プロフェッショナル・ゼミ

複業成功のためにペンギンになれ《プロフェショナル・ゼミ》


*この記事は、「ライティング・ゼミ プロフェッショナル」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:中村 響(プロフェッショナル・ゼミ)
※この物語はフィクションです。

「ちゃんと振り込まれてる」
私はATMの前に突っ立って、まじまじと通帳を見ていた。
その金額、1000円。
私が初めて自分の手で生み出した価値の金額だ。
この金額を手に入れるまで、私は自分に自信が持てなかった。
そんな私に「社会」とつながっても良いという実感を与えてくれたのは
「複業」だった。
これは私にとってビッグバンのようだった。
今迄の景色が全て変わるのだ。
複業成功の秘訣は「ペンギンになること」だ。
好奇心旺盛であり、スキルを育て、
未知に飛び込んでこそ、それは得られる。
得られた1000円は途方もない価値を私にもたらしてくれた。
「お前、いい加減にしろよ!!!!」
罵声が飛んでくるのが私の前職での日常だった。
とあるメーカーの財務部に入ったものの、色々あって仕事は上手くゆかなかった。
体を壊すのに時間はそうかからなかった。
自分でも驚くほどあっさりと休職が決まった。
部屋でぼーっとする日々。
そんな私を変えたのは、興味本位で覗いた複業という世界。
私の好奇心がそれを見つけた。
ペンギンは好奇心が旺盛だ。
興味のあることにはどんどん首を突っ込んでいこう。
自分の「興味」に素直になることが打開策になる。
「何々、ライティングの講座?」
私は何気なくネットサーフィンをしていると、
気になる広告を見つけた。
とある書店がどうやら文章の書き方を教える講座を開催しているらしい。
この広告が後に私を変えることになる。
「自分の興味」は少しでも広げるべきだ。
どんなことにでも首を突っ込む勇気を持とう。
経済状態もなるべく考えずに行こう。
私は仕事を休んでから「文章」を書き始めた。
「そういえば、書評の書き方は興味あるな」
私は自他ともに認める活字中毒である。
だが、自分で物を書いたりするということはいままでしたことがなかった。
「自分にお金をもらえるほどのものは書けない」
なまじ本を読んで目が肥えているからこそ、そう思っていた。
そんな私が書評に目を向けたのは通っていた語学学校がきっかけだった。
そこに私よりもはるかに本を読んでいて、
かつ書評まで書いている男性の生徒が居たのだ。
「この本棚の本は全て借りて読んで、書評を書きましたね」
事もなげに彼はそう言った。
頭から火が出るほど恥ずかしかった。
それなりの読書家を自負していたがここまで真摯に本に向き合って
自分の力にしている自信はなかったのだ。
それからその方の書評を見せてもらって参考にしつつ
自分の意見らしきものを書きつけていった。
しばらくすると、「まとまり」のあるものが書きたくなってくるが
方法が分からない。
そんな時にこの書店を見つけたのだ。
「散歩がてら行ってみるか」
部屋に籠るばかりでは精神衛生上もよろしくない。
そう言うわけで、この本屋に行くことにした。
その週の週末、私は池袋の端をただ彷徨っていた。
店舗の場所がとにかく分かりづらい。
「ようやく着いた」
うろうろしながら、看板を見つけビルの中に入る。
「いらっしゃいませ、何かお探しですか?」
そう店員が話しかけてきた。
「あの、ライティングの講座の広告を見てきたんですけど。
書評の書き方が勉強できるって」
そう言うと彼は嬉しそうに講座の説明を始めた。
数分後には入会の手続きが終わっていた。
棚を見て、私は話を振る。
「店長さん、良い本セレクトしますね」
彼はまたも明るく言った。
「店長は大きな書店に勤めていた時はビジネス書の担当だったんです。
マーケティングは相当研究したらしいですよ。
まあ最近は特にマーケティングは需要がありますしね、
ブログで書評を書いてご飯が食べられる時代なので」
もうそんな時代なのか。
「まあ、私はずっと読む専門だったんですが、
ちょっとアウトプットも興味を持ち始めたんですよ」
そう言うと店員さんも頭を掻きながらこう言った。
「私も同じです。勧める立場でお恥ずかしい限りですが、
講座のネット掲載審査には落ちまくってます。
まあ気長に書いていけば何とかなりますよ」
「書く方もぼちぼちと頑張っていきたいです」
私もそう言って、私はアウトプットへの第一歩を踏み出した。
重要なのは「興味のアンテナ」を常に張り続けることだ。
自分に出来るのは、「読むこと」だけ。
私にはそんな思い込みがあった。
インプットばかりに偏ると、人の考えは卑屈になる。
