メディアグランプリ

会社組織はニューロンのごとく


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記事:カプチーノ(ライティング・ゼミ日曜コース)

脳内に無数に存在する神経細胞として知られる、ニューロン。

脳内でニューロンが結びつくと、情報が伝達され、記憶や知識が蓄積されると言われる。ニューロン同士が結合されればされるほど、情報量が多くありながら思考力もある状態になる。簡単に言えば、より頭の良い状態になる。同時にニューロン間の結合力が上がれば、ヒトの学習能力も上がる。物覚えがいい人、頭の良い人はニューロン間の結合が得意であるというわけだ。

無数にあるニューロンという細胞がどんどん有機的につながっていくイメージを頭に思い浮かべてみる。そうか、つながればつながるほど情報は行き渡るし、思考が早くなり、アイデアも出る。そもそも、ニューロン間のつながりを生む力が強まれば、地頭がよくなる。

これだ!!! 脳内神経細胞と会社組織は一緒なんだ。

私の勤める会社は新聞をにぎわすような世間に知れた有名企業ではないが、ベンチャーの域をとうに超え、いわゆる大企業の域に達しているグローバル企業の日本支社だ。私の会社は課題を抱えていた。会社が大きくなればなるほどよく耳にする課題、「社内コミュニケーション」。みなさんの会社はいかがだろうか? 散在する情報、誰に聞けばいいのかわからない問題、社員間の関係が希薄がゆえにものを言いづらい環境、社内コミュニケーションが足りないことに起因する業務推進の停滞を言い出せばきりがない。確かに、社内に広いネットワークを持っていて、どんどんものごとを推し進められるような社員もいる。どこの会社にも大概いるものだ。でもそんな社員は一握り。多くの社員はコミュニケーションの壁に困っている。そしてそれが企業の素早い動きを妨げているのだ。

実際、弊社で全社的に実施した社員意識調査では、社内コミュニケーションに関する項目のスコアが最も低かった。社員はリアルに社内コミュニケーションの停滞を感じ、その活発化を望んでいた。以前、もう少し小規模だった当時はそんな雰囲気はなかった。しかし、そこそこ図体の大きくなった組織は簡単には変われない。一度失ったものを取り戻すのは容易ではない。

そこで会社に提案したのが、「タテ・ヨコ・ナナメのコミュニケーション」の推進。タテ・ヨコ・ナナメ? 耳慣れないこの言葉は実は社会人大学院時代の恩師からの受け売りである。

タテ・ヨコ・ナナメのコミュニケーションとはいったい何か? タテは上下の関係、ヨコは各部署に散らばる同期あるいは部署内外の同じような職位の同僚たちとの関係、ナナメは部署を跨いでの上下の関係(たとえば、異なる部署間での管理職と非管理職の関係)。そう、「タテ・ヨコ・ナナメのコミュニケーション」とは、組織内のつながりを表した言葉である。タテだけではなく、ヨコだけでもなく、タテもヨコもさらにはナナメのつながりをも創り出していこう、そういう考え方だ。

これってまさに脳内のニューロンと同じだ。社内におけるつながりがいつの間にか乏しくなってしまったがゆえに情報やコミュニケーションの分断が生じ、意思決定するにも、ものごとを進めるにも、問題を解決するにも、常に社内断絶の壁が立ちはだかってしまうのだ。まるでニューロンが結合されていないかのごとく。しかし、タテ・ヨコ・ナナメに社員がつながり合えば、社内は活性化する。情報の流れもできるだろうし、つながりがつながりを生み、つながりを生む力が強くなれば、組織として問題解決力や実行力も強まるはずだ。ニューロン間の結合力が高まれば地頭がよくなるように。

今、会社に必要なのは、意図的にタテ・ヨコ・ナナメのコミュニケーションを創り出していくこと、そう考えた私は、恩師にひと言お断りをした上で、これを会社に提案するにいたった。最初は「タテ・ヨコ・ナナメって何?」といった反応も、キャッチーなフレーズとわかり易さから徐々に受け入れられ始めた。とは言え、掛け声だけで変われるほど簡単ではない。つながりの発生を仕組みとして導入しようと考えた。

まずは実験した。ランチミーティング。主にヨコとナナメのつながりを創ろうと部署を跨いでメンバーを集めた。ただ知らない者同士が集まってランチをするのでは白けるだけなので、トピックを用意した。ずばり、「社内コミュニケーション」について。まさかの真面目系かつど真ん中のトピック。反応はどうだろうと思っていたら、意外や意外、待ってましたとばかりの好反応。そうか、やっぱりみんないろいろとたまってたんだ。社員意識調査はウソじゃなかった。

次は企画したのは大規模なバーベキュー。そして今度はソフトボール大会。準備は大変だけれども、でもそこで新しいつながりが生まれる。つながることでヒトは嬉しくなったり楽しくなったりする。まずはそんなところからでいい。「何を担当されているんですか?」「へぇ、そうだったんですね!実は私も……」そんな会話が聞こえてくる。

初めましてと挨拶していた社員同士が、社内で話をしているのを見かけるととてもうれしい。ほんとは「こんないいことがありました!」って教えてくれたら企画側としてはこの上なくうれしいけど、そんなにうまくはいかない。あ、でも。企画をきっかけに付き合う人が出た。まぁそれはそれでよし笑。

そして成果も少しずつだが確実に出てきている。自分の周りでも、誰が何の情報を持っているのか、誰がキーパーソンなのかを理解するメンバーが増えたこと、そしてそういった面々とのつながりができてきたことで、仕事の進度が明らかに早くなった。知り合いが増えることで社内の雰囲気も変わってきた。

理想は、タテ・ヨコ・ナナメを推進する企画があちこちで勃発している社内。オフィスでは活発な議論や笑い声があちこちで聞こえる。そんなイメージを目指して、さて、次は何を企画しようか。

もし、あなたも社内でコミュニケーションに課題を感じたら。ぜひ思い出してみてください、タテ・ヨコ・ナナメのコミュニケーションを。

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2017-05-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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