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メディアグランプリ

モンブランを食べて誓ったこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:中澤一志(ライティング・ゼミ日曜コース)

 

「モンブラン、食べない?」

そう聞かれても、いつも断っていた。私は、つい最近までモンブランを食べたことがなかった。

子供のころ、好きなケーキを選ぶタイミングというのは、時々あったと思う。ケーキ屋さんに行って、ショーウィンドーに並ぶ色とりどりのケーキを眺め、自分が欲しいものを選ばせてもらったわけだが、ショートケーキや、チーズケーキ、チョコレートケーキなど、本当にバラエティに富んでいて、心が躍ったものだ。小学生のころ、女の子たちの中で将来はケーキ屋さんになるという子が何人もいたのも頷けた。でも、そのショーウィンドーに並ぶケーキの中で、モンブランは私にとって異質だった。

何が異質かって、その見た目だ。黄色い細長いものが、たっぷり全面を覆っている。黄色くて、細長いものと言えば、子供のころの私には、ラーメンか蕎麦の麺にしか見えなかった。麺がのっているケーキなんてあり得えない、そう思っていた。だから、私の心の奥底にまで、あんな見た目をしたケーキなんてありえないというイメージが出来上がっていたのである。

こう書いてしまうと、本当にただの食わず嫌いとしか言いようがないし、冗談みたいな話だが、私にとってモンブランはケーキの中であり得ない存在であり続け、ケーキを選ぶときの選択肢からずっと外される存在となっていた。

しかし、最近、物事を思い込みで判断するのは良くないと改めて思わされる機会があった。自分はオープンに物事を判断できる方ではないかと思っていたのだが、最近、視野が狭く、思い込みで判断してしまっているなあと思わされることがあったのだ。これではいけない、落ち着いて俯瞰的に物事を判断しないといけないと改めて思ったのだが、そんなことを考えていた時、ふとこのモンブランが頭をよぎった。そう、別に年を取って頭が固くなってきたというのではなく、小さいときから思い込みで物事を判断しているではないか。そう考えていると、モンブランが私の考え方の元凶に思えてきたのだった。

だから、自分の殻を破るには、まずモンブランを食べるべきだと思い、ケーキ屋へ向かった。なんとも変な話だが、その時はこれをまずやるべきだと思ったのである。ケーキ屋に入り、ショーウインドーを除くと、モンブランはやはり堂々と存在していた。あの見た目はやっぱり好きにはなれなかったが、とにかく買ってみた。そして、食べてみた。

その感想は、今頃かよと突っ込みが入ると思うが、普通に美味しかった。

モンブランはあり得ない。それはDNAに書き込まれているというくらい深い思い込みだったが、食べてみると、やっぱり単なる思い込みに過ぎず、美味しいケーキだった。本当に食べ物に限らず、食わず嫌いはいけない、そう思い知らされた。そんな気持ちに改めてなった時、自分の思い込みをなくそうと新たに思ったことがある。

それは、書くことだ。

私は書くことが本当に苦手だ。小学生のころは作文や読書感想文が本当に嫌いだったし、日記を書くとことも、子供の時だけでなく、大人になってからも何度かチャレンジしたが、長くは続かなった。書くことが苦痛だったこともあるのだが、まず、あとから読み返しても全然面白くなかったのだ。だから書き続けようという気持ちがすぐに萎えた。才能がないと諦めていた。

でも、一方でうまく書けるようになりたいという気持ちがずっと心の中にあった。だから、人生を変えるライティング教室の案内を見たとき、これが、自分の思い込みを変え、新たな扉を開くきっかけになるかもしれないと思った。こんな下手な人間が参加したら恥をかくのではないかとか、全くついていけないのではないかという不安もあったが、思い切って参加してみることにした。人生を変えるというフレーズに心を動かされたのだ。

そして、いま、このライティングゼミの3回目の講義が終わったところだ。正直に言って、まだ始まったばかりであることもあるし、書くことはまだまだ難しい。どうやったら、読み手の心をつかみ、面白いと思ってもらえるのか、まだ掴めていない。2000字の文章を書くことに四苦八苦している状態だ。

でも、今回は書き続けてみようと思う自分、早く次の講義が聞きたいと思っている自分がいる。これから先、どんどんレベルが上がっていって、ついていくのが難しくなるかもしれないが、頑張ってみようと思う。言われる通り、そんなに簡単にうまくなれるとは思わない。書き続けないといけないと思う。

もうやめようかなと思うときには、あのモンブランを思い出そうと思う。モンブランを食べたら美味しく、ケーキの選択肢が広がったように、このゼミに食らいついていけば、きっと新たな世界が広がるはずだ。そう信じて、書き続けたいと思う。

 

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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2017-09-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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