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ふるさとグランプリ

中途半端なところを愛しています。《ふるさとグランプリ》


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:まつしたひろみ(ライティング・ゼミ)

「あたし、そんなに魅力ないかしら?」
「たわけたこと言っとってかんわ! 誰がそんなことを!」
「み・ん・な」
「みんなって……」

私も、聞いたときは「えっ?」と思った。だって有名でしょ。だけど、よく考えてみると思い当たるところは、ある。有名だけど魅力がない。人を惹きつける特徴がないということだろうか。わかっていた。わかっていたけど、実際ランキングをつけられ、知らされたときはかなりのショックを受けた。
私はとても愛しているというのに。この名古屋を。

昨年、名古屋は「魅力に欠ける街1位」に堂々選ばれた。
全国主要8都市の中で、という限定だけど、魅力に欠ける都市ってレッテル貼られるのってかなりの屈辱。ちなみに8都市というのは、札幌市、東京23区、横浜市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、福岡市。
あ、並べてみたら、納得。この8都市並べられたら、名古屋に行きたいって思わない……。

よく「観光地がない」と言われる。言われるのもそうだが、私もそう思ってる。
名古屋の観光地は、名古屋城、東山動植物園、名古屋市科学館……小学校の遠足かい! ってところしか出てこない。
犬山城とか、伊勢神宮とか、高山とか世界遺産もあるよ!
……近いけど、名古屋じゃないし。
なんだか残念な感じ。

食べるものに関しては、「変わったものがある」と表現されることが多い。
特に味噌。名古屋人にとっては当たり前の八丁味噌が、濃すぎるだとか、色が無理だとか、言われる。色が無理って、茶色いだけじゃん。「カツには味噌が当たり前だよ」なんて言ったときには、まるで宇宙人でも見るような目つきで見られたことさえある。
美味しいんだけどな。

そうだ! シロノワールがあるじゃない。と思ってアピールすると、「え、東京にもあるし」と言われる。あ、そっか。全国展開しているチェーン店で、シロノワールを食べるようとわざわざ名古屋に来ることはないんだ……。

名古屋は中途半端な都会なのだ。

中途半端さを理解してない人たちが、アピールするために「名古屋の魅力を再発見しよう!」なんてテレビ番組がやっていたけど、あれは見ていて痛々しいだけだった。名古屋人が見て痛々しいので、他の都市の人が見たら笑ってしまうどころか、すぐにチャンネルを変えられてしまうだろう。「ひつまぶしかひまつぶしかわからへんわ!」と大阪のお笑い芸人が言っていたが、なんてくだらないんだろうと思った。コンテンツとして成り立っていないと思う。

いいんだ、中途半端で。

私はこの中途半端さが好きだ。
スキのない美人より、ちょっと抜け目のあるくらいがモテるっていうじゃないか。
これは負け惜しみだろうか。

某チェーン店のシロノワール。
その店の真の魅力はそこではない。雰囲気だ。やはり本店がいい。昔ながらの昭和を感じる喫茶店。
先日街にある別の店に入ったが、ソファーや机が密着し過ぎていて、くつろげなかった。本店は敷地が広いのもあるが、とてものんびりできる。のんびりしてもいいですよ、とばかりに「たっぷりコーヒー」というメニューもある。通常のコーヒーだけではなく、アメリカンやカフェオレにも「たっぷり」メニューがある。
本を読んだり、文章を書いたり、ゆったりする空間が私の書斎ともなっている。

味噌串カツ。
ただのカツではなく串カツ。串カツはソースでしょ。確かに、ソースの串カツも美味しい。が、うちの近所の立ち飲み屋の味噌串カツは絶品だ。串カツの本場である大阪の串カツも食べた。いろいろ食べた。でも、ここの串カツはどこのものにも負けない。
串カツをおじさんが揚げ始めたところからロックオン。揚がるタイミングを狙って、手を出す。後から串の本数でお勘定をするシステムなので、目の前にあるものはどんどん手を出していいのだ。揚げたての串はめちゃくちゃ熱いけど、混雑時の争奪戦に負けないようそれを手に取り、今度は目の前のどての鍋の中へ投入。しっかりどての味噌をからめて「あつっ」と言いながら口の中へ。長年煮込まれている味噌の味と、揚げたてのサクサクの衣の食感。余韻を楽しみつつ、ビールを流し込む。
この味噌串カツを食べたら、他のはもう食べられない。串カツだけではなく、この鍋で煮込まれているどてももちろん美味しい。これで最後の1本! と気合を入れなければいつまでもやめられない。

小さなお店なので、できれば誰にも教えたくない。

名古屋という街は、魅力がないわけではない。
魅力を伝えてないだけなのだ。

名古屋に住んでいる人は、魅力をいっぱい知っている。知っているが、教えない。いじわるで教えないんじゃない。教えるほど特別なものだと思っていないのだ。それに、内緒で楽しみたい。
実際、行きたい街は他にあっても、住みたい街はやっぱり名古屋だ。

本当に魅力のある人は、その魅力をあからさまに出したりはしない。
秘めた魅力こそが、素敵なのだ。

「あたしの魅力は、あなただけが知っていれば、それでいいのよ」

そんな声が聞こえた気がした。

***

この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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