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メディアグランプリ

私は、自分が目指すべきはイチロー選手だということを知った


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:高浜 裕太郎(ライティング・ゼミ平日コース)

 
 
「またミスをした……」
 
こんな風に、毎回反省をする。そして、毎回自分が嫌いになってしまうのだ。なんで、もっと上手に出来ないのだろうか。そんな風に考えてしまう。
例えば、仕事に関しても、私はミスが多い。その多くは、「確認のし忘れ」や「勘違い」から発生しているものだ。やったと思ったらやっていなかった。そんなミスが多い。打者で例えるのならば、仕事における私の打率は、限りなく低いだろう。2割を切っているかもしれない。球団からすると、戦力外レベルだ。
 
その日も、いつものようにミスをして、また落ち込んだ。そして、自己嫌悪に陥ってしまった。
「もうこの仕事は向いていないのかもしれない……」
 
そんなことを考えながら、私はつけっぱなしにしたテレビを、ぼーっと眺めていた。まるで、風邪をひいた時のように、頭がふわふわしている。そんな感覚も覚えていた。
 
そして私は、次の一瞬で、一気に冷水をかけられることになる。
 
「イチロー選手が、代打で出場し、1安打を記録しました」
 
それは何となくつけていたスポーツニュースだった。いつもなら、何とも思わないプロ野球選手の活躍に、その時はなぜか、心を奪われてしまった。いつもなら私の心に大して響かないはずのスポーツニュースが、この日だけは、私の心に、きちんと届いていた。
 
「この人は凄い」
 
当たり前だが、私はそんなことを思った。イチロー選手が偉大な選手であることは、私が改めて言わなくていいことだろう。けれども、その時私は、イチロー選手が偉大である1つの要因を、再確認した気がした。今まで、当たり前過ぎて、疑問にも思わなかったが、実は、「イチロー選手が偉大である理由」は存在したのだ。「海は青い」という事実は知っていたが、「なぜ青いのか」というところまでは、考えが及ばなかったように、イチロー選手が偉大であることは、私にとって当たり前になっていた。
 
私は、イチロー選手と自身を比べて、明確に違う点を1つ見つけてしまった。
それは、「必ず結果を残す」という姿勢だ。
 
私がもし打者だったら、私の日常の打率は2割を切っているだろう。イチロー選手みたいに代打で出たところで、大した結果を残せるとは思えない。
しかも、もっと質の悪いことに、「ミスをすること」に慣れてしまっている。
「打てなくても仕方ない」とか、「いつか打てるようになるさ」なんて思っている。
 
けれども、イチロー選手を見て、そのような姿勢ではダメだと気付かされた。ミスをすることに慣れ、結果を出せないことに慣れるのではなく、「常に結果を出す」という姿勢、すなわち、チャレンジ精神のようなものが必要だったのだ。
 
私は鮮明に覚えている。WBCで日本代表に、イチロー選手が選ばれた大会。その大会で、イチロー選手は、大スランプに陥った。何度も凡打を重ねて、「イチローをスタメンから外せ!」なんて意見も出てきた。けれども、そんな状況の中、イチロー選手は、ひたすらに練習をした。スランプから抜け出せるように、自分なりの練習方法で、スランプを抜け出そうとした。
それは、完全に無関係の私から見ても、辛い状況だったのではないと思う。滝行のように、「批判」という水流に打たれながら、自身をひたすらに高めていく作業だったのだろうと思う。その頭の中で、彼は常に「ヒット」という結果のことを考えていたのだろう。
 
そんな彼の状況を、私は見ていた。見ていたはずなのに、「彼は偉大だから、そんなことが出来るんだ」と、悪い意味で割り切っていた節があった。彼と私は別の世界の人間なのだから、彼のように出来なくて当たり前だと思っていた。
 
けれども、彼の活躍を見て、私はその考えが間違っていたことに気付いた。彼は今、以前とは違って、代打での出場が増えた。そんな厳しい状況の中でも、必死に結果を残そうとする。
 
私も、イチロー選手に見習うべきところがあったのだ。ひょっとすると、彼がやっているのは、「彼だから出来ること」ではなく、「誰にでも出来ること」なのかもしれない。
 
「仕事が楽しくないから……」とか、「やりたくてやってる仕事じゃないから……」とか、言い訳をしようと思えば、いくらでも言い訳が出来る。けれども私は、そんな状況を打破し、例え代打でも結果を残すイチロー選手のようになりたいと思う。彼のように、常に結果を出し、その為に行動をしたいと思うのだ。
 
今はまだ、イチロー選手のような姿勢は身につけられていない。しかし、未来の私はきっと、今よりもイチロー選手に近づいていると思う。彼に少しでも近づく為に、そして自分の打率を少しでも上げられるように、日々頑張っていきたい。
 
 
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2017-09-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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