷いなくぶつかっていける。そんな底抜けの明るさがあります。
とても面白いのは、ナルトもルフィも「底抜けの明るさ」、「仲間や友情を信じること」をもって仲間を増やしていくのは同じなのだけれど、読者への響くポイントは全く違うということです。
ナルトはとても等身大の人間っぽく描かれています。ナルトの人間味あふれる悩みは、孤児という極端な設定までは同じでなくても、「誰かに受け入れてもらいたいのに受け入れてもらえない」という現代人の心に響き、なんど倒れても起き上がり仲間を増やしていく、孤独なのに誰かを信じようとする、その葛藤に共感する人がいると思うのです。現代人は「誰かに認めてもらいたい」、「誰かとつながっていたい」と思うからこそSNSがこんなにも流行った。誰かに「いいね!」と言ってもらいたい。学校でも会社でも面倒な人間関係はつきまとう。ああ、めんどくさいな、もう明日会社行かなくていいかな……。そんなことを思う私たちに、忍びの世界で同じように、いろんな人間関係に絡めとられそうになりながらも、大切な人を助けようとしたり、失敗して落ち込んだり、人を信じられなくなりそうになりながらも、信念は曲げない、ナルトのその姿勢が響く。

一方、ルフィはちがいます。ルフィはどこまでもポジティブで、どこまでも底抜けに「これだ!」と思った人間を信じます。戦いがどんなに劣勢になっても諦めないし、迷いがない。誰もが戻ったら絶対死ぬ! って思う場面でも仲間を助けに行く。「どうして助けてくれたの?」と聞かれれば「仲間だから」。現実として起こったら普通の人は絶対悩んだり尻込みしてしまうところを、ルフィはどこまでもまっすぐにやり遂げてしまう。くう~かっこいい! そんな風にできたらすっごく痛快だろうなあ! そう思わせる愛を惜しげもなくもらった人間が持つ特有の強さに触れ、わたしたちは勇気をもらい、わくわくするのです。
この「愛情を受けて育った人の打算のないつよさ」みたいなものは現実社会でもあることで、有名な人で言えばマザー・テレサなんかもそうです。とても裕福な家庭で育ち、信心深い愛情あふれる両親のもとで育ったにも関わらず、いえ、だからこそなのか「なんで世界には恵まれない人がたくさんいるのに、わたしはこんな裕福な暮らしをしているのだろう」と、ひとりインドに渡り生涯を恵まれない人たちに捧げています。
マザー・テレサは素晴らしい。ただ私たちはなかなかマザー・テレサにはなれません。世界には恵まれない人たちがたくさんいる。それはもちろん知っているし、悲しいことだとは思っているけれど、「アフリカでごはんを食べれないこどもたちが○人います」というニュースを見たとしても、お腹がいっぱいになれば、その日の夕食はきっと残してしまう。でも、残してしまうからと言ってその子たちをかわいそうだな、と思っていないわけではない。いうなればマザー・テレサはわたしたちが思っているけどできなかったことをやってのけてしまったヒーローなのです。「思っているんだけど、できない」、「こうありたいんだけど、なかなかなれない」、そんな毎日を送る我々にとって、そんな悩みや葛藤を明るさと強さでもって吹き飛ばしてくれるルフィは、マザー・テレサ同様、まさにヒーローそのもので、読み終えた私たちをスカッと爽快な気持ちにしてくれます。

次のポイントは、「組織人としてのナルト」と「アウトローのヒーローであるルフィ」です。
ナルトは「誰にも認められない」という孤独を、組織の中で実現しようとします。ナルトは「火影」すなわち忍びという一つの社会の中のトップ、会社でいうなれば社長を目指します。これはおそらく、ひとつめの違いに書いた、孤独な幼少期に起因するのだと思います。根本的に自信の持てない人間は、相対的に評価されたいと願い、社会的な地位といったわかりやすいモノサシで安心感を得ようとするのかもしれません。ここがナルトの良くも悪くも等身大の人間観であり、子どもと共にナルトのアニメや映画を見た親がついつい見てしまう、魅力にもなっていると思います。社会の中で認められていく、というサクセスストーリーは我々にとって、分かりやすいヒーロー物語であり、受け入れやすい。
一方、ルフィは永遠のアウトローです。幼いときにちょっと悪い先輩に憧れてしまうように、わたしたちは社会の中の一員、組織の中の一員として縛られてしまうことが圧倒的に多いからこそ、自分の夢や情熱だけであっけらかんとアウトローでいられるルフィにあこがれを抱きます。
ルフィは日々、いろんなことに折り合いをつけながら生きる我々のあこがれのシンボルなのです。こうだったらどんなに爽快だろう、こうだったらどんなに楽しく、真っ直ぐに生きられるだろう、そう思わせる力がルフィにはある。