自分に対しての肯定感を低く感じてしまうのだ。
そんな時は、とにかく何かをアウトプットすることだ。
複業をものに出来るのは、
逆境に負けないスキルを磨いた人間だけである。
他人に貢献できるようになるまでが勝負だ。
ペンギンも極寒を生き抜くために、脂肪を貯め込むのだから。
そしてそれは魚を取る、強力なスキルに裏打ちされている。
「えー何で落ちたんだよ」
さて、ライティングの講座を受け始めて早半年。
必死に講座に食らいついてきた。
毎週2000字を書き、最終的には5回ほど掲載された。
「もしかしたら、書けるようになるかもしれない」
そんな淡い期待があった。
ところがそうは問屋が卸さなかった。
私は今、ライティング上級者向けの講座を受講している。
今度は5000字の文章をしっかり書けるようにするための講座だ。
そしてそこでもネット掲載審査がある。
最初の週は自分の趣味を全開にした文章で掲載されたものの、
その後は2週連続で落ちていた。
「残念ながら、書く量が足りていません」
バッサリ切られた。
正直5000字はきつい。
そもそも、同一のテーマで分量が5000字も書けない。
どうやって5000字も面白い内容を書くのか見当もつかない。
しかも肝心の講座もきっちり理論化されて5000字への
道筋が示されているわけではなかった。
ゼミ形式で議論をしながら、皆で書いていくというスタイルなのだ。
「どうすりゃいいんだよ」
手詰まりになった。
講座では2000字と5000字には習得するうえで大きな壁があり、
この壁を超えることがプロへの第一歩だと教わった。
その壁をどう超えるかをこの講座で教えるのではなかったか。
そんな思いが強くあった。
転機になったのは数日後だ。
「Kさん、マジで5000字書けないです」
この書店の池袋支店で私は愚痴っていた。
しっかり構成を練るための技術が欲しい。
だが、ヒントが無い。
そんな不満をぶつけていた。
Kさんはひとしきり愚痴を聞くと、
ニヤニヤしてある本を持ってきた。
ニュース番組にも出ている、有名な教授の書かれた本。
まずは原稿用紙10枚分書けるようになろうと謳われている。
「まず5000字の分量が書けない。
そんなあなたにこの本が効きます!!」
「それ何で講座の中で言わないんですかね!?」
軽くキレそうになった。
答えがあるなら言わんかい。
「いやーそれ言うと皆さん、書かなくなるんですよね。
読めば書けるようになると皆さん勘違いするんです。
だから、店舗に来ていただいたり、
質問していただいたりした人にだけ紹介しています!!」
趣旨は分かるが、釈然としない。
「何々、まずは3つのテーマを考えると」
その本を読み始めて、物の考え方が変わった。
「これなら、5000字いけるぞ!!!!!!!!!」
教えてもらった内容に自分なりのアレンジを加えて、
自分なりのフォーマットを考え出した。
自分の些細な経験を2000字に膨らませるには、
自分なりの切り口を考えることが大切だと習った。
5000字でも基本は変わらない。
ただ、基準はよりシビアになる。
そのための目の付け所をこの本で学んだ。
「これで、書けるようになれる!!」
私は気合い入れて、また書き始めた。
だが、今度は別の落とし穴が待っていた。
「読みにくいですねえ」
辛辣なコメントが返ってきた。
「今度はこれかよ!!!」
私は涙に暮れた。
ゾンビのような足取りで再び書店に向かう。
「Kさん。マジどうすれば良いんですかね?」
「読みやすさが足りない。そんなあなたにこの新書!!」
「やっぱり答えあるんですね!?」
「でも答え教えると、ほんと―に皆さん書かなくなりますから。
びっくりするくらい書きませんから!!
自分から動かないと上達しませんから!!」
そう言いながら、また本を差し出してくる。
今後は講座用の参考文献はリストで出していただきたい。
今度はベストセラー作家のストーリーについての批評論だった。
「こうやって筋書きって作るのか」
読んでみると、驚いた。
天地がひっくり返るとはこのことだろう。
操り人形師が、糸で人形を操るような視点をこの本で手に入れることが出来た。
自分の経験したことを、どう切り取って書けば魅力的なストーリ―になるのか。
そんなことをこの本で学んだ。
そして、数日後。
「おっしゃああああ!!
通ったあああああああああ!!!!」
ようやく再現性のある形で、審査に通った。
残るは実際にお金を稼ぐチャンスだけである。
そして、そのチャンスは思いもよらないところから
やってきた。
「まずは1000円稼いでみよう」
とあるブロガーのオンラインサロンで見た言葉である。
今まで、私は雇ってもらって給料を得ることでしか
