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プロフェッショナル・ゼミ

一刻も早くこの森から立ち去るべきだったのに《プロフェッショナル・ゼミ》


*この記事は、「ライティング・ゼミ プロフェッショナル」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:上田光俊(プロフェッショナル・ゼミ)

「そんなにしんどいなら、やめたらいいやん」
たしかにそう思う。
妻の言う通りかもしれない。
こんなにしんどい思いをするのなら、さっさとやめてしまえばいい。
私だってそう思う。
やめたら楽になれる。
何も失うものはない。
やめたからと言って、何かを失くしてしまうわけではないのだ。
せいぜい、元の生活に戻るだけだ。
それはわかっている。
やっている本人でさえもそう思うのだから世話はない。
しかし、やめられない。
どうしてもやめられないのだ。
私は今愕然としている。
私は、今まで自分がこんな人間だとは露ほどにも思っていなかった。
40歳を過ぎてから、私は初めて自分がこんな性癖を持っているのだということに気付いてしまって愕然としているのだ。
それは、とても言いにくいことではあるのだが……。
ここは勇気を振り絞って、恥を忍んで、気持ち悪がられるのを覚悟して、自分の性癖について話さなければならない。

告白しよう。
私は変態である。
それも、そんじゅそこらの並みの変態ではない。
苦しくてしんどいことが大好きなドМ系のド変態男なのである。
私は恥ずかしい。
まさか、自分がこんなにも苦しくてしんどいことが大好きなドМ系のド変態男になってしまうだなんて、今まで一度たりとも考えたことはなかった。
親に合わせる顔がないとはまさにこのことだ。
私はこれからどうやって生きていったらいいのか……。
もちろん、今まで何度もやめてしまおうかとは考えた。
取り返しのつかないことになる前に、元の場所に戻ることができるうちに、私はさっさと引き返すべきだったのだ。
しかし、こうなってしまった以上、もう元に戻ることはできない。
手遅れだった。
引き返すのが一歩遅かった。
私は、ドМ系のド変態男である自分自身に気が付いてしまったのだ。
もう後戻りはできない。
家族には申し訳ないが、私はこれから、ドМ系のド変態男として自分を偽ることなく生きていかなければならない。
いや、生きていくしかないのだ。

最初はほんの軽い気持ちだった。
少しだけ興味があったから、ちょっとだけ試してみる程度の軽い気持ちで始めてしまったのだ。
それが、そもそもの間違いだったのかもしれない。
私はどんどんのめり込んでいった。
最初のうちはなかなか上手く出来なくて、どうやったら出来るようになるのかと色々と試行錯誤を繰り返した。
それからも、上手く出来ないながらも続けていくうちに、どんどんと深みにはまっていってしまったのだ。
私は、その時点ですでにやめられなくなっていた。
そもそもの間違いだったのだ。
天狼院書店のライティング・ゼミに通い出したこと自体が……。

「今日は何字書いた?」
私は、昨年の12月からライティング・ゼミの上級者コースでもあるプロフェッショナルゼミに通い出した。
プロのライティングスキルの体得を目指す猛者たちが集まる通称プロゼミだ。
そこでは、毎週5000字の記事を書かなければならない。
ここは、はっきりとさせておかなければならないだろう。
毎週5000字書いてもいいし、書かなくてもいい、ではない。

必ず5000字の記事を書かなければならないのだ。

通常のライティング・ゼミであれば毎週2000字の記事を投稿してフィードバックを受けられる投稿権が受講生には与えられている。
しかし、プロゼミは違う。
もちろん、通常のライティング・ゼミと同じように毎週5000字の記事を投稿してフィードバックを受けられるという投稿権が与えられている形にはなっている。
しかし、その言葉を真に受けてはならない。
このプロゼミでは、毎週5000字の記事を必ず書かなければならないという暗黙の了解があるのだ。
しかも、実際はそれでも全然足りないのだという。
天狼院店主でもあり、プロゼミの講師でもある三浦さんは、事あるごとに何度もこう口にする。

「毎週5000字では全然足りてないですからね。少なくともプロを目指すのであれば毎日5000字くらいは最低でも書かないと。実際、プロになるともっと書いてますからね」

私には場違いなところだと思った。
たいへんなところに紛れ込んでしまったと後悔した。
しかし、もう遅かった。
私にはもう書くという選択肢以外は何も残されてはいなかった。

