メディアグランプリ

常識との付き合い方


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:Renne(ライティング・ゼミ平日コース)

 
 
私は最近、時間を守ることが大事! と思うことはもうやめることにした。なぜならば、その常識に縛られ、とてもイライラしてきたし、相手に対して腹立たしい感情も抱いてきた。なにより、自分がしんどいのだ。
 
とある1日。
 
普段通りに会社に出勤し、タイムカードを押す。出社時間の5分前にはデスクに座り、パソコンの電源を入れる。事務所では私のほかにもう1人働いている。
 
暫くして時間を見ると出社時刻が過ぎている。もう1人が来ない。どうして来ないのだろう?と思いつつ自分の仕事に取り掛かる。そして3分後、事務所のドアが開き「おはようございます」と。少し申し訳なさそうに小さな声で入ってくる。
 
この時私は常に思う。「もう少し早く来てよ!」と。気持ちが少し不機嫌になりつつも、朝礼が始まるのである。この時感情は表に出さず、心の中で小言をつぶやくだけにとどめている。
 
遅刻した人はその時は申し訳なさそうではあるが、朝礼が終わるとまるで何もなかったようにケロッとしている。その姿を見て、反省しているのか?と余計に腹が立つのである。この時、腹が立っている私と、それを必死でなだめている私がおり、とてもしんどいきもちなのだ。一言嫌味でも言ってやりたいくらいだ。
 
かといって、イライラを表に出すことはやはり気が引ける。一応一緒に仕事をしているし、変な空気になってお互い気を使いながら仕事をすることも嫌だ、と、そのように考えていると、だんだんと腹立たしい感情も鎮まってきて、まぁいいかとなってくる。半ばあきらめだ。このような出来事が1週間に2回は起きる。
 
もういい加減我慢の限界だ。
そのうち爆発してしまうのではないかと、自分自身に若干の怖さも覚える。
「他人は変えられないが自分は変えられる」という言葉をよく耳にする。たしかに、注意をすることで他人を変えるように促すことは行動としては簡単である。すぐに出来そうだ。しかし、注意したからといって相手が素直に受け取るかどうかはわからない。もしかすると、遅刻をする側にも、何か大きな理由があるのかもしれない。
 
それに、言いたくないことを伝えることは自分にとってもしんどいことだ。言うもしんどい、言わないもしんどい。だったら、言うよりも言わないほうがまだ自分の中だけに留めておけるから、そちらの方が私にとっては幾分か楽だから、我慢している。けれど、いつまで続くかわからない。
 
さあ、どうしよう。
 
そんな時、時間を守ることが大事であるということを、仲間が遅刻するときに限っては思わないようにした。
 
時間を守ることが大事という考えは、多くの場合、保育園に入ってから周囲に言われ続けてきたことだろうし、暗黙のルールとして今も守り続けられている。私の中でも常識であるし、私は世間の常識もそれであると思っている。
 
そんな根深い考えをそう簡単に変えることは、なかなか難しい。これまで常識だと思っていた壁を越えていくような作業である。そう簡単にはいかないだろう。だけど、先ずはやってみるのだ。
 
実際にやってみた結果、相手が遅刻しても、イラつきはするが、その気持ちをズルズル引きずることは無くなった。気持ちの切り替えが上手くできるようになった。これだけでも、しんどさは幾分か少なった。
 
また、自分の行動にも変化が出た。イライラしている時は、心の中で相手に対して嫌味を言っていた。だからこそ、自分がそのルールを破るわけにはいかなかった。破るということは、イライラしている自分の感情を否定することにつながるからだ。自分が遅刻するなんて有りえないのである。
 
だから、遅刻しそうになった時は猛ダッシュで準備をして、ぎりぎり遅刻をしないようにしていた。自分を守っていたのだ。考え方を変えてみてから、そもそも遅刻をしそうになることが減ってきた。これは振り返ってみると自分でもびっくりの変化である。全くなくなったわけではないが。
考え方を変えてみたことでの嬉しい変化は、時間を守ることが大事!という規則に縛られなくなってきたことだろう。
 
もちろん、時間を守ることは大事である。それは変わらないのだが嫌味を言っていた頃と比べると、時間を守ることが大事という規則をあまり意識しないようになってきた。しんどくなくなってきたし、少しイラついても、気持ちを切り替えることができるようになった。
 
そのようになってから、朝礼の空気が少し変わった。そう感じているのは私だけかもしれない。でも、しんどくなくなってきた事に対して、嬉しい気持ちである。
 
規則は守るも破るもあるが、そこに縛られすぎるとしんどくなってくる。そうならないようにも。程よく守れるような、そんな規則との付き合いをしたいものだ。
 
 
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2017-10-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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