そして3つ目の違い。
それは恋愛をして、子どもを授かるナルトと恋を決してしないルフィ。
ナルトは組織のトップを目指し、最後はきちんと家庭を築きます。一方ルフィは全くと言って良いほど恋愛をしない。ナルトはまさに世を生き抜くわたしたちの代弁者であり、ルフィはいつまで経ってもにくめないワルガキのままの、少年たちが憧れたあり方の体現者なのです。
ナルトのメインキャラクターはざっくり3人で、主人公のナルト、ナルトのチームメイトであり、好敵手となっていくサスケ、くのいちのサクラです。登場人物のサクラはかなり初期段階から「サスケくんが好き!」とか言ってたくせに、様々な困難に遭遇し自分も傷つき、ナルトもたくましく成長していくと、ナルトもいいかも……? みたいななかなかのダメっぷりを見せつけてきます。初期のナルトは、ナルトはサクラちゃんがすき、サクラちゃんはサスケくんが好き、サスケくんは我が道を行くという状態で、ぶっちゃけただの三角関係のような感じです。少年ジャンプらしからぬ昼ドラ感……。ふと前に見た2ちゃんねるのナルトの掲示板は、なぜか女子で満ち溢れ、若干炎上気味でした。そして、いつしか、ナルトの恋路は置いてけぼりに各々の恋愛観をぶつけ合いののしりあう修羅の場所と化していました……。コワイ。
ワンピースの掲示板は2ちゃんねるが匿名だから「自称」かもしれませんが、男の人が多い。私のTwitter上でも「あのシーンはまじで熱かった!!!」と投稿しているのは、男の人が多いです。
そんなところを見る限り、恋もあり、すっきり割り切れない人間味もあり、ストーリー全体として主人公たちが悩みまくっている。だからこそ、小学生の女の子やチャンネルを奪い取られた母親も、組織人であり、人間味あふれる恋愛をしてしまうナルトたちを一緒に見てしまうのかもしれませんね。

わたしは社会人になった今、ルフィに勇気をもらい、わくわくをもらっています。それは、大人になるとなかなか体現できない「真っ直ぐさ」と「わくわくする心」を眩しいくらいに表現できるルフィに憧れのような元気をもらうからだと思います。
一方、ナルトもついに全巻読み切ってしまいました。それがはひとえにナルトが自分の中にいろんな矛盾や葛藤を抱えつつ、不器用ながらも乗り越えていくストーリーに共感したからだと思います。

ワンピースとナルト。これはまさに、ずっと心にとどめておきたい「夢」と「現実と折り合いをつけながら進んでいく強さ」を描いた物語です。

私はたまたまこの2つを自分の環境や悩み的にぴったりな時期に読みました。
ちょっと前までは会社での立ち居振る舞いに悩んで、ナルトが本当に面白かった。

しかし、いま、私の心は大航海時代。
あれをやりたい! これはわくわくする! そんな夢や情熱で溢れています。そんなとき、ルフィは自然体で「なんとかなるさ、大丈夫!」と勇気をくれます。
だからこそ、26才になった今読んでも、きっとこの先おばあちゃんになっても自分のこれからの人生にわくわくし続けている限りは、ルフィと同じようにわくわくできるのだと思います。

みなさんも、日々、社会の中で、自分と向き合って、全くベクトルの違う悩みを抱えるかと思います。
そんなときにはぜひ、それぞれ悩む主人公の物語を読むと、とっても元気をもらえるはずです。

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この記事は、「ライティング・ゼミ プロフェッショナル」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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