メディアグランプリ

ぜったいに神様に見られているな、と思う瞬間


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:浅野正則(ライティングゼミ)

「ジュース当たったよ」
息子の優人がジュースの自販機で当たりを出して、2本抱えて戻ってきた。
「えっ、また当たったの?」
と僕。優人は、5分ほど前にも本屋さんのクジ引きでリポビタンDを当てていた。

書店の隣のコインランドリーで待っていた妻と僕は、書店での当たりクジの話に驚きながら優人に話返した。
「優人、スゴイな。でもリポD好きじゃないでしょ。ここの自販機でジュース買ったら? お父さんたち今飲んだから」
「そうだね、買おうかな」
「ここの自販機は1本百円なんだよね」
そんなやり取りをして、小銭を持っていた僕は優人へ自販機で買うための百円玉を渡した。
そして、彼はコインランドリーの外の自販機でジュースを買った。

で、今日2回目の当たりとなったのだ。
「こんなことってあるんだ。神様見てるな」正直そう思った。
彼は小さい頃からクジ運が強いなと思っていたが、今回ばかりは本人も驚いていた。

その自販機は、先ほど僕が、妻と自分の分のジュース2本を買った自販機だ。
僕は2本も買って当たりが出なかったのに、彼はその後にたった1本で当たりを出した。

僕が2本買った直後にだ。

優人と妻は笑い話にしていたが、この出来事は僕にとってあまりにも衝撃的だった。
一方は2回やって選ばれず、もう一方はその直後の1回で選ばれた、と言うことなのだ。
僕にとっては大きな意味がある気がした。

気がした、というより、絶対に意味があると思った。
何だろう……。

優人は人にとても優しく、それが表情に出ている。スケートの羽生結弦みたいな感じである。
優しい子になる様にと名付けたら、不思議と名前の通りになるものである。
これは本当に不思議で、次男には音楽が好きになる様にという思いも込めて”音”と言う字を入れたら、いつも音楽を聴いている子になった。家の中でもいつもイヤホンをしている。きっと、近眼の人のメガネの様なもので、もう身体の一部なのだ。

そして、優人は大学生。
勉強は苦手だけど、どうしてもコンピュータの勉強がしたいと大学へ進学すること決めた。
当然んながら受験勉強に苦労していたが、推薦で志望校へ入学が決まった。学校の先生たちが必死になって推薦のサポートをしてくれたのだ。もちろん彼自身も頑張ったと思うが「神様見てるな」と僕は感じた。

彼は、いつも周りの助けを得て大きな苦労をせずに希望通りの方向に進むことができるのだ。
周りの人に親切にするからか、反対に周りの人たちが色々とサポートしてくれるのだ、きっと。

いつも競争していた僕からすると何だか違う勝ち方だと感じるが、勝ちは勝ちだなと思わされる。戦わずして勝つ、のスタイルになっているのである。不思議である。

ジュースを2本も買っても何も起こらなかった僕はと言うと、普段イライラしていることが多い。
何故か、イライラすることが多いのである。

最近でいうと家に郵便局員さんが来た時だ。
車に乗り込もうとした時に、その郵便局員さんはやって来た。
郵便配達員とは違った制服なので、飛び込み営業で来た風だなと感じた。

「こんにちは、息子さんの学資保険の満期後のことで来ました」
「登録しておくと満期後には自動的に普通口座へ移りますので便利です。そのご説明で来ました」
と局員さん。
「普通口座へ移す必要ないのですが、もし移す必要であれば便利と言うことですね」
と僕。

「もちろんです」
「でも満期後に解約する予定ですので、事前登録なしで大丈夫ですよ」
「分かりました。では、チラシをポストへ入れておきますね」
「えっ、何のチラシですか? もしかして今の話のチラシですか?」

要件が終わって、もしかして別の商品のチラシをポストへ入れていきたいのかと思った。
でも、目の前にお客がいるのに、別商品であってもチラシをポストへ入れる必要があるのだろうか。話をしているのだから、続けて次の話をすればいいはず。

「はい、今の話のチラシです。ポストへ入れておきますね」
と、局員さん。
「えっ、結構ですと言っているのに、なぜポストに入れるんですか?」
と僕。

「別の件かと思ったら、今話していた件かよ」と思いイラっとした。
どうしてもチラシを渡したいなら、目の前にいるのだから「念のため」と言って手渡しすれば良いのに、なぜポストに入れる? と、本当にイラっとしてしまった。

そして言ってしまった。どう見ても僕よりずっと目上の人に向かって。
「不要な理由も述べてお断りしましたよね! なんでポストに入れる必要があるんですか?」
「同じ内容を書面でまた見ることになりますよね。それって無駄な作業が発生すると思わないんですか?」

言った後で、自分が嫌になった。
郵便局員さんの対応が良くなかったのは明らかだ。でも、「それなら手渡しで頂きますよ」ってもらえば終わった話だ。
冷静になって後から考えれば、チラシを配り切らないといけない彼の事情があったんだろう。その事情にも協力できたことになる。
誰もイヤな気分にならずに済んだはずだった。自分を含めて。

もしかすると、なんでも反論せずに受け入れていれば、色々なことがもっと上手く進むのかなとも思った。ジム・キャリー主人公の映画
『イエスマン”YES”は人生のパスワード』の様に、すべてにYESで答えてみるとか。
そんな僕はクジに当たった記憶はほどんどない。全くないかもしれない。そしていつも競争、学校も受験も、そして社会へ出てからも。
きっと僕も神様に見られているのだ。

きっと、人生はテストなのだ。普段の行いを神様が見ていて、その結果をフィードバックしているのだ。良い行いをしていれば良いフィードバックがもらえ、そうでない場合は、良くないフィードバック。

優人の普段の行動と、僕の郵便局員さんへの対応を比較してみると、明らかに優人の行動が正解だ。
そうるすと、どう考えても僕は行動を改めるべきと言うことになる。

神様からのご褒美が欲しい訳ではないけど、心地よく普段を過ごせる様になると思うから。
そっか、よし、今日からイエスマンだ。

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2017-05-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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