メディアグランプリ

醜いからこそ言葉をつづる


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ばんり(ライティング・ゼミ平日コース)

 
 
「なんで私じゃなくてあの子なの?私のほうが頑張ってるのに……私のほうが熱意をもって仕事をしてるのに」
入社6年目、仕事で後輩に抜かれた。やる気の見えない院卒の後輩サトウに抜かれた。
上司から言われた一言は「サトウは院卒だから仕方ない。上げない訳にはいかないんだ
」だった。
 
そう言われた瞬間に、自分の中で何かが音を立てて崩れていったのがわかった。
これまでそれなりにやりがいを感じ、熱意を持ってやっていた仕事が急にバカらしく感じられ、休日返上で出社し、会社やプロジェクトのために働いていた自分がずいぶん滑稽に感じられた。
 
「なぜ私があいつに負けるんだろう?」
仕事において、プライベートにおいてそんな感情を抱くことがないだろうか? そしてそんな感情を抱いた自分に自己嫌悪し、自分はなんて醜いんだろうと負のループに陥る。そんな日々の繰り返しだった。
 
会社に行っても仕事が上手くいかない。仕事が楽しく感じない。
プライベートでは周りはどんどん結婚、出産をしていき自分一人取り残された気分になっていく。
 
自分はなんてちっぽけな存在なんだとさらに卑屈に小さくなっていった。
 
ネットを開くと、負の感情はマイナスな出来事を引き起こす。とか、松田修平のポジティブな言葉や熱いキャラクターが人気である。
ポジティブな感情や言葉はいいものであり、ネガティブな感情や言葉は悪いものだと負の感情であるというのが人々の意識の中に植え付けられている。
私も長年そう思っていたし、だからこそなるべく負の感情は表に出さず、プラスな感情やキラキラした言葉を綴ろうと努力をしてきた。
 
そんな私の概念を覆してくれたのは、2つの出来事だった。
 
一つ目は、人生の先輩である40代の絵梨さんに愚痴まじりの近況を話しているときだった。
「最近イライラすることも多いし、気分が沈みがちで、お風呂に入ると泣いちゃったりするんですよね」
そんな私に絵梨さんはこんな言葉をかけてくれた。
「本で読んだ受け売りなんだけどね…… 魂はいろんな感情を味わうために生まれたんだって。だから今悲しい、辛いと思っていることも魂からしてみたらいろんな感情を味わえて喜んでいるんだよ」
そう言われたときに心がすっと軽くなるのを感じた。
醜い感情や負の感情を抱いてもいいんだよ。そう言われたような気がした。
 
二つ目は福岡天狼院店長の川代さんの投稿記事(※1)だった。
天狼院のオーナーである三浦さんからエースと呼ばれ、いつも絶賛されている川代さんのどろどろとした嫉妬と自己嫌悪でまみれた心のうちをさらけ出したようなそんな記事だった。自分の胸のうちを赤裸々に綴り、そして最終的に自分には才能はなかったのだ。そう自覚できた今ここがスタートラインだ。と綴っていた。
私はこの記事を読んで、胸が熱くなるのを感じた。
川代さんの文章力があるからこそ引き込まれるのはもちろんだと思うが、同じような感情を誰しも抱え、苦しんでいるのだと思ったからだ。
私からすると川代さんは、オーナーから信頼され、お店も任され、テレビの取材もされるようなキラキラとした人だった。でもちっぽけな自分と同じような感情を川代さんも感じていたのだ。そして、その上で自分の弱さや醜さを抱え、立ち上がろうとしていた。そんな姿に感動し、共感を覚えたのだ。
 
人は誰しも自分から逃れることは出来ない。
実の親と縁を切ったり、旦那と離婚することは可能だが、自分と縁を切ることは出来ないのだ。ならば負の感情ごと抱きしめ、自分を愛し、いつくしむしかないのである。
 
そのために私は今日も文章を書こうと思う。
自分の醜い感情や残念な気持ちも書くことにより整理することができるし、誰かの目にふれそれが誰かの共感を得たり、力になることもあるからだ。
私の記事が初めてWeb天狼院に載った日、絵梨さんはその記事を読んでくれて「よかったよ。内容が頭にすっと入ってきて、共感できた」と感想をくれた。
川代さんのむき出しの感情が私の心を揺さぶったように私も誰かの心に響くようなそんな文章を書けるようになりたい。
今は醜い感情で埋め尽くされている私の気持ちもいつかきっとこれでよかったんだとそう思える日がくると思うから。そのときに自分の過去の文章を見返して、そのときの自分を褒めてあげたいとそう思う。
「一つの点と点は線でつながる」大学を中退し、一度Appleをクビになったジョブスが言っていた言葉を信じ、今日も私は自分の醜い感情を抱えながら、文章を綴り、自分を少しずつ好きになりたいと思う。
 
※1  Web天狼院の川代ノート
 
 
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2017-05-23 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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