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趣味が無い人は絶対に無理やり趣味を作るな ~趣味が仕事のようになっている人~


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記事:栁瀨進一(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
「あなたの趣味は何ですか?」
「好きな趣味は何ですか?」
 
……という質問は人と会話する時に出てくる鉄板の話題だ。読んで下さっている貴方もこういう質問をされた事は少なくないだろう。ただ、私のような特別大好きな趣味が無いわけでもなく、二度寝と遅めの朝食をこよなく愛する人間にとっては非常にやりづらい質問である。
 
だから私はこうした質問に対して、「いやぁ~別に趣味無いんスよねぇ、あんまり」と返事せざるを得ない。すると、「いやいや、絶対趣味作った方がいいから!」とかそういう類の言葉を返される。なんでも、「息抜きするためにも趣味とかあったほうが絶対良い」そうだ。
 
しかし、どこか面白くない。
 
趣味が無い人間になんだか面白味のないような印象を受けるのは分かる。仕事に打ち込み続けて消耗してしまうキャリアウーマンやサラリーマンの存在は社会問題になっている。そうした社会の実情をふまえて、厚生労働省も仕事休もっ化計画という政策を打ち出そうとしている程だ。プライベートの充実は豊かな人生を過ごすために有用な要素であることに異論はない。
 
しかしながら、「趣味作った方がいい」とズバリと言い切られることにどこか違和感を感じていた。なんだかモヤモヤするのである。私は、そんなに大事なものではないだろうと思っている。趣味って作ろうとして作るものなのだろうか。
 
「趣味を作らなきゃ、何か良い趣味はないかな」なんていうふうに考えた事が、読んで下さっている貴方にはあるだろうか。
私にはそうした経験があった。趣味があまりにも無いので「趣味 おすすめ」等とよく検索していた。そして、「これも違う、あれも違う」となっていた。
 
今の私は無理やり趣味なんて作るものではないと思えている。何故なら私は、趣味が無いのに無理やり趣味を作ることは余計な「仕事」を増やすようなものであると認識しているからである。そう考えると、「趣味を作らなければいけない」という執着からは逃れられた。ここでは、「趣味を作らなきゃ」と考えている人について小生意気にも考えた。
 
趣味は別にやらなければいけないものではない。とはいえ、仕事や学校だけの生活ではハリがないし、息が詰まる。そこで趣味を作ろうとする。
我々は趣味を通じて、普段の息詰まる感じや、ハリのない感じを解消し、気分転換を図ることを期待している。とはいうものの、趣味を充分に楽しんでいる人もいれば、そうでない人達もいる。どうして両者は違うのだろうか。
 
私は、この両者の違いは強迫感、あるいは趣味をする動機の違いなのではないかと考えている。
 
趣味を無理に楽しもうとする人たちや、もうひとつ楽しみきれていない人はどこか心に強迫めいたものを持っているのではないかと私は考えている。「ストレスを解消しなければいけない」「休みの日はリフレッシュしなければならないものだ」「人生を楽しまなければならない」といった、「べき」という思考が少なからずあるのではなかろうか。どこか、外側から来る動機の上で趣味を捉えている印象を受ける。
 
こういう発想を持つと趣味はあまり面白くない。何故なら、趣味そのものを純粋に楽しむというよりかは、「ストレスを解消する事」や「人生にハリを与える」等外側から来る動機の上で趣味を考えているからである。だから、趣味はあくまで、ストレス等外側から来る動機を解消するための道具なのである。
 
そうなれば、趣味がストレス発散等のための「仕事」のようになる。こういう人々にとってあくまで、趣味は道具なのである。だから、趣味を通じてストレスの解消等がいかにうまく達成できたかという事がその趣味を評価する基準になってくる。
 
そして、趣味でストレスの解消等、外側から来た動機を思うように達成出来なかったりすると趣味が嫌になったり、面倒くさくなる。そうなると趣味は続きにくい。
 
一方で、趣味を楽しんでいる人々は、心のままにその趣味がやりたいからやっている。恐らくこういう人達はこうした趣味自体に打ち込むことだけで心が満足しているのだろう。上手く行ったから満足するのではなく、それをするだけで充分に満足しているのである。そうした状態で打ち込めば、楽しいし、上達もする。上手く行かなければ「どうしたら上手く行くのだろう」と考えるようになる。そうして楽しい自分や上達している自分に満足をする。そして、結果論的にストレスの解消が出来たり、人生のハリだったりが生まれてくる。趣味を通じた心の癒しはきっとこういう生まれ方をするのではないかと最近考えるようになった。
 
以上のような発想に至って以来、私は趣味に対するスタンスが少し変わった。「やりたい事をなんとなくやってみたい時にやってみる」というスタンスを持つようになった。言い換えれば、内から出る自発性を大事に育んでいこう、という姿勢である。こうした姿勢を保ちながら、自分の性に合った事を気長に探していけばいいと考えるようになった。
 
最近、私は子供の世話を休日にやる事になった。色々いきさつはあるけれど、本音に沿った形で始めることが出来たと思う。ふと思い浮かんだ考えがきっかけになってそれをすることになった。子供たちに気持ちよく帰って貰ったり、また来て欲しいと思ってもらうために笑顔を下手くそなりに作ってみる。まだまだ下手くそだが、「ありがとうございました~」と言ってもらえると良かったなぁーと素直に思える。
 
もう一つ、趣味に自信に持てない人はふとした自分の意志や自発的感情を指針にしてはいかがだろうか。私はそうした感情に思いがけずに出会った。なんとなしのきっかけが、何かに打ち込む自分に出会うきっかけになるかもしれない。
 
 
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2017-12-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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