メディアグランプリ

コミュニケーションが苦手な人は、まず、スーパーマリオが苦手だったかどうかを振り返ったほうがいいと思う。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:若山裕美子(ライティング・ゼミ 平日コース)
 
 
正直にいいます。私はコミュニケーションがめちゃくちゃ苦手です。
どの程度かというと、例えば初対面の人と会ったとき。
きちんと顔を見てあいさつを交わせるくらいの社交性はあるけど、そのあとの会話がなかなかできません。
日によって、人とコミュニケーションが充分にとれる万全なテンションを持ち合わせているときがあって、そんなときは会話が続くこともあります。
でも、やっぱり自分はコミュニケーションが苦手だと感じることが多いのです。

私は多くの人と、いい関係を築けるような人間になりたいのに。
みんなの前で、自分の思っていることを伝えられるようになりたいのに。
全然うまくいかない。
どうすれば、うまくいくようになるんだろう……。
そんな風にモヤモヤしながら色んな文献やネット記事をあさっていくと、自分自身が人に対して恐怖心を持っていることが、コミュニケーション下手の一番の原因だということがわかってきました。

その、人に対しての恐怖心というのが、例えるなら、国民的ゲームのスーパーマリオが苦手であることと似ています。
詳しくいうと、実況動画や誰かがプレイしているところを見るのは好きだけど、実際に自分でプレイをすることが苦手なことをここではいいます。

それはともかく、みなさんはスーパーマリオを難なくプレイできますか?
お恥ずかしながら、私は怖くてできないのです。

ステージ1なら、クリボーというシイタケのようなフォルムの二足歩行キャラと、ノコノコという二足歩行のカメさんが出てくるくらいなので、余裕の勝利は約束されています。
そこまでは大丈夫なのです、そこまでは。
問題はステージが進むにつれて、かわいい顔しているのに踏むと鬼のように怒るイモムシのハナチャンや、一度に十数個のハンマーをこちらに投げつけ荒ぶっているハンマーブロスもいて、魔術で攻撃してくるぶきみなカメックがいて、怖いのなんの……。

あの攻撃的で、なんとしてもこちらを奈落の底に落とそうとする圧の強さに耐えられなくて、いつも逃げてきてしまいます。

それで、どうして人に対する恐怖心とマリオをプレイできないが似ているのかというと、私たちは人と初めてお会いしたときにまず見た目で判断すると思います。
例えば、その人と自分との雰囲気が似ているとか、相手の雰囲気や少しの態度だけを見て、立場も対等で共通する部分を見つけられたときは何の障害もなく仲良くなれます。

反対に、攻撃的な雰囲気の人をみて話しかけたら怒られるんじゃないかとか、控えめな人が活発な人を見て、生きる世界が違うと思うように「自分が関わるにはハードルが高い」と感じてしまったら、もうアウトです。
恐怖で逃げの体勢に入ってしまいます。

それは、マリオも同じだと思うのです。
ここでは、ちびマリオからキノコで体が大きくなっただけのノーマルマリオで例えます。
クリボーとノコノコは簡単に攻略できる対等なキャラです。
炎を発射して攻撃できるようになるファイアフラワーや、敵を一掃できる無敵なスターのような特別なアイテムもいりません。
逆に、沸点が低いハナチャンや異様に荒ぶっているハンマーブロス、魔法を繰り出すぶきみなカメックはつかみどころがなくて、ノーマルマリオではハードルが高い。
そんな感じで、怖くなって逃げてきてしまうのです。

それでも、そんなつかみどころのないキャラたちも、ファイアフラワーやスターみたいなアイテムを手にしていれば攻略するのが簡単になります。
まあ。だからといって、現実世界に相手を攻略できるようなアイテムはないんですよね。

いや、ほんとにもう。どうすればいいんだよ!
そう思っていたところに、願ってもないイベントに出会いました。

それは、天狼院書店で新しく発足されたコミュニケーション部という部活です。
もう、私のような悩める子羊のための部活じゃあないかと思い、すぐに参加を決めました。
コミュニケーション部では、プロの演劇講師として実績のある中村雪絵さんが講師となり、自己紹介や初対面の相手をどれくらい信用しているかを物理的に確かめるワーク、面接練習(圧迫アリ)、演劇ワークなどをやります。
参加者さんを自然に打ち解けさせながらも、その人の個性を伸ばしていく素晴らしい部活です。

コミュニケーションの鬼である中村さんの手腕に魅せられた私はまんまとハマり、去る10月19日に行われた2回目のイベントにも参加しました。

面接練習のワークをしていて、それぞれの人にフィードバックをしているときに中村さんは衝撃的なことをいいました。

「コミュニケーションをしているとき、実は相手も怖がっているんだよ。みんな手負いの熊なの」

な、なんだって。
相手も怖がっているなんて、そんなことがあるのか? と一瞬疑いました。
でも、よくよく考えてみたらそうなのかも、とも思えます。

マリオの世界では、ハナチャンやハンマーブロス、カメックたちのように激しく攻撃してくるキャラたちは、クッパ大王というボスから「マリオをけちらせ」という命令を下されているため、それを忠実に守っているのだと思います。
もっと深く考えてみると「俺たちのテリトリーに、なんか知らない配管工のおっさんが入ってきたぞ!」とパニックになっているのかもしれないのです。

それと同じようにコミュニケーションをとっている相手も、知らない人間が勝手に自分のテリトリーに入ってくるのが怖いと思っている。
それで距離をおいてみたり、ときに少し攻撃的になってしまうのではないでしょうか。

なんだかそう考えたら、会った人は私を嫌っているわけじゃなく、歩み寄ろうとしてくれているけど、どんな人となりなのか様子を伺っているだけなのだと思うようになりました。
だから、会った人を本能的に敵と見ず攻略しようとせず、この人はこれからいいお友だちになる人だと捉えることにしました。

なぜなら、私は人が大好きだからです。
ひとりひとり違う意見をもっていて、バックグラウンドも好みもみんな違う。
ひとりひとりが人生の先生で、人と関わることで学びになるのです。

そしてなにより、自分が思っているより人は優しいのです。

そう思えるようになったのは、コミュニケーション部のおかげです。
中村さんの教えが素晴らしいのはもちろん、参加者の方々も必ず反応を返してくれますし、本当に優しい世界だと実感させられます。
むしろ、世界が私に優しいと自惚れるレベルで、外に出てもどこもかしこも優しい世界に見えてくるようになりました。

コミュニケーションが簡単になるアイテムはないけど、会った人を警戒させないで安心させられるコミュニケーションをとれる人間になりたい。
なので、これからも頑張っていきます。

ああ。でも、マリオは一生クリアできないんだろうな~。
 
 
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2017-10-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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