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一人ぼっちを好む私が、言葉の魔法を使いたくなった理由。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:老籾千央(ライティング・ゼミ平日コース)

 
 
「3年やれば、何かが見えるから」
習い事、仕事、何かにチャレンジしようと試みた時、一度は聞いたことのある言葉ではないだろうか。例に漏れず、私の社会人生活も、この言葉と共に幕を開けた。「とにかく3年続けなさい。必ず何かが見えるから」社会人生活へ送り出してくれた母親や、社会人の先輩方から幾度となく投げ掛けられた言葉。右も左も分からない新卒の社会人生活では、何度もこの言葉に救われてきた。
 
小さな会社へ就職した私には、同期がいない。
憧れの先輩たちは、当たり前のように、素晴らしく仕事ができる方々だ。先輩たちと自分を比較するのは、あまりに私が可哀そうなので、止めておいた。すると、どんなに励ましてもらっても、何故だか心は一人ぼっち。私にも、心置きなく話せる学生時代の同期、同級生はいた。しかしその頃の自分は、旧友と楽しくお喋りしようなんて気持ちには至らなかった。「とにかく3年続けなさい」と唱える母親には、そう簡単に弱音なんて吐けない。気分を切り替えられない辺りも要領の悪さを露呈しているな。やっぱり一人ぼっち。我ながら、何とも暗い……。
 
しかし「強がり認定」を覚悟で打ち明けるならば、元々、一人ぼっちを好む属性であることをお伝えしたい。連れ立っていたいのではない。私は、仕事をしたいのだ。だから、断じて一人ぼっちが怖いのではない。逃げない自分でありたいのだ! と何だか大袈裟な話になってきたけれど、崇高な志なんてものは特に無い。例えば、朝起きるのが辛い、寒い、嫌だという憂うつが大半である。また、時には、失敗をやらかした仕事に向き合うしかない憂うつもまたある。そんな各種の憂うつを飛び越えて、カッコいい先輩たちのところまで駆けていきたい。そんな話。だから、逃げ出したい時には「とにかく3年続ける」と心で魔法の言葉を唱えた。すると決まって、心が軽くなった。この魔法の言葉のお陰で、たとえ心が一人ぼっちでも、いつだって迷いなく前を向いて歩いて来られた。
 
しかしある日、ふと気づいた。
残り3カ月で、「3年目の節目」を迎える。そこには「3年続ければ何かが見える」の言葉を半分理解できている自分がいた。確かに、薄っすらと仕事の全体像が分かるようになってきた。作業を終えてスッキリとした心持ちで過ごせる週末だって、随分と増えた。旧友たちとお喋りする時間もできて、それなりに毎日は楽しくなってきた。しかし、いつまで経っても安心できない。「憂うつ」はきっとこの先も、何度も出現する。相変わらず朝は眠いし、布団から出られない。出勤する足が重い。つまり、魔法の言葉「3年続ける」が効力を失う社会人生活において、私は何を心の拠り所にしたら良いのだろうか? どこをゴールに、いつまで走ればいいんだろう。「何かが見えるから」の言葉を信じて歩んできた社会人3年目の節目を前に、ようやく見えたのは「この先も延々と続く上り坂」だった。
 
その時ようやく認める気持ちになった。「もう、一人ぼっちじゃ走れない」
私だって、誰かと励まし合って伴走したり、時には勝った負けたと競争して一喜一憂したりしていきたい。そうすることで、ゴールまでの長い道のりだって、小さなクリアを沢山作って、ゲームのように楽しめるような、そんな日々を送りたい。子供の頃から、流行に疎く、競争を嫌い、協力よりも分担で最短距離を目指したい性格。そんな私にとって「誰かと一緒に走りたい」と、沸々と湧き上がってきた感情は、未知のものだった。
 
社会人3年目以降の道のりを駆け抜けるため、ふと原点に立ち返ろう。
一人ぼっちを好む私だって、このチームで働きたいと思い就職を希望したはずだ。一人ぼっちが好きと言いつつも、チームの中で役割をもらってきた。「この人に届けたい」と大切なお客様の顔を思い浮かべてデスクに向かってきた。やっぱり「一緒にやろう」よりも効率的な分担が心地良いし、一人作業は悪くない。しかし、一人ぼっち志向は、もう卒業。「私だけのため」の魔法の言葉は、もう要らない。チームが走り出したり、楽しく走り続けたりできるように、隣にいる人たちへ影響力を持つ「魔法の言葉」を持てる大人になりたい。そのための一歩として、ライティングゼミへ足を踏み入れることにした。講座が終わる頃には、社会人生活4年目、予想すらできなかった日々が始まっているのだろう。一人ぼっちを好む私が、「誰かにとって」の言葉の魔法を使いたくなった理由。社会人3年目の節目を前に、この時の決意を忘れず、粛々と課題と向き合っていこう。
 
 
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2018-02-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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