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化かされたかアホだったのか、お盆初日のアンラッキー


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:萩本孝子(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
その日は、兵庫の実家でお盆のお参りをした帰りで、スーツケースを抱えたまま、京都祇園の天狼院書店に行くことになっていた。
5日ほど前にふらっとFacebookに表示された「ライティング・ゼミ」の広告に、「ライティング上手くなれたらいいな」くらい生半可な気持ちで申し込んだ講座に行くためだった。
 
ホームページを見ると、受講する京都天狼院の場所は京阪電車の「祇園四条」駅近く。
JR京都からはちょっと連絡が悪そう。
何度か乗り継いだり、結構歩いたりしなくてはいけない感じで、
「これは汗をかきそうだ」と思った。
運悪くハンカチを忘れてきていたので、京都駅でハンカチを買うことにしたのだ。
「伊勢丹で買うと高いかな」とちょっと思ったけど、他に探しに行くのも面倒で、そのまま駅隣接の伊勢丹に直行。すると、すぐにハンカチコーナーが見つかって、しかもワゴンセールで500円で売っているのを発見。
なんてラッキー!
 
後から思うと、よくぞここでハンカチを買ったものだと、自分を褒めてやりたいくらいだけど、この時はもちろん、まだそんな本日の必須アイテムだとは気づいていなかった。
 
さて、ハンカチをゲットして、一息ついたところで、スマホアプリで調べると、たくさん乗り換えなくても、京都からJR奈良線の「東福寺」で京阪電車に乗り換えると、「祇園四条」に行けることがわかった。
 
こうして、行きはJR奈良線〜京阪電車と1回の乗り継ぎだけで、たいして汗もかかずに、京都天狼院へ行くことができた。
なんてスムーズ!
これなら帰りも楽勝だ!
そう思っていた。
本当にそう思っていた。帰りの電車に乗ったあの時までは。
 
ライティング・ゼミの第一回目の講座はとても面白かった。
その場の雰囲気や、来ている人たちの面白そうな感じもあって、あっというまの2時間だった。講座終了後も、その余韻でいろいろ話を聞いていたが、ふと我に返り
「いかんいかん、私はこれから滋賀県まで帰らなければならなかったんだ!」
と思い出し、慌てて店を出た。
 
そう、私の家に帰るには、京都からJR琵琶湖線で滋賀県の草津まで行き、そこからさらに草津線に乗り換えなければならないのだ。
この草津線が30分に1本しかなく、最終は23:54草津発。
店を出た時点で、スマホアプリで検索すると、最終から2本目の電車に間に合うかどうか。
最終は、まだ少し大丈夫な感じ。
これを乗り過ごすと、途中からタクシーで帰らなくてはいけない。
それはイタイ。電車で帰りたい……。
 
そんな事を考えながら、行きと同じように、京阪電車の「祇園四条」から電車に乗る。
「あぁ、面白い講座だったな。提出物もがんばらなくては」
と、ほっと一息ついたところで、何か身が軽いことに気がついた。
「あーーーーーーーーーーーー!!!!」
「お店に預けていたスーツケース忘れたーーーーー!!!」
 
あぁ、どうりで身が軽いはずだ、あんな大きなカバンを置いてきたなんて。
大慌てで次の駅で降り、駅の改札口へ。
 
人間パニックになると、やることなす事ちぐはぐになる。
改札口から一旦出て、
「あぁ違う! 同じ電車で戻らなきゃいけないのに、出てどうすんのーーー!」
ということで、駅員さんが見守る中、またICOCA(関西のICカード)でピッとして、改札口に入る。
が、行きたい行き先が書いてない!?
駅員さんに聞くと、「反対向きは、一回出て、違う改札口から入らないといけない」とのこと。
再び改札口を出て、教えてもらった反対向きの改札口に向かう。
これがまた階段登ったり、歩いたり…… 遠い!!
ホームに着くとすぐ電車が来たので、「祇園四条」へ戻り、店へ行く、スーツケース受け取る、お礼を行って再び早足で「祇園四条」の駅へ行く。
この時点で、汗だく。
ハンカチ買っててよかった〜〜〜〜
いや、気がかりは、草津線に間に合うのか!?
 
そして「祇園四条」駅から再び電車に乗る。
3つ目の「東福寺」でJRの奈良線に乗り換えたらいいんだ。
ぎりぎり間に合いそう。
ふと見ると「七条」の駅。
そうそう、「東福寺」は「七条」の次。
ところが、ドアが閉まる直前アナウンスが
「次は丹波橋に停まりま〜す」
え?
一瞬、頭真っ白に。
た、た、た、丹波橋———————–!!!!
 
その電車は「東福寺」に停まらない特急だった。
 
人間、危機的状況に陥ると、アドレナリンがドバーっと出るらしい。
考えろ、考えろ!
丹波橋ってどこだ?
丹波橋から戻って間に合う?
最悪、今日はこのまま滋賀に帰れないかもしれない。
どこかで泊まる?
いやいや、財布に3000円しか入ってないんだよ。
うーん、クレジットカードあるし、なんとかなるよ。
いや、それより、他のルートは?
いっそ大阪方面へ行って、乗り換える方法は?
 
頭の中フル回転で、思いつく度に、スマホアプリでルート検索して
伊勢丹で買ったハンカチで汗を拭いながら、解決策を探していると
キラリと一筋の光がーー!
 
丹波橋から、近鉄電車で京都に戻れるじゃないかーー!!
 
今は、とにかくちょっとでも滋賀に近づこう。
最終電車に間に合わないとしても、ちょっとでも近いところに行かないと
タクシー代がーーーーーーー
 
やっと「丹波橋」に到着して、
近鉄電車入り口を目指し、
改札口をピッと通り(ICOCAありがと〜〜〜!)
京都行きのホームへ。
急行電車は10:49発
ホームに着いたのは10:51分くらい。
「間に合わなかったか、次の電車は?」
と思ったのだけど、まだホームの掲示板に49分発の電車が表示されている。
ということは「遅れてる……?」
 
ラッキーなことに、5分遅れの急行に乗れて、京都でJRに乗り換え、無事乗車。
 
なんということでしょう!
この時間なら、草津線の最終電車に間に合うじゃないですか〜〜〜!
 
JR琵琶湖線に乗ったあとも、止まらない汗を伊勢丹で買ったハンカチで拭きつつ、
本日のラッキー&アンラッキーを思い出しながら、
この帰りのパニックはなんだったんだ!
いったい、今日はどんだけの電車に乗ったんだ。
と思い返していた。
 
お盆の初日。
いろんなこの世のものでもないモノが歩いていそうな、京都祇園界隈。
試されたか、騙されたか、化かされたか。
いやいや、私が単にアホだったのか。
 
伊勢丹のハンカチとICOCAに感謝しつつ、
今度からは京都天狼院へ行くのに、もう迷うことはないな。
と確信しながら、無事12時ちょっと過ぎた頃に家にたどり着くことができたのだった。
 
あぁ。
終わりの言葉としては、
 
これはまだ、物語が始まる前の話である。
ここからどんな冒険が待っているのか、主人公はまだ知らない。
 
という感じか。
次の「祇園四条」行きが、とても楽しみ。
 
 
***

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2017-08-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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