メディアグランプリ

無料公開! まさかの越え方 〜センター試験攻略法〜


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:瀧本将嗣(ライティング・ゼミ平日コース)

 
 
受験生諸君、これから話すことは反面教師の苦い経験談として聞いてほしい。
プロ受験教育関係者や、結果を出している優秀な学生諸君は
「たかがその程度の実績で何言ってるの?」と無視していただいて結構。
これは、決戦に向かう学徒たちに捧げる泥まみれの激励文だ。
偏差値を45から65まで引き上げ、志望校に合格した元受験生の“魂の咆哮”である。
 
私は最後の共通1次試験と第1回目と第2回目のセンター試験に参戦した。
いわゆる二浪経験者だ。
高校時代の部活は合唱部だった。
可愛い先輩たちに勧誘され、のこのこ入部してしまった。
しかーし! 入った部活はガチだった。
朝練、筋トレ、日曜練習当たり前。月月火水木金金である。
県の合唱コンクールで金賞入賞は絶対死守、地方予選突破を目指し全国大会へ行くことを夢見ていた体育会系合唱部だった。
充実した高校3年間を過ごした代償として、失った偏差値はあまりにも大きかった。
高校三年生の時、全国模試を受けてみたら偏差値45を叩き出した。
当時、偏差値45と45点の違いもわからないくらい勉強していなかった。
そのまま共通一次試験に臨み当然玉砕、学力という武器も持たずに正真正銘の記念受験だった。
そして桜散る中、予備校に晴れて入校した。
しかし浪人生活は予備校の「同期の桜」達とワイワイやるのが楽しく、成績はたいして伸びなかった。
1年はあっという間に過ぎ去り、栄えある第1回センター試験を迎えた。
 
それは数学での出来事だった。
自己採点の時に目が点になった。
 
え、なんで? なんで?
 
まるまる大問をやっていない。問題を見た記憶もない。
そうである、ページを2枚一緒にめくってしまい、中の問題を見過ごしてしまった。そんな奇跡あるだろうか?
こうして私の一浪生活はあえなく終戦を迎えた。
 
あぁ、行く大学がない。
親父に頭を下げるしかない。
うゎ、ウイスキーをガンガン飲んでるよ。
背中が怒りで震えているし。怖えぇ〜。
意を決し、声を絞り出してお願いした。
 
「もう1年浪人させてください」
 
ぐびっ……親父は“オールド・パー”をあおりこう言った。
 
「これはほんまに最高のウイスキーじゃ。逆に今のお前は……これよ!」
 
酔った親父は“オールド・パー”のラベルの“オールド”の部分を指で隠した。
 
「お前は今年1年、本当に勉強をやりきったんか?
今の状態ならもう1年予備校に行っても無駄。
二浪したいなら条件がある。宅浪せぇ。
本気で勉強するなら1年だけ待っちゃる。それがダメなら……働け」
 
「……はい、宅浪するからよろしくお願いします」
 
こうして私は二浪戦線に突撃した、三つのことを自分に課して。
 
一、朝8時から夜11時まで、休まず毎日勉強すること。
一、問題集を最低3回繰り返すこと。
一、字を丁寧に書くこと。答案用紙に縦横まっすぐ、読みやすい字を書く。
 
この三つの誓いを、ひたすらこなしていくと夏頃から成績は急上昇した。
模試での偏差値は65へ届くようになった。
 
そして2度目のセンター試験。
もう2枚一緒にページをめくらないぞと決戦に望んだ。
 
それは英語での出来事だった。
自己採点の時に目が点になった。
 
え、なんで? なんで?
 
まるまる大問をやっていない。問題を見た記憶もない。
そうである、問題用紙の裏表紙に大問があったのだ。
再び問題を見過ごしてしまった。そんなファンタジーあるだろうか?
こうして私の二浪生活は終戦を迎えた。
 
……しかし
受験の神様はこの私を見捨てちゃいなかった。
合格できたのだ。
見落とした英語の大問も他の科目でカバーできていた。
二次試験も手応えはあった。
しかし結果として志望校には合格したが、危ない綱渡りだった。
もう後がないという緊張感からか、信じられないようなうっかりミスをしてしまった。
まさかまさかの2度も、である。
お前はどれだけ学習能力がないのかと皆に呆れられた。
これが私の大学受験戦記である。
 
受験生諸君!
人生の先輩として君たちへ、一つ心に留めてほしいことがある。
人生には3つの坂がある。
「上り坂」「下り坂」そして「まさか」である。
本番当日、実力以上に能力を発揮することはできない。
ここまできたら風邪などひかぬよう体調を整えるべし。
そして「まさか」がないように、くれぐれも注意せよ。
受験、それは若人が人生をかける最初の試練。
1月の空気は冷たく、かなり乾燥している。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍んできた、諸君!
あえて聞こう。
指は乾いていないか!
めくるマークシートのページは滑らないか!
ページが滑れば、受験も滑る。
最後の最後まで問題が隠れていないか確認せよ。
合格の興廃ここにあり。
今よりセンター試験攻略の秘策を授ける。
 
総員! 舐めよ、指!
 
親指と人差し指に潤いを!
下り坂を耐え忍んだこの1年、まさかを越えて、春に上り坂を迎えよ!
 
健闘を祈る!
 
 
***

この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜《3/4までの早期特典有り!》

天狼院書店「東京天狼院」
〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
東京天狼院への行き方詳細はこちら

天狼院書店「福岡天狼院」
〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階

天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN
〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5

【天狼院書店へのお問い合わせ】

【天狼院公式Facebookページ】
天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。



2018-03-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事