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耳かきの意外な効用


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:岡尾哲兵(ライティングゼミ平日コース)

 

みなさん、耳かきは好きですか? 僕は大好きです。

現在、ウチには耳かきが4本あって、どれも木製のいわゆる「純和風耳かき」だ。

過去にはスクリュー型の耳かきに手を出してみたり、先端にカメラが付いていて、耳の中を見ながら、耳かきができるハイテクなモノを使ってみたりもしたが、今では原点回帰というか、スタンダードな耳かきに落ち着いている。

木製耳かきの優秀なところは、狙った獲物を確実に仕留めることができることである。スクリュー型や、綿棒などは獲物(耳垢)を全体に、大まかに取るには優れているが、例えば「右耳奥のあの大物を取りたい」というのには向かない。神経を研ぎ澄まして、先端の曲がっている部分、(耳かきの「かき」の部分と個人的には呼んでいる)あのアールのかかった部分で獲物にアプローチする。そんな繊細な動きに対応できるのは、純和風耳かきだけである。

純和風耳かきと、その他の耳掃除道具では、包丁と便利調理器具くらいの差があるような気がする。料理の経験を積むと、大概の人は包丁一本でなんでもこなすようになるが、それと似ているかもしれない。

さらに、純和風耳かきの利点として、手軽に入手できるというのも挙げられるだろう。うちにある耳かきは、一本を除いてはすべてコンビニやドラッグストアで手に入れたものである。一本だけ、「かき」の部分の角度が秀逸な若干お値段の張る耳かきを所有しているが、他のものは価格も200円程度と安価だったはずである。それくらいのもので、使用感はまったく問題ない。ものによっては「かき」の部分が浅すぎて使い物にならない場合もあるので、そこは注意が必要だが、十分に戦えるものが手軽に入手出来るはずである。地震と耳かきは、いつなんどきやって来るかわからないというが、旅先や出張時に、突然「耳かき欲」を掻き立てられても、これで安心である。

そんな純和風耳かきにも欠点はあって、それは繊細で自由度が高いがゆえに、耳の奥に進出できるので、ちょっと油断すると鼓膜を突いてしまって、痛い思いをするリスクがあるということである。ただ、これも何度も耳奥をつくことで、外耳・内耳が鍛えられるので、そう心配することはない。だれも心配していないかもしれないが……。

大仰に耳かきについて語ってきたが、実際に耳かきをするときに、こんなことを考えていることはまずない。というか、耳かきをしているときには何も考えていない。むしろ、耳かきを始めたことを意識することはないというくらいに自然に耳かきをしている。どんなときに耳かきをしているのかをつらつらと思い出してみる。

 

少し例を挙げてみよう。

 

朝起きて行動を開始する前。

コーヒーをのんだあと。

大事な仕事の前

トラブル発生時

 

どうも、気合いを入れたいときに、耳かきをしているようである。僕にとって、耳かきは切り替えのスイッチになっているみたいだ。

さらに「ルーティン」のような効果もあるような気がしている。

イチローやラグビーの五郎丸の例がよく知られているが、ルーティンはプレッシャーのかかる場面で、ある決められた「儀式」をすることで、心を落ち着かせ、精神を統一し、普段通りの成果が出せるようにする、一種のゲン担ぎのようなものである。

僕の場合はちょっと順序がちがって、プレッシャーがかかりそうになると無意識に耳かきに手を伸ばしていることが多いようである。「なんとかしなければいけない」と思うと耳かきを手にし、耳かきをしながら「よしやるぞ」と自分を鼓舞しているのだ。

しかし、当たり前だがこのルーティンは、耳かきがあるところでしか発動できない。外出中にはできないし、職場でも、あまりおおっぴらにはできないので、自然に家の中での発動となることが多い。

僕が家で気合いを入れなければならないと感じるのは、家事や、仕事などのタスクをこなさなければいけないときや、トラブルの発生など不測の事態が起こったときがまず挙げられる。そんなときには耳かきをしていると思う。

どちらかというと受身でネガティブな気分に反応しているのだ。

そうではなくて、気合いを入れたい! 集中したい! とポジティブな気分のときもある。例えばそれは、今のようにライティング・ゼミ向けの文章を書いているときだったり、写真の調整をしたり、音楽を作ったり、「自発的に自分の好きな何かに取り組んでいる」ときだ。

これからはそんなときにこそ、耳かきをしてみようかと思っている。ポジティブな記憶と耳かきが結びつくことによって、プレッシャーのかかった場面にでも、ポジティブに対応できることを期待しているのだ。

この文章も耳をかきかきしながら、キーボードをパタパタと叩いてつくってみました。なんだかポジティブムードが漂った文章になっている気がしませんか?

 

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2017-11-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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