まともに稼ぐ手段がないと思っていた。
その思い込みを失くすには、
「小さいハードル」から始めるといい。
少しの行動で、大きく結果は変わるのだから。
今までの力を使って、
最初に海に飛び込む「ファースト・ペンギン」になることが重要だ。
今こそ、海に飛び込むときである。
「何かヒントは無いかな」
私は休職して以来、ネットサーフィンをしていることが多くなった。
少しでも役に立ちそうな情報を探しているのだ。
「少しでも仕事が出来るように」
山ほど失敗して、体を壊したのだ。
次は失敗したくなかった。
「この本は?」
そんな折にとあるビジネス書を見つけた。
コピー1枚取れなかったコンサルタントの筆者が、
他社に引き抜かれるようになるまでになった仕事術の紹介だった。
「コピー1枚取れなかった」という部分に特に惹かれた。
私も同じことをやったからである。
ファイルしたら、印刷の仕方が違うとファイルをぶん投げて返された。
その苦しみをこの人は分かってくれている。
そして、その解決策を提示している。
急いで、書店に買いに行った。
次の仕事に向けて、少しずつ欠点を改善していくほかない。
そのためにこの筆者のオンラインサロンにも入ることにした。
月額1000円で、知恵が手に入るのなら安いものと思った。
このオンラインサロンからできた人とのつながりが、
「1000円」を生むことになる。
しばらくして、
オンラインサロン上で筆者の運営する、
ブログの記事編集の話が持ち上がった。
「やっとライティングスキルを活かせる」
素直にそう思った。
単価は記事一つの編集で1000円。
渡された資料を基に記事を作成する。
「私やります」
いの一番に手を挙げた。
半年以上投資してきたスキルのデビュー戦。
ついにつかんだ小さなチャンス。
私は全力を出した。
「5000字書く人はプライドで書く」
そう講座で教わった。
技術の巧拙ではなく、心構えこそが記事のクオリティを上げるのだと。
初めて聞いたときはそんなわけないだろうと思った。
技術がまず先に立つだろう。
気合いで書けたら苦労はしない。
だが、実際にやってみると解る。
「あれ? 自分の技術ってこんなに心許ないの?」
そう思った。
課題だって、自分なりに全力でやってきた。
手を抜いているわけがない。
頼れる技術の数の少なさ。
行き当たりばったりの多さ。
迷惑を掛けたらどうしようという恐怖。
たった1000円の報酬である。
記事の分量は課題よりも少ない。
それでも手が震えた。
天から給料が降ってくるのではない、
自分から手を動かした末、出来たものに値段が付く。
今迄やっていた仕事は何だったのかというくらいに緊張した。
「それでもやるしかねえ!!!!」
がむしゃらで破れかぶれだった。
結論から言うと、
私の書いた記事は大幅な手直しの上で掲載された。
編集の方向性の確認を怠ったがために、
なるべくしてなった記事の質である。
それでも、依頼主は記事を認めて報酬を払ってくれた。
申し訳なさと厳しさを半々に感じた、ほろ苦いデビュー戦だった。
そして記事掲載の日。
私は外出していたので、コンビニのイートインコーナーで
その連絡を受け取った。
「中村さんの書いてくださった記事、掲載しました!!
初めて手を挙げてくれて、ありがとうございました!!」
文面を見て嬉しかった。
自然と涙が落ちてきたのだ。
あなたは価値を生み出せる。
社会の中で存在意義がある。
そんな承認を神様からもらった気がした。
私は自分自身を初めて、認められる気がした。
「自分の書いたものでお金をもらうと、景色が変わる。
まるで宇宙の始まりの様に感じられる」
講座の講師の人はこう言っていた。
いま、丁度社会は過渡期になっていると思う。
国は働き方改革を進め、副業の解禁も近いと言われている。
そんな中で私達も、今までにない稼ぎ方をする人。
複線的なキャリアを歩む人がどんどん増えている。
色んな所で「ファースト・ペンギン」が生まれている。
複業をものにするには、
「1000円」をまず手に入れるために努力することが良い。
「興味を広げ、自分の手を動かし、飛び込んでいく」ことが出来るなら。
誰かが必ず誘ってくれる。
「一緒にやらないか」と。
自分の手で稼ぐことで、見える景色は大きく変わる。
傲慢だった私が、知らずに人に感謝することを覚えたのだ。
これから、どんな形になったとしても私は「価値を作ること」を
止めないだろう。
そして価値を生む人をリスペクトし続けるだろう。
全てのファースト・ペンギンたちに、
皆さんの複業に幸あれ。

***

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