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私が「かっこ悪いエリートになる」と決意できた言葉


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記事:仙石美世(ライティング・ゼミ ライトコース)

 
 
「言葉は人を変えられる」
「あの人の言葉で私の人生が変わった」
 
よくこんな言葉を耳にする。
私は人の言葉一つで人間は変わるわけないと思う。というか変わったら苦労しない。
だけど人を変えるきっかけを作るのは、きっと誰かの言葉なんだと信じている。
 
私はとある人の言葉で、「自分らしく生きる」一歩を踏み出すことが出来たからだ。
 
少し私の話をしよう。
私は周りの人間がびっくりする位、皆にとっては普通のことがすんなりできない人間だ。
 
1番は社会人になってから通った運転免許合宿。9割の人が10日で卒業できるといわれていたのにも関わらず、私は14日かけて卒業した。教習所の人に「14日間粘った人は初めてだよ」と驚かれた。その後毎週運転の練習をしたのに、3か月後の社内運転講習で教習所の教員に「運転するには練習不足です。もっと練習してから運転しないと危険です」というコメントをもらうという笑い話つきである。
 
そんな普通のことがすんなり出来ない私が、3年前なぜかエリートの集まる会社に入ってしまった。皆とても頭が良くて、仕事が速い。当たり前だが、私は全くついていけなかった。
今思えば迷惑な中途入社社員だったと思う。先輩の言っていることがすぐ理解できなかったので何度も聞き直し、大した内容の仕事をしていないのに帰りはいつも遅かった。同期はすんなり仕事が出来ていくのに私は全然成長できていない。すごく焦った。
 
何とかしなきゃ。皆みたいにかっこよくスマートにならなきゃ。
本を読んだり必死に先輩の真似をしたりしたものの、やはり全然ついていけない。
 
そしてもがき続けて1年後、会社のとある研修にて。
ここでも私は皆がすんなり出来るようなことが出来なかった。周りの人たちが研修の内容を即時その場で体現していくのに対し、私はついていけなかった。オロオロ戸惑うばかりだった。
 
何とかしなきゃ。皆みたいにかっこよくスマートにならなきゃ。
そう思って必死にやってみるものの全然歯が立たない。
皆頭良くてすごいな……。というか私がぽんこつなだけか。こんな私ここにいていいのかな。この会社にいて何か役立つのかな。
研修後がっくり肩を落としていた時に当時の上司から手紙をもらった。そこに書いてあった言葉が私の生き方を変えた。
 
「私は、前のめりな姿勢を持っているあなたに惹かれて採用をしました。その強みはずっと持ち続けてくださいね」
 
その手紙をくれた上司は私を今の会社に採用してくれた人だった。
私はその時をはっきり覚えている。今の会社に受かるなんて思ってもなかった。私には今の会社に見合うスキルも経験も何もなかった。だけど、仕事内容や会社の雰囲気に惹かれどうしても入社したかった。だから事前に何度も志望動機を練り直したし、当時の転職アドバイザーとは何度も作戦会議をした。そしてその熱意を面接でその上司にぶつけた。
その結果、
「別にスキルなんて今は必要ない、私はあなたの姿勢が好きだから一緒に働きたい」
そう言ってもらい採用が決まった。
 
私は自分のかっこ悪さが嫌いだった。特に今の会社に入ってスマートでかっこいい人達に囲まれて、普通のことがすんなり出来ない自分が嫌いだった。だから自分の良さに気づいていなかったけれど、私は普通のことがすんなり出来ない分粘るのは得意だった。かっこ悪く、コツコツ努力出来ることは自分の強みかもしれないと気づいたのだ。そうだ、私はかっこ悪いんだからかっこ悪いエリートになればいいんだ。
 
そこから私は吹っ切れた。
 
お客さんに電話がつながるまで何度も掛けすぎて受付の人に哀れに思われ、内緒で直通の電話番号を教えてもらったり。自分で出来ないことは即上司に相談して時には代わりにやってもらったり。お客さんに頼んで競合他社のことを教えてもらったり。
かっこよくなろうと思っていた頃にはできないことができるようになった気がする。
 
周りからみたらかっこ悪いし、スマートじゃない。けれどこれでいいのだ。私は私の良さがあるから。私の良さをどんどん磨いて、成長していけばいい。
 
言葉なんかで人は変わらない。人なんて自分が変わろうとしない限り変わらない。
 
だけど言葉ってすごい。言葉は時に人をめちゃめちゃ前向きに動かすパワーがあるんだと思う。
 
私は上司の言葉で自分の良さを改めて知ることが出来た。そして、自分の良さを伸ばしていく行動を起こすことが出来た。その結果今は仕事がとても楽しい。もし上司の言葉があの時になかったら、もっともがいてとっくに会社を辞めていたかもしれない。そう考えると、言葉の力って大きいなとしみじみ感じている。
 
これからは私が自分の言葉によって、前向きになれたり、少しだけ頑張ってみようかなって思える人たちを少しでも創れる人になれたらいいなと思っている。
 
 
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2018-03-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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