メディアグランプリ

いつのまにか勇者はじめてました。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:こばやし(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
「あっ!また死んだ!」

勇者コバヤシたちはぜんめつした。

物悲しい音楽とともに、画面が真っ暗になり、棺桶を背中にくっつけた勇者、仮想現実の私が現れた。
ドラゴンクエストの世界では、死んでも所持金が半分になるだけで勇者だけはすぐに生き返る。

せっかく、ボスをいいところまで追い詰めたのに、つまらないミスでパーティーを全滅させてしまった私は、やる気がなくなってしまい、セーブをしてゲームを終了した。

手が痛い。コントローラーを長時間握りしめていたからだ。
もう深夜の2時。そういえば、夜ご飯も食べていなかった。

どんなに、ゲームの中でレベルを上げても、現実世界で得られるものは、疲労と肩こりぐらいなのに
どうしてか、休日になると、寝食を忘れて、ゲームに夢中になってしまう。
仮想現実のレベルアップの高らかな音、ボスを倒した時に得られる満足感、ストーリーの面白さを体験したいがために。いわゆるゲーム依存症だ。

仕事以外の時間は自室に引きこもり、普段もゲームのことばかり考えて、ネットサーフィンを繰り返している、片時もスマホが手放せない。そんなダメ人間だった私。

外にでるきっかけになったのは、天狼院書店のライティングゼミだ。
facebookの面白そうな記事をいろいろと検索して読んでいたとき、たまたま、友達の友達、という人がライティングゼミの受講生で、天狼院書店のことを紹介していた。本屋なのに、ゼミをやる?ライティングゼミを受けると人生が変わるってどういうこと??
私の頭の中はクエスチョンマークでいっぱいだった。

なのに、私はその1ヶ月後には池袋から歩いて10分のところにある天狼院書店にいた。
それもライティングゼミの受講生として。

人生が変わるライティングゼミ。その言葉に強烈に惹きつけられた。

もしかしたら自分を変えるチャンスのように、感じてしまったのだ。

店主であり、講師の三浦さんは、人の悪そうな笑顔を浮かべながら月2回2時間、文章を書く為の極意をみっちりと教えてくれた。

「ABCユニットが出来れば、誰でも文章は書けます!」
「誰にでもわかりやすい言葉を選べばいいんです」
「共感を呼ぶ仕組みづくりを!」
「このポイントさえおさえたら大丈夫!」

などなど、三浦さんが話すと、その圧倒的な熱量と、話の面白さ、わかりやすさで簡単に誰でも文章が書けるかのように錯覚してしまうのだ。恐るべき三浦マジック。

そして三浦マジックにかかったまま、帰宅して自分でも書いてみようとすると、一行も書けない。
ABCユニットも全く浮かばなくてパニックになるのだ。

ネット廃人で、ゲーム依存症で、人とコミュニケーションをとることも苦手な私。
ゲームは楽しいし、ネットサーフィンしているときだって楽しい。

でも、それは私が実際に体験していないことだったんだ。

感覚として、知っている、ただそれだけ。

ゲームの中では、レベル100の勇者でも、生身の私は、レベル1にだって達していない。

そして、何一つ、身に付いたという実感がないまま、ついに先週ライティングゼミが終了してしまった。

最後の提出期限は7月31日23時59分。

最後に出す提出テーマは、天狼院書店で学んだことを、これからどう活かしていくのか。

ダメ人間な私が天狼院書店で学んだこと、
それは、カッコ悪かろうと、ダサかろうと、
自分の力で、今、この場所から一歩進む勇気だ。

ゲームのコントローラーではなく、生身で。

鋼の剣ではなく、纸とペンで。

三浦さんから教えていただいた文章を書く極意は、いわばゲームの攻略本だ。
でも、これは読んだだけでは使えない。
ゲームみたいに、流し見して、真似してやればレベルアップできるわけじゃない。

私が、あがき、苦しみ、傷だらけになって生身で体験して初めて、その攻略法は意味をなすのだと、
一歩進んで挑戦してわかること。

毎週月曜日にやってくる締切という名のモンスターに、ただただ挑み続け、
課題を提出できたのは2回という非常に残念な結果に終わった約3ヶ月だった。

提出した数は少なかったけれど、そこに立ち向かったという経験値は、自分の中に少しずつ、蓄積された。
ゲームの世界にはない、自分自身の力でやったのだという小さな達成感だった。

担当の川代さんはこんな稚拙な文章でも丁寧に読み、丁寧にフィードバックをしてくれた。
フィードバックをもらえることで、冷静に、自分の弱点が見えてきたこと。
それが私には、小さな宝物になっていた。

それと同時に、ゲームをする時間が、少しずつ減り、現実の自分と向き合うことが増えた。

教えていただいたことを使って、どんなことができるのかのビジョンは、正直まだ描けていない。

三浦さんは言っていた。すでに私たちは、今までにたくさんの本や映像を浴びるように見てきて、
本当は誰でも文章が書ける下地があるんだと。

やるか、やらないかなんだと。
少なくとも、今やる、ということをしなければ未来なんてない。

出来ない自分と向き合うのは怖いけれど天狼院書店のライティングゼミは、それと向き合うための極意を教えてくれるものなのかもしれない。

目の前はまだほとんど、闇だ。
でも、ひたすらに書く、という経験値を積んでいけば、何かが変わるかもしれない。

ドラゴンクエストでも、レベル20になると、勇者は賢者に転職ができるように。

いつのまにか私は、4か月前からリアルで勇者をはじめていたんだ。

 
 
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2017-08-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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