それからはひたすら苦悶の日々だった。
毎週土曜日の23:59には、プロゼミの〆切がある。
なんとか5000字の記事を土曜日の〆切に間に合わせられたとしても、すぐに次は何を書こうかと苦しみ悶える日々が延々と続くのだ。
以前は2000字でもやっとだったのに。
それがこのプロゼミになると毎週5000字だ。
しかも、ただ文字数だけ5000字に到達すればいいというものではない。
5000字には5000字の感動量が伴わなければならない。
その記事が5000字であるという理由が必要なのだ。
はじめは1週間で5000字書くのがやっとだった。
しかし、プロゼミの第1講の時点から三浦さんに「毎週5000字では全然足りない」と言われてしまっていたのだから、少しずつでも書く量を増やしていくしかない。
「今日は何字書いた?」
私は毎日、スティーブ・ジョブズが鏡に向かって「もし今日が人生最後の日なら、今日やる予定の事は本当にやりたいことだろうか?」と自分に問い続けたように、その日に何字書いたかを自問するようになった。

そして、私は書いた。
ひたすら書いた。
来る日も来る日も書き続けた。

未だに毎日5000字を書けるレベルには到達してはいないが、時間がかかったとしても、それでもなんとか毎日2000~3000字程度は書けるようになった。
毎日書く量を少しずつでも増やしていくということは、それだけしんどさも増えていくということにつながる。
私はこの3か月間、書き続けるということによって、自分で自分に苦しみを与えていたことになるのだ。
私は書くことがしんどかった。
書けないのに書くという行為が苦痛以外の何物でもなかったのだ。
何度も、もうやめてしまおうかと考えた。
別に書かなかったからといって、どうなるものでもない。
以前の生活に戻るだけなのだから、そんなに苦しいのなら、さっさとやめてしまってもかまわないじゃないか。
そう考えていた。
妻にも言われた。
「そんなにしんどいなら、やめたらいいやん」
たしかにそう思う。
自分でもそう思う。
わざわざ自分から苦しみに行かなくてもいいのではないか?
それは、とてもまともな考え方のように思われた。
しかし、それでも気が付いたら、私はパソコンに向かってしまっていた。
パソコンを立ち上げて、Wordファイルを開いて、真っ白な画面を見ながら、一向に文字が進んでいかない状態になったとしても、不思議なことに書こうとしてしまっている自分がそこにいるのだ。

驚くべきことに、ここにしんどくても悶え苦しむことがどうしてもやめられないドМ系ド変態男が誕生していたのである。

お恥ずかしいことに、私は実は変態だったのだ。
しかも、相当ドМと言わざるを得ないような……。
私は、もう書くことをやめられなかった。
書きたいんじゃない。
いや、書きたいんだけども、そういうところを通り越して、しんどくて苦しくても毎日書くことがやめられないという状態になってしまっていたのだ。
私は自分で自分がこんなにドМだとは思ってもみなかった。
どうやら私は、天狼院書店のプロゼミというところで、自分のドМな性癖を開発されてしまったようだった。

もう一度言います。
私は変態である。
それも相当ドМなド変態である。
私は、書くことについては、どんなにしんどくて苦しくてもかまわないと思っている。
何故なら、ライティングを始めてほんの数か月であったとしても、しんどければしんどいほど、苦しければ苦しいほど、最後まで書き切ったという達成感が得られるということを知ってしまったからだ。
それが最終的に面白いかどうかは、自分では判断できない。
判断するのは、その記事を読む読者の方たちであったり、毎回フィードバックをしていただける三浦さんにゆだねるしかない。
しかし、それでも私は完全にライティングにのめり込んでしまっていた。
書くことが楽しくて仕方がない。
それも苦しければ苦しいほど、「これこれ! キター!!」というやり切った感が得られるのだ。
ここまでくるともうやめられない。
どんなに苦しくても、書かないという選択肢が私の中にはなくなってしまったのだ。
私は天狼院書店のプロゼミというところに通うことによって、気が付いた時にはもう、ライティングという深い深い森の中に足を踏み入れてしまっていたのだ。
その森は、手前のところだったら、まだ引き返すことができたのかもしれない。
しかし、私が今いるところは、すでにこの森のかなり奥深いところまで入り込んでしまった場所のようだった。
もう元来た道を引き返すことはできない。
このまま、どこに出るのかもわからない状態で、森の中を歩き続けるしかないのだ。
それは、とても不安で怖ろしいことのようにも思われた。
それでも私は知ってしまっている。
というよりも、これも三浦さんに教えていただいたことなのだが。
この森の奥のどこかには、黄金が眠っているらしいのだ。
どこにあるかは、当然のことながら誰にもわからない。
しかし、黄金が眠っているということだけは確からしい。
それが確実なら、探さない手はない。
三浦さんはプロゼミ最後の講義でもこう言っていた。

