メディアグランプリ

「褒められること」が起爆剤になる時もある気がする


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記事:高浜 裕太郎(ライティング・ゼミ平日コース)

 
 
あなたは、褒められたことがあるだろうか。
私はある。というより、誰しも褒められたことがあるだろう。生まれたから1度も褒められたことの無い人なんて、そうそういないと思う。例えば、「サッカーが上手だね」とか「勉強が出来るね」という言葉で褒められた人もいるのではないだろうか。少なくとも小さい頃は。
 
私も小さい頃は、「勉強が出来るね」なんて言われた良い気になっていた。今は全くダメだけれども。とにかく、小さい頃はよく褒められていた。
 
それから月日が経ち、私も大人になった。立派ではないけれども、社会人として働いている。そんな私が、大人になってみて、気づいたことがある。
 
それは、大人になると、「褒められる」機会が減るということだ。
 
小さい頃は、私もよく褒められていた。考えるに、子どもを褒めることは簡単だからだろう。あるいは、教育的な意味も込めて、褒めまくる大人もいるかもしれない。「褒めて伸ばす」というやつだ。
 
しかし、それが子供ではなく、対大人となると、なぜか褒めることが難しくなるらしい。私の周りも見てもそうだ。「大人」が「大人」を褒めるというのは、簡単そうに見えて難しいらしい。小さい頃は褒めることにも、褒められることにも慣れていたはずなのに。それは、真っ白だったシーツが、古くなってきて、だんだん汚れていくような感覚に似ている。月並みな言い回しだが、大人になると、「相手を褒める」ということが出来なくなるくらい、心のシーツが汚れる人もいるらしい。
 
このように、大人はなぜかお互いを褒め合わない。だからこそ私は、「褒め合う」ことが大切だと思うのだ。それは、「褒めること」が、褒められた人の人生の起爆剤になることもあるかもしれないからだ。では、それはどういう意味なのだろうか。
 
そもそも、なぜ大人は褒めることが出来ないのだろうか。私が考えるに、相手への対抗心や嫉妬心などが邪魔をして、褒めようとする心を邪魔しているのではないかと思うのだ。このように相手を羨む心は、人間の本能であるから、完全に取り除くのは難しい。では、大人が大人を褒めることは難しい事なのだろうか。
 
確かに、私は、大人が互いに褒め合うことを簡単だとは思わない。しかし、対抗心や嫉妬心といった、心のダークサイドの部分を、何とか押し殺して相手を褒めることによって、褒めた側、褒められた側にメリットがあると思うのだ。
 
人は、褒められると良い気になる。それは、大人も子供も変わらない。良い気になりすぎると、「調子に乗る」という状態になってしまい、失敗しやすい状況になる。けれども、褒めるということは、相手を励ますのに効果的だと思う。
 
私も仕事をしているが、仕事で褒められることは、機会としてかなり少ない。滅多に褒められることは無い。だからこそ、褒められた時のことは鮮明に覚えている。
 
私の場合、上手くいっている時には、褒められない。どうしようもないくらい仕事で失敗をして、自分に自信を失いかけている時に、まるで天から手を差し伸べるように、お褒めの言葉が来るのだ。
 
そういう状況でのお褒めの言葉は、私が自信を取り戻す「起爆剤」にもなるし、仕事のモチベーションをアップさせる「起爆剤」なる。
 
また、自分が思ってもない分野で褒められることだってあるだろう。私の場合、「文章、結構上手いんだね」と褒められることがある。自分では、文章の才能は全く無いと思っていたにも関わらず。
そういった状況で、文章について褒められると、「よし、もっと文章書いてみようかな」という気になる。ここでも、「褒める」という行為が「起爆剤」になっている。
 
つまり、私が考えるに、「褒める」という行為は、相手に何らかの良い変化をもたらす、サプリのような役割を果たすのではないかと思う。そして、そのサプリには、受け手側のモチベーションを上げ、自信を取り戻す「起爆剤」の役割を果たすのではないかと思うのだ。そして、受け手側も、「あの時、お前がこんなことを言ってくれたから、俺は救われた」と思い、感謝することになるのではないか。私もそうだが、自身を変えてくれた言葉というものは鮮明に覚えているものだ。
 
このように、「相手を褒める」という行為には、メリットが多い。褒めすぎると、受け手側が調子に乗ってしまうこともあるので、注意が必要だが、それを含めても、褒めることは大切だと思う。受け手側の起爆剤となり得るからだ。
 
「最近、なんだか褒めていないな」という人が、読まれている方の中にいらっしゃれば、是非、誰かを褒めてみて欲しい。あなたも、誰かにとっての「人生を変えてくれた人」になるかもしれない。
 
 
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2017-09-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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