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欲しいものの顔かたち


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記事:宮﨑聡史(ライティング・ゼミ 特講)

 
 
赤坂のとあるカフェで、女子5人が僕の答えを注目して待っている。
苦手なシチュエーションだ。
僕への質問は他愛もないことだった。
 
「好きな女の子のタイプってどんな人?」
 
実に他愛もない女子会の話題で、今まで何度か訊かれたこともある質問のはずだ。
僕はどうにもこういう恋バナという奴が苦手だし、人に注目される中で話すのも苦手だし、その上注目しているのは20代の女性5人ときている。
ううむ、これまでの経験上、可愛い人というのはあまり答えにならないらしい。
たぶん、面食いなんだが、どういう顔が好きとか思いつかないし……
考えがまとまらないまま、答えられずにいると、答えたくないと判断されたのか、諦められたのか、話題は別の方へ移っていった。
 
答えられないまま、思考が宙ぶらりんになっていた。
好きな女の子のタイプか……
 
話好きな子がその話題を引き継いで話しているのを聞いていると、なかなかに具体的だ。
口の形とか、アゴがどうだとか、声がいい人だとか、匂いがどうだとか。
そういう特徴を持った俳優を例に挙げて説明していて、他の女子たちも納得といった感じで話が盛り上がっている。
 
1日経って、何を書こうかと思った時、ふとその時の光景と話題が思い浮かんだのだった。
自分はいったい、どんな女性に惹かれるのか?
話題が他に流れてしまって、その時は考えるのを途中でやめてしまったけれど、せっかくなので、そのときには思い浮かばなかった「好きな女の子のタイプ」を考えてみようと思う。
 
まず具体的に特徴を考えるのは難しそうなので、好きな女優さんをあげてみる。
そうだなぁ、宮﨑あおいさん、吉高由里子さんは前から好きだし、麻生久美子さんも最近好きかも。
共通点とかあるだろうか?
 
・芯があって凛とした感じ
・飄々とした雰囲気
・時折見せる無邪気さ
 
顔のパーツの好みとか、どうなんだろう?
やっぱり、可愛い以外わからない。
 
僕は正直に言って、恋愛という奴がどうにも苦手だ。
草食男子、いや、絶食男子とレッテルを貼られても致し方ないだろうとも思う。
強烈に恋愛がしたいとか、恋人が欲しいと思ったことも、どうも記憶にない。
 
しかし、こうも考えられないだろうか?
理想の好みのタイプがぼんやりしているから、好きな女性に出会えていないのではないか?
つまり、欲しいものの顔かたちがはっきりしていないから、欲しいものと出会えていないのではないのか?
それはおそらく、恋人にだけ当てはまる問題ではないのではないか?
 
欲しいもの、人生の目標のようなものについても同じことが言えるのではないかということだ。
自分が本当にやりたいこと、人生において実現したいゴールや目標、手に入れたい生活や幸せ。
そんなようなものたちの、顔かたちをはっきりとさせることによってはじめて、欲しいものに出会えて、手に入れることができるのではないのか。
 
欲しいものの顔かたちを言語化することで何が起こるのか。
 
まず一つ目は、その欲しいものを探すことができるようになる。
そもそも、欲しいものがわかっていないのに探すことなどできない。
何を買いたいのかがわからないまま、買い物に行っても、買いたいものを買うことなどできないのと同じだ。
なんとなく話題になっていて美味しそうに見える豪華弁当を買ってみたところで、実は大してお腹が空いていないことにあとで気づくとか、本当は別のものが食べたかったとか、そういうことになるのがオチだ。
 
二つ目は、欲しいものに出会える確率が増える。
欲しいものがぼんやりしていると、本当に欲しいものに偶然であったとしても、おそらく気づかないに違いない。
完全にタイプの女の子と出会う機会があったとしても、それと気づかずに通り過ぎてしまうということになりかねないし、欲しいものがはっきりしていると不思議とセンサーが働くものなのだ。
興味を持っていると、情報や人が向こうからやってくるのと同じ。
 
三つ目は、欲しいものを手に入れようとするエネルギーになる。
当然ながら、欲しいものがよくわかっていなければ、欲しいという欲望も具体的にならない。
となると、それを手に入れようと頑張るモチベーションもまた発生しない。
ビジネスでも勉強でもそうだと思う。
目標を具体的に決めることで、その目標を達成しようというモチベーションが生まれる。
実際に欲しかったものを手に入れた自分を想像することで、それを手に入れようと辛いこともやりきれる力になったりするものだからだ。
 
今、自分が一番欲しいものって何だろうか?
やりたいことって何だろうか?
何かを引き換えにしてでも、手に入れたいもの。
 
あるいは、夢。
 
直近で言えば「書く力」が欲しい。
まずは、書く力を手に入れる。
子供の頃から、読むのは大好きだった。
その大好きな本や文章を書くことができる人に憧れていた。
羨ましかった。
自分も書ける人になりたいと思っていた。
だから書けるようになりたいし、頑張って量を書くモチベーションにもなる。
 
欲しいものの顔かたち。
 
書きたいもののかたちもそうだし、書けるようになった後のことも、もしかしたら、書き続けていくうちにわかってくるような気がしている。
そういうもののかたちを伝えられるような文章を書けるようになりたいとも思っている。
 
ただ、恋愛はというとだいぶ後回しになりそうだな、残念ながら。
 
 
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2018-03-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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