メディアグランプリ

冬休みは「ウイルス」に「感染」して「頭をやられながら」過ごしたい


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:NORIMAKI(ライティング・ゼミ平日コース)

 

今年もあっという間に師走になった。もうすぐクリスマスと新年がやってくる。日常のいそがしさの束の間、冬休みはまとまった自由な時間が取れるという方も多いと思う。貴重な休みをどう過ごすか、もう計画は練られただろうか。また一方で、特別に何をするわけでもなく、「日ごろの疲れを癒してゆっくりできればよい」「元気に新年を迎えられれば」という考えをお持ちの方もいるかもしれない。

 

私はどうかといえば、この冬休みは、「ウイルス」に「感染」して「頭をやられながら」過ごしたいと思っている。

 

「書けない……」今年は、そんなジレンマをずっと抱えながら過ごしてきた1年だった。じつは年頭の1月、とある企画をまとめ上げ、得意先から肯定的なフィードバックをいただいていた。「あとはこれを、具体的な文章に落とし込んでいけば実現間近」というところまできていたのだが、肝心の「具体的な文章に落とし込んで」いくという段になって行き詰まってしまい、結果、一転してポシャってしまった。

 

「やってしまった。このままじゃもう、これ以上先はない。しかし、一体どうやったら、満足な文章が書けるんだろう?」その日以来、悶々とした自問自答に毎日悩まされ続け、進歩が見られないまま、気づいたら半年以上の時間が経っていた。

 

そんなある日、なにげなくFacebookのタイムラインを眺めていると、「ライティング・ゼミ」という聞き慣れないことばが目にとまった。よく読んでみると、その広告には「人生を変えるライティング」云々といった文字が並んでいる。「天狼院」という羽ばたくような店名の響きにも引かれて、直感的に「これだ!」と確信し、ワラにもすがる思いで受講を決めた。

 

「自転車は、練習すれば誰でも乗れるようになります。文章も同じです。最初は書けなくても大丈夫。力を抜いて、素直にコツコツと練習していきましょう」

 

「ライティング・ゼミ」の初回の講座では、講師の三浦さんから背中を押され、「時間はかかるかもしれないけど、食らいついて絶対書けるようになってやろう」とあらためて強く決意した。それからというもの、「ABCユニット」「リーダビリティ」「ストーリー」「マーケティング・ライティング」「GAPを制する」などなど、回を重ねるたびに、知的好奇心をくすぐられるキーワードが続々と出現する。頭のなかが、新鮮な栄養で満たされていく喜びを体感していった。

 

そうやってライティングのポイントを習っていくうちに、またひとつ別の考えに至った。それは、「きちんと書けるようになるためには、きちんと読めるようになる必要があるのではないか」ということ。つまり、「書く」というアウトプットのためには、「書く」とは逆向きの、「読む」というインプットが大事だということである。日本庭園にある「ししおどし」をイメージしていただきたい。竹筒の水は、ちょっとやそっとの量ではこぼれない。だがそれが、限界まで溜まって重さに耐えきれなくなったとき、筒ははじめて下を向き、水が放出される。インプットとアウトプットの関係も、これとよく似ているのではないか。そこへちょうどタイミングよく「リーディング・ゼミ」開講のお知らせがあり、「どうせなら両方鍛えてやろう」と「ライティング・ゼミ」と並行して受講することにした。

 

「リーディング・ゼミ」では、達成したい目標設定の方法やそのための本の活用のしかた、本の選び方、読書時間の捻出方法などを教わっている。直近の講座では、「面白くて役に立ち、最後まで読んでもらえるコンテンツを書けるようになる」という目標を立て、そのために読むべき本を20冊ほど選んだ。ジュンク堂を何時間も徘徊し、Amazonを何度もポチって、今部屋の中では「積ん読」状態の本たちが、静かに読まれることを待っている。

 

そうやって受講を重ねるうち、気がつくと脳のメモリーの大半は、ゼミの攻略と課題遂行のタスクに支配されるようになっていた。「書けない……」の気持ちはシャットダウンして、「もっとよい情報を取り入れて、もっとよいものを書きたい」ばかりが先行するようになった。そう、私はいつの間にか、「ライティング・ゼミ」「ウイルス」と「リーディング・ゼミ」「ウイルス」に「感染」していたのだった。

 

何しろ、感染力の強いウイルスだ。一度講義を聴いたぐらいでは、頭のクラクラに耐えるのが精一杯で、内容を冷静に消化できているとはとても思えない。だからこそ、一定期間集中して寄生してもらい、何度も何度も「頭をやられながら」、少しずつ身体になじませていく必要がある。そのためには、この冬休みが絶好の機会なのだ。徹底して「感染」し、抗体ができるまで戦いまくったら、もう薬はいらない。休みが明けて自然治癒したころには、今までにないほどの読む力、書く力が身についているに違いない。

 

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2017-12-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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