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リングに上がってゴリラのようになった僕はカウンセリングを受けている。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:カミシゲ(ライティング・ゼミ特講)

 
 
「イヤイヤイヤ、これ無理でしょ?」
 
現在11時57分。どうしても、そう思わずにはいられない。
僕はいまから40分、キーボードを叩きまくって5,000字の文章を書くことにチャレンジする。
この一週間、毎日やっているが、一度もできてない。
 
どう頑張ってもその半分が限界だ。たしかにいままで1時間半かけて2,500字だったので、たしかに時間だけは短縮できているが、どうしても5,000字はたどり着けない。
 
こう思わずにはいられない。
「イヤイヤイヤ、これ無理でしょ?」と。
 
ことの始まりは、天狼院書店で開催されたスピードライティング講座に参加したからだ。
 
天狼院書店の店主である三浦さんは、40分で5,000字という圧倒的な、超人的な、
変態的なスピードで文章を書き、さらに、その文章が面白い。
 
そんな三浦さんの文章に憧れて、僕は2017年に「人生を変えるライティングゼミ」を受講した。
そして、人生を少しだけだが変えることができている。
 
そんな人生の変化が楽しくて、それまで文章を書くことがキライでしょうがなかった僕が、
何かに取りつかれたかのように、毎日文章を書いている。
これは活字中毒である、しかも書くほうの。
 
こんな面白いことが世の中にあったのか。そう思わずにはいられない。
僕のこれからの人生、ライティングのない生活はありえない。
「ノーライティング、ノーライフ」である。
文章を書くことがキライだった、この僕がだ。
 
しかし、なんで僕は今まで、文章を書くことを嫌ってたのだろう。
自分が本当に望む人生を作り出せるだけの可能性を大きく秘めたライティングという技術。
僕はなんで42才になるまで、こんな面白いことを、
そして、人生の役に立つことをしてこなかったのだろう。いまとなっては理解に苦しむ。
 
書くことは、カウンセリングに似ている。
 
そうか、そういうことだったのかと。
こうして時間に追われながら文章を書いていると、
隠された自分の本音に気づくことができるからだ。
 
僕は子供の頃から気の弱い男であった。
やさしいと言えば聞こえはいいが、ただ単に気が弱いだけである。
 
そんな気の弱い性格だったので、
小学校に入ってから高校を卒業するまで、たっぷりとイジメにあった。
 
おかげさまで人間不信になり、さらに男子校であったため、女性との関わり方がわからず、
好きな子がいても声をかけることができず、もぞもぞしていた。
20才になって社会に出ても、気になる異性に声をかけることができず、もぞもぞしていた。
 
コミュニケーションの意味は、いまだによくわからない。
その必要性がいまだに理解できない。
 
社会人になっても、協調性という言葉の意味がわからず、
行動の仕方を知らず孤立した。孤立するのが趣味じゃないんだろうか?
それくらい人と協調することが苦手で孤立しまくった。
 
そんな自分を叩きなおすため、格闘技の世界に逃げこんだ。
一人で思いっきりモクモクとできるから、そう考えたからだ。
 
そして、これが思いっきりハマり、モクモクとサンドバッグに向かい、
時にはリングの上で、もがき苦しみ、リングの上でうずくまり、
そんなイジメのようなしごきをうける間に、いつの間にか普通の人より肉体的に強くなった。
 
強い体があれば、強い心になるという意味のことわざがあるのだが、
僕も肉体的に強くなってから、精神的に強くなった。
よっぽどのことがない限りひるまないし、どんなにおどされてもビビらなくなり、
怖いものが減った。怖いものがあるとすれば、あとは女性くらいだ。
 
そうやって自分が力を手に入れると、今度は人をいじめる立場になった。
僕は他人をイジメる人間になってしまった。30才を迎えた頃の話である。
 
自分がいじめられたので、心を傷つける痛みはイヤというほど知ってるのに、
自分より強い人間には逆らえない、そんなことは骨にしみるまでわかっているのに。
 
僕は自分が肉体的に強くなり、社会的に立場が強くなった瞬間、
今度は同じことを自分より弱い人間にやってしまった。パワハラというやつである。
 
さすがに叩いたりはあまりしなかったが、言葉の暴力は異常だった。
「テメー!」
「このバカ!(もしくはボケ)」
「オメーのすみませんは聞き飽きたんだよ!」
書いてるだけでもイヤになる言葉だ。そんなイヤな言葉をなんの罪もない人間に吐いていた。
 
そんなことは必ず自分に跳ね返ってくることを、この頃に知った。
その頃、僕は「パチンコ依存症」になっていた。
 
思い通りに動いてくれないスタッフを怒り、その怒りからくるストレスを解消するため、
なにげなく始めたパチンコが、思いのほか自分の心の救いになり、
休みの日に通ってただけだったのが、いつの間にか毎日通うようになり、
使うお金も1万円ではすまなくなり、最終的に500万近くパチンコに使った。
使った時間は覚えてない。
 