「大丈夫ですよ。これだけ言っても、周りの人は絶対書かないですから。答えを言ってるのに、誰も書かないんですよ。その中で書き続けたら独り勝ちってことになりますね。だから、ぜひ出し抜いてください」

その道のりはまだまだ遥か遠くまで続くことは確実だったが、出来ることなら私もその場所まで辿り着いてみたい。
私は、その黄金とやらを手に入れてみたいと思うようになっていた。
さて、そうなると実に困ったことになる。
勢い勇んで、この森の奥深いところまで足を踏み入れてしまったけれど、その黄金がある場所が一体どこなのか見当も付かないのだ。
それにそもそも、最後までその場所を探し続けられるかどうかもわからない。
私は、このまま書く量を増やしていこうとだけは考えていたが、それと同時に途方にも暮れていたのだ。

そして、ここでさらに困ったことになった。
森はライティングだけではなかった。
私が通っているのは、ライティング・ゼミの上級者コースでもあるプロフェッショナルゼミなのだが、天狼院書店というところには、実に魅力的なゼミが他にもたくさんあるのだ。
起業したい人やビジネススキルをアップさせたい人のための『マーケティング・ゼミ』や、本気でベストセラー作家を目指す人ための『小説家養成ゼミ』、最近では、聞いて書く力を身につける『取材ライティング・ゼミ』なるものまでができている。
勿論、全てのコースにはライティングがベースにあることはたしかなのだろうが、黄金を探し当てる道のりを様々用意してくれているのだ。

いやいや、困りますよ。
こんなにも色々と魅力的なゼミを用意されたら、こっちは迷うじゃないですか。
せっかく、このままプロゼミを続けていって、いつかは免許皆伝という形で卒業したいと考えていたのに。
どのゼミにも通いたくなっちゃったじゃないですか!
マーケティングについても学びたいし、フィクションを書けるようにもなりたいから、小説家養成ゼミに通うか、それとも、これからどういう形で仕事を続けていくにせよ取材する力って必要になるから、やっぱり取材ライティングを学ぼうか……。
さすがに秘めフォトは、私には必要ないかもしれないけれど……。
でも、カメラについては学びたいと思っていたし……。
そういえば、時間術ゼミなるものまであったな……。
ああ、迷う!
迷うぞ!
私は一体どうしたらいいんだ!?
どのゼミから始めればいいっていうんだ!

そういうわけで、私は今途方に暮れている。
これだけ魅力的なゼミが揃っていると、自分が本当はどれから始めてみたいと思っているのかわからなくなってしまったのだ。
現役プロゼミ生の中では、プロゼミに通いながら別のゼミを同時並行して学ばれている方もいるようだ。
しかし、私は同時に2つ以上のゼミを受講できるほど器用な人間ではない。
1つのことにしか集中して取り組めないのだ。
ああ、どうしよう……。
私は本当はどうしたいのだ?
そう自問してはみるものの、答えはなかなか出て来そうにはなかった。
私は、ここで一旦立ち止まって、ますどのゼミから受講してみようかをじっくりと考える必要がありそうだ。
私は今、自分がこの森のどの辺りにいるのかを知らなければならない。
天狼院書店というところは樹海である。
それも、ただの森ではない。
富士の樹海と言われる青木ヶ原をも遥かに凌ぐ広大な面積を誇る樹海なのである。
天狼院書店というところは、一度足を踏み入れてしまったら、そこからはもう二度と出ることができない奥深い樹海が広がっている場所だったのだ。
人生を変えるライティング・ゼミをはじめとして、最近では川代さんが講師を務めるライティングゼミライトコースなるものがすでにスタートしている。
私が通っているプロゼミもある。
マーケティングゼミに小説家養成ゼミ、取材ライティングゼミに、その他諸々の魅力的なゼミが盛りだくさんだ。
正直言うと、全部やりたい。
マーケティングも小説家も取材もカメラも全部やってみたいのだ。
そして、そのそれぞれで毎日毎日悶絶する日々を送りたいと思っている。
何故なら、私はしんどくて苦しいことが何よりも大好物なドМ系のド変態男なのだ。
私はもう天狼院書店という広大な樹海から出ることはできそうにない。
完全に迷い込んでしまったのだ。
本当は、一刻も早くこの森から立ち去るべきだったのだ……。
しかし、もう逃げることはできない。
とても魅力的なゼミが豊富に存在しているこの天狼院樹海という広大な場所からは。

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この記事は、「ライティング・ゼミ プロフェッショナル」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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