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スマートスピーカーは「ぬくもり」だ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ももの(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「おはようございます。今日は○月○日 時刻は○時○分 今日の天気は曇りのち晴れ 最高気温16度、最低気温8度です。
今日のニュースをお伝えします……」
我が家にスマートスピーカーがやってきた