そして、その頃。
僕はもう一つの習慣を身につけていた。それは書くことである。
文章を書くのではなく、ノートに自分が気づいたことや、学んだことなど、
いろんなことをノートに書くようにしていた。
 
そうして書いているときに気づきがあった。
 
僕はなんのためにパチンコをしていたのだろう?
それは、悔しさを晴らしたいからだ。
そんな気持ちに気づいた。
 
僕は劣等感の塊である。この劣等感から逃げ出すために、僕は必死で生きてきた。
本を読むようになったのも、ノートに自分が気づいたことを書くようになったのも、
仕事を頑張ったのも、いろんなセミナーに通って学び続けたのも。
この劣等感から逃げ出したいからだった。
 
他の人よりも優れてないといけない。誰よりも人の役に立つ人間でないといけない。
なので、自分が他人より優れてないことがわかると悔しい。人より劣っていると悔しい。
自分を認めてくれない人がいるのが悔しい。その悔しさを晴らすため、僕は頑張ってたのだ。
 
普通の人が富士山の4合目から登山を始めるのであれば、僕のようなコンプレックスの塊の人間は、樹海から登山を始めるようなもので、並大抵の努力では、その樹海から逃げ出すことはできない。そんな危機感から、僕は必死に努力をしてたのだ。
 
そんなことに気がついてから、僕はパチンコ中毒から脱けだし、
人から少しずつ認められるようになり、僕の努力を褒めてくれる人が増えてきた。
 
自分の抱えている劣等感から逃げ出すため、
必死で樹海から逃げ出すように猛ダッシュで努力してたら、
いつの間にか、富士山の頂上までたどり着いたような状態だ。
 
おかげさまで、少しずつではあるが、
自分が本当にやりたいことをして生きることができるようになった。
 
だが、猛ダッシュするクセは治らない。
三浦さん的にいうと「フルスロットル!」である。
自分ではフルスロットルなつもりはないが、
周りからすると僕の人生は、フルスロットルのような人生に見えるらしい。
 
そのフルスロットルのリミットをさらに外すため、毎日文章を書くようになり、
さらに40分で5,000字を書くというスピードライティングにチャレンジしている。
 
このスピードライティングがカウンセリングに似てるのだ。
自分の自分による自分のためのカウンセリングが、スピードライティングである。
 
こうして文章を書きながら気がついたことがある。
自分がなぜ、フルスロットで人生を駆け抜けようとしてるのか、それを理解できた。
「僕は誰かに認めてもらいたいのだ」
僕は誰かに認めてもらいたくて、こうして人生をフルスロットルで駆け抜けようとしている。
 
誰に認められたいのかというと親である。母親だ。
僕はどうも母親に認められていない気がする。いままでの親子関係で、
母親と話しをすることがないので、直接聞くことはできないが、
僕は母親に認められてない気がする。
 
ああ、そうか、そういうことだったんだ。
こうして自分の中にあるモヤモヤとした何かを言葉に変えて、文章にしているとよくわかる。
僕は母親に認めてほしいのだ。僕の劣等感の始まりは母親に認めれないことから始まったんだ。
自分の内側にあるモヤモヤを文章にするとよくわかる。まるでカウンセリングのようだ。
 
格闘技を10年続け、今でこそゴリラのような体型になった僕だが、
子供のころは、ぜんそくとアトピーのせいで病弱だった。
 
僕の母親は、そんな病弱だった僕の代わりに、僕の世話をし続けてくれ、
いつの間にか僕の考えまでも勝手に代弁してくれるようになった。
 
僕はそんなことを思ってないのに、母親は僕の気持ちを勝手に代弁する。
学校の先生や、身の周りの人に。
 
違うと思っていながら、僕はそれを口にすることができず、
ただ黙って、母親が代弁する僕の「仮の」本音を聞いているだけだった。
 
いつの間にか僕は、自分の思いを表現するのがキライになった。
どうせなにを言ってもムダなんだ。そう思うようになった。
 
でも、本当は喋りたい、自分のことを、自分の口で、自分の言葉で、
自分の思いを誰かに伝えたいのだ。その誰かは母親だ。
 
こうして文章を書くようになって、文章を書くのが好きになってわかった。
だから僕は書くのだ、いつか僕のことを母親が認めてくれるまで。
僕の本当の思いを理解してもらうため。
 
だが、いまの僕が母親から受けとるメッセージは、
「まだだ、まだ足りない!」である。
 
だから、まだ頑張らないといけない。まだだ、まだ足りない。
どこまでいけば足りるのかわからない、なにが足りないのかもわからない。
だが、とにかく足りるようになるまで頑張らないといけない。だから書き続ける。
そして、なにかが満たされたとき、誰かに認められたとき、僕は母親にこう言ってほしいのだ。
 
「あなたは、あなたのままでいいんだよ」と。
 
ここまでで40分、3,500字を超えた。
こうして書きながら、僕は自分の内側にある思いに気がついた。
そうか、僕は母親にみとめられたいのだ、そのために文章を書いてるのだ。
 
「でも、まだ足りない」
 
 
***

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2018-03-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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