メディアグランプリ

無から生まれる世界


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:緒莉香(ライティング・ゼミ 通信専用コース)
 
 
はっと、息をのむ。
そして、呼吸を忘れるくらいに細部を見つめてしまう。
まるでその場の時間が止まってしまったかのように……。
まるで一目ぼれをしてしまったかのように……。
 
一体どうやって作られているのだろう?
本当に人が作ったのか?
本当に一枚の紙で、切り込みも入れないで作っているのか?
 
何回も何回も眺める。
じっと目を凝らす。
もう、ため息しかでない……。
 
たまたま会社の近くに、精巧な折り紙作品を展示している場所があることを知り、尋ねてみた。
マンションのような建物の2階。
本当に小さなスペースなのだが、これでもかと精巧な折り紙作品が展示してあった。
頭の上には鳥が飛んでいたし、日本人ではない折り紙作家の作品が飾ってあった。
虫だったり、花だったり。人物だったり、仏様だったり。
多種多様なラインナップだ。
どれも一枚の紙から折られているそうで、見ごたえがあった。
 
その中でも、ひときわ目を引いたのが、神谷哲史さんという折り紙作家さんの『龍神』だ。
 
『ドラゴンボールの神龍』
『まんが日本昔ばなしの龍』
といった、長い体に長いひげがある、東洋の龍、といえば想像できるだろうか。
 
その龍もたった一枚の紙で細部まで精巧に折られている。
体には1200枚もある細かい鱗がある。
もちろん、紙を切り貼りしたものではない。
うまく折って鱗を表現しているのだ。
 
手足もあって、指もある。爪まである。
なんて細かいのだろう。
 
3メートル四方の紙から500工程以上もかけて折っていくそうだ。
なんとも気の遠くなる作業だ。
 
しかも、頭の中のイメージだけで全部を折っていったそうだ。
頭の中をみてみたいものだ。
 
 
私が作ることのできる折り紙というと、鶴とか簡単なものだ。
子どもの頃に折り紙の本を見ていくつか挑戦をしたが、途中でわからなくなり投げ出した記憶がある。
『かぶせおり』とか『中割おり』とか、折り方の途中の動きがわからなかった。
子どもには折り方の図だけで理解しろと言うのは、ちょっと難しい。
 
 
先日、久しぶりに折り紙に挑戦をしてみた。
初めて折る自分にとっては難しめのものだ。
今はちょっとネットを調べれば、折り方が細かく載っている。
物によっては動画まで存在する。
何とも便利な世の中になったことだ。
時間はかかったが、無事に最後まで折ることができた。
自立できる犬の折り紙だ。
ちょうど来年の干支飾りとして飾ることができた。
 
 
折り紙は、『谷折り』と『山折り』の2つでできている。
今までそんなことは考えたことはなかったが、たった2つで無限の表現ができるのには驚きだ。
 
少し調べてみると、折り紙の世界は実に奥が深い。
遊戯としての折り紙の他に、数学や幾何学などの学問としての折り紙もある。
身の回りに使われていたり、宇宙で活躍する折り紙もある。
 
世界では『ORIGAMI』として知られている。
日本発信の一つの文化だ。
 
日本発信と言えば、『MANGA』もそうだ。
世界での日本の漫画の人気度は驚くものがある。
漫画をきっかけで日本に興味をもち、日本語を勉強したり、来日する海外の人は多い。
 
日本の漫画を海外に売り出したころは、海外仕様に変更したものが多かったようだ。
海外の書籍は左から開くので、わざわざ原稿を左右反転にした。
なので、左利きの人物だらけになった。
手書き文字の部分は、全部手書きで外国語に書き直したりした。
「ばーーーん!」を「Booooom!」といった具合だ。
 
認知されてくると、元の漫画そのものをみたいという要望が出てきて、もとの原稿そのままの向きのままで販売されるようになった。
そして現在に至っている。
 
 
漫画も折り紙と同じように、一枚の原稿用紙から生まれる。
真っ白で何もない原稿用紙。
漫画家の頭の中のイメージが原稿用紙に描かれていく。
話、登場人物、構図、動き、背景、セリフ……。
一人で映画を創っていくようなものだ。
 
以前テレビで、何人かの漫画家の制作風景を定点カメラにとって見てみるという番組を見たことがある。
皆、独自の方法があり、見事にばらばらだった。
下書きをきっちり書く人、かなりラフな下書きで済ませる人。
ものすごく筆が早い人、ものすごく慎重に筆を動かす人。
ペンで書く人、PCを使う人。
 
やり方は違っても、イメージの力が強くないと、作品を生み出すことは難しいと感じた。
 
『折り紙』と『漫画』
どちらも紙を使う。
どちらも真っ平らで何もないところから、形のあるものを生み出す。
命を吹き込むといってもいいだろう。
 
世界に誇ることのできる、日本の文化。
普段、何げなく身の回りにある折り紙と漫画は、実はすごいものなのだと、改めて思った。
 
私は、自分で折り紙の折り方を考える事も出来ないし、
漫画を描くことはできない。
なので、無から生まれたという事を思い描きつつ、沢山の作品を楽しんで味わおうと思った。
 
***

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2017-11-23 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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