メディアグランプリ

三日坊主の日記って温泉じゃん。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:永田有起穂(ライティング・ゼミ平日コース)

 
 
突然だが、あなたには三日坊主になっているものがあるだろうか。英語、読書、ダイエット……挙げればたくさん出てくるが、そのなかのひとつが日記ではないだろうか。
 
実は私は、三日坊主ランキング上位に入賞する日記をなんと4年半も続けているのである。
こればかりは私の自慢だ。
 
そもそも何かを始める時は、今の生活のどこかの時間を削って行動しなければいけない。その一歩には大きな体力と精神力がいる。やらざるを得ないとか、すごい楽しいとか、そんなことが起きない限りは基本は続かない。当たり前だ。
 
2013年8月29日。
私が日記を始めた日だ。9月から始めればいいものの、なんとも中途半端な日付だと今でも思う。でも結果的にはこれが良かった。
 
そう、私は自他ともに認める三日坊主マスターだ。
日記だって何度もお気に入りのノートに書いては挫折した。友達との交換日記なら続くものの、ひとりで書くとなったら、続いても1か月が限界。絵を描いてみたり、好きな音楽のフレーズを書いてみたり、大好きな男の子から言われた言葉を書いてみたり……努力したが続かなかった。思い出して再開するも、それこそ文字通り三日坊主になった。日付が急に飛ぶのが気持ち悪いのである。
 
三日坊主になると分かっている。それでも何度も挑戦してきたのは、書いているときがすごく気持ちいいからである。誰に見せるわけでもない、今日思ったことや、頑張ったこと、日常そのままを紙に書くのは、なんとも自分に向き合っている感じがしてたまらなく気持ちいいのだ。
 
人間は毎日何万回と思考する。頭の中はぐちゃぐちゃだ。
それを書くだけでクリアにできる。頭の中が、目で見えるのだ。
 
机に座って、お気に入りの手帳を同じ時間に開いて、ゆったりとした音楽を流しながら温かい飲み物を飲み……できればドラマのようなワンシーンで日記を書きたいのだが、現実はそうもいかない。散らかった机にどうにかスペースを空け、使わなくなったノートに目の前にあるペンで、罫線も関係なく殴り書き。ペンの色も毎日バラバラだ。おかげで字を見ただけで、その日の精神状態がわかるようになった。
 
なぜ書き終わった後はこんなに気持ちがいいのに、頑張れないんだろう。
時間がない、眠い、しんどい、明日でいいか……言い訳ばかりで続かないんだろう。
 
「日記」が日常になったらいいのに。
そもそも「日を記す」んだから日常のはずなのに。
せめてお風呂に入るぐらい簡単にできたらいいのに。
 
……なんだお風呂と同じぐらい簡単に出来たらいいのか。
お風呂は毎日の日課。歯磨きとか、トイレとか、睡眠とか。それと同じように考えてしまったら少し楽にできるんじゃないだろうか。
 
でも、続かない。そう、日記を始めた時は温泉気分なのだ。
しっかりと準備して、ウキウキで温泉まで行く。そしてお湯につかっている間に自分と向き合い、湯から上がればリフレッシュ。でも毎日温泉に入りに行けるかと言われたら、体力も精神力も必要になってくる。
 
まさに温泉ではないか。
 
日記だって書くまでは体力も精神力もいる。重い腰を上げ書き始める。でも、書き終わったら頭がすっきりしている。開放感に満ち溢れて、明日も書くぞと決意が漲る。
そして書いているうちにだんだんハードルが下がる。今まで「温泉に行く努力」で日記を書いていた心が、「お風呂に行く努力」で日記が書けるようになるのだ。その時点でやっと習慣化だ。
 
見返すこともすくないのに、なんで続けているんだろう。たまにそう思う。
でも、大きな出来事が起こるたびに続けていてよかったと思うのだ。
 
実は私は、警察にお世話になった事がある。
3年前、メンズアパレルで働いているときにお客様に家に入られた。その時は年末年始、アパレルにとって一番忙しい時期で、家で爆睡しているときに鍵が開いて……というクレイジーな流れである。警察署に行くのさえ時間がかかり、進むスピードも遅かったため大変だったが、当時のことは日記に書いていて役立った。
 
あとは病気になったとき。
病気で意識不明になったことが何度かあったが、その時に見たなんともスピリチュアルな世界のことは、日記を見返すだけでリアルに思い出す。
 
……自分で選んでおいてなんとも役に立たない事例だが、私がコツコツ続けているのは唯一日記ぐらいである。話のネタのひとつにはなるのだ。三日坊主だった私が4年半続いているコツを最後に少し紹介したいと思う。
 
4年半書いている私だって、毎日湯船につかるような長文の日記を書いたわけではない。
「今日は寝て過ごした」「書くことはない」「よく分からないけど落ち込んだ」
なんて3行にも満たない日はたくさんあった。
別にたくさん書かなくても、シャワーを浴びるように手軽に思ったことを1分ぐらい書くだけでも続けることで達成感はある。
 
1週間以上貯めて書く日もたくさんあった。追い炊きする感覚で、何度も何度もその日の熱意を思い出して書こうとするが、記憶には限界がある。結局湯冷めしたような日記しか書けないが、それでも書いた。
 
そして日記開始日。
月の初めからスタートしよう! そして新しいバスタオルを使おう!
なんていろいろ気合を入れて温泉に入るような感覚で開始しても、三日坊主になりやすい。出来るだけ日常に近い感じで、書きたいと思ったときに、近くにあるノート、またはスマホに書き続けていくのが、1番続くと思う。続いたら、見た目にこだわればいいのだ。
 
15冊のノート。これが私の4年半の重みだ。
これからも私はお風呂に浸かりながらページを重ねていくのだろう。
 
 
***

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2018-03-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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