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営業女子の独り言「誰だってフラれたくないわ」


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:仙石美世(ライティング・ゼミライトコース)
 
「残念ながら、今回は見送らせてください」
 
また、フラれた。
ため息をつく。もう嫌だ。こんな仕事もうやりたくない。
営業という仕事を始めて5年。何百回そんな気持ちになったことだろう。
 
 
周りの人に営業をやっているよ、と伝えると言われることは大体決まっている。
「お客さんに断られるの辛くない?私だったらムリだなー」
「精神的にきつそう。よく出来るね」
 
あたかも、「営業=お客さんにフラれて当然」というイメージなのだ。
そしてついにお客様にもこんなことを言われた。
「まあ営業は断られるのが仕事だからね、それを乗り越えないと」
 
声を大にして、言いたい。
別に私はあなたにフラれるために、日々営業をしているのではない。
というか、営業はフラれて落ち込むことが仕事ではない。お客様と両想いになってお互いハッピーになるために仕事をしているのだ。
 
私も営業を始めた当初はフラれることが仕事だと思っていた。
その時の上司もよく言っていた。
「とりあえず数をこなしなさい、数をこなせば何とかなるから」
たくさん告白すれば、両想いになる場合もなきにしもあらず、という至極真っ当な理論である。
私も言われた当初は頑張った。当初は飛び込み営業が多かったが、1日何十件も企業を回った。営業電話も死ぬほど掛けた。周りに努力家だね、と言われる位に量をこなした。
 
だけど、ある日急にやる気がなくなった。
その時には理由は分からなかったけれど、今でははっきりと分かる。
もうフラれたくなかったから。フラれまくって元気でいるほど私はタフではなかった。
でも、上司には「フラれるのが仕事」だと突き返される。もうどうしようもない。
 
うん、私に営業は向いていない。
その時私はその結論に至り、別の会社の営業じゃない職種に転職した。
 
しかし、不思議なことに営業は私を離してくれなかった。
半年も経たずに、私は異動で営業の部署に移った。
 
営業なんてもうやりたくないのに。
そう思って新しい部署の上司に、営業はフラれるのが仕事だから好きじゃない、と話した時に言われた言葉が私の意識を変えた。
 
「どうせフラれると思って営業をしていたらそりゃフラれるよ。どうやったら両想いになるか真剣に考えて、お客様のために動かないと両想いにはなれないよ」]
 
確かに!
ものすごく納得した。
プライベートでも良くあるデートお誘いの言葉をふと思い出したからだ。
 
「あの、もし本当に暇だったら一緒にご飯でもどう?」
 
もう、明らかに「断られるのが前提」のこの言葉。全然響かないし、きゅんとこない。というか、断ってもいいよーあわよくばラッキーが起きないかなあという人のお誘いなんてめちゃめちゃイケメンか金持ちじゃないと行かない。だって相手が真剣な感じがしない。
 
そこで私は気づいた。
同じだ。私はお客様に対して同じことをしていた。フラれるのが前提だったから、あわよくば何か起きたらいいなという気持ちで、仕事をしていた。お客さんとの商談の数はこなしていたのだけど、数をこなすだけで満足だった。どうやったらお客様に真剣に自分との付き合いを考えてもらえるかなんて、考えもしなかった。失礼なことをしていたなと反省した。もっと両想いになるために何が出来るかを考えて動こうとその時感じた。
 
フラレるのが当たり前だと言われていた中で「フラれるのは嫌だ」という当たり前の気持ちを大切にしていいことに気づき、安心した。
そして私は「両想いになるための」営業の仕事をそこから始めることが出来た。
 
もちろん、どうやったら両想いになれるかということを真剣に考えるようになってからは深く傷つくことも多くなった気がする。両想いになりたい、という気持ちが強くなった分フラれた時のショックは大きい。
 
でも、両想いになったときの喜びも大きくなったのも事実だ。振り向かせるために一生懸命努力して、「よろしくお願いします」の一言を聞ける喜びは本当に何にも代えがたい。そして、受注後お客様と「お付き合い」してお客様が喜んでいる姿を継続的に見られるのは本当に幸せだ。
 
営業って本当に面倒くさい。たくさんの人に出会って、一生懸命相手を振り向かせる方法を考えて、実行して。そして全てうまくいくとは限らない。こっぴどくフラれて、大泣きする時もある。
けれども、全ては両想いになるために、私もお客様もハッピーになるための糧だと思うと、頑張れる。そう私はフラれて落ち込むために仕事をしているわけではない。お客様と両想いになって笑顔になるために仕事をしているのだ。だから営業は面倒くさいけれど辛い仕事ではない。とても楽しい仕事なのだ。そう思えているからこそ、今は落ち込んで泣いていても、明日になったら笑顔でお客様のもとへ向かえるのだと思う。
 
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2018-03-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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