fbpx
メディアグランプリ

ライティング・ゼミは、私の心臓を毛深くした


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【2月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:松尾英理子(ライティング・ゼミ平日コース)

 
 
「松尾ちゃんは心臓に毛が生えてるんだよね。最近は、ソバージュが生えているのかもって思えるよ」
会社の宴席で、先輩が私のことをこう例えた。
若手のメンバーが聞いた。
「ソバージュってなんですか」
「え、知らないの? 昔流行った髪形なんだけど」
30代のメンバーまでもがぽかんとしていた。
 
そりゃ、そうだ。髪の根源から毛先で波打つようなウェーブをかけた髪形「ソバージュ」が流行ったのは80年代。今から30年も前のことだ。
当時、芸能人はもちろん、女子のほとんどがこの髪型にしたくらいのブームだったのに、バブル崩壊と共に世の中から消えてしまった髪形。
先輩が「ソバージュ」なんて言葉を持ち出すから、私は若手に
「最近で言うと、平野ノラや登美ヶ丘高校ダンス部の髪型だよ」
なんて解説まで入れて丁寧に説明してみたが、正直、ソバージュの説明は若手も私もどうでもよかった。
 
そのうち、話題は他の話に移っていく。
でも私は何だか気になった。
「心臓に毛が生えている」って褒め言葉なのか、けなし言葉なのか。
手元のスマホで検索してみる。
「厚顔無恥。あつかましい」「図々しく、平然としているさまをいう」
あ、やっぱり。確実にけなし言葉だ。
しかも、ただの「毛」ではない。「ソバージュみたい」だなんて。
 
そう言えば、若い頃、男子に「毛深いこと」を指摘され落ち込んだことが何回もあった。
小学6年生の時「お前って、ひげ生えてるよね」とクラスのカッコいい男子に言われた。
あまりにショックで、母に相談して生まれて初めて鼻の下の産毛を剃ってもらった。
大学に入り、初めて付き合った彼が私の腕を見て「意外に毛深いんだね」と言った。
このまま毛深いままだと、嫌われると本気で悩み、かみそりで即腕の毛を剃った。
そうしたらチクチクしてしまい、腕が組めなくなってしまったことも思い出した。
その後、腕の毛をカミソリで剃るのはやめて、いろいろな策を探してチャレンジしたが、その中でも一番痛くなくて効果的だった方法が脱色だった。白いクリームを塗って15分放置すると、腕の毛がきれいな金色になるのだ。
この腕の毛の色に、自分ではすっかり慣れてしまった頃。
スキー合宿でクラブの男子から「えー、お前の腕の毛って金髪なんだ。スゲー」と大勢の前で言われて、赤面したこともあったな。
 
毛深いことなんて、今思ってみればたいしたことじゃなかったのに、当時はものすごく気になり、いかにして他人から見て「毛深くない女」に思われるかに私は必死だった。
でも、出産や年齢を積み重ねていったら、びっくりするくらい毛量は減ったし、そもそもそんなことなんて、いつの間にかどうでもよくなっていた。
そう。私はしばらく「毛深いね」という指摘から、遠ざかっていたのだ。
そんな私が、心臓とは言え、久しぶりに「毛深い女」と言われた。
昔、この言葉に敏感だったからこそ、妙に気になったのかもしれない。
 
宴席の帰り道、「心臓に毛が生えている いい意味」と検索ワードを入れてみた。
「言いたいことをはっきり言う、物怖じしない、度胸があるなど、よい意味でたとえられることもあります」
おー。それなら、悪くないじゃない。
 
ライティング・ゼミの4ヶ月。毎週2000字で、身近に起きた出来事や心の中の思いを綴り続けたことで、過去のいろいろな出来事や思い出が今の私にどんな風に結びついているのか。今の私は、今後どうしたいと思っているのか。
過去と現在と未来が一気につながったような気がしている。
 
これまでは、他人の言葉に右往左往したり、自分のやっていることに迷いを感じることが多かったけれど、毎週自分の考えや思いを書き続けてきたことで、ここ最近、自分自身の考えや発言に自信が持てるようになったような気がするのだ。
そう。ライティグ・ゼミを受けたから、私の心臓は毛深くなってきたのかもしれない。
しかも、外からは見えない「心臓」にだ。
 
心臓に毛が生えている。それも「ソバージュ」だなんて、素敵じゃない。
先輩は、褒め言葉のつもりで言ったわけではなかったかもしれないけれど、今の私にとっては最高の褒め言葉に思える。
 
人生を変えるライティング・ゼミ。
最初は、たかが4ヶ月で人生を変えるなんて、そんなことあるはずない、と半信半疑でスタートした。でも、ライティング・ゼミは4ヶ月で確実に私に「度胸」を与えてくれた。
この4ヶ月で身につけられた「度胸」が、人生後半戦、私の人生を変えてくれるかもしれないって今は思える。
 
ありがとう、ライティング・ゼミ。
ゼミが私にくれた「度胸」と共に、常に相手を思いやる優しい気持ちを忘れずに、心臓の毛をフワフワに保っていけたらいいな。
私に「ソバージュが生えている」と言った先輩から、次は「心臓、アフロになったね」と言われるかも、なんて期待を持ちながら。
 
 
***

この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

【2月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

天狼院書店「東京天狼院」
〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
東京天狼院への行き方詳細はこちら

天狼院書店「福岡天狼院」
〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階

天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN
〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5

【天狼院書店へのお問い合わせ】

【天狼院公式Facebookページ】
天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。



2018-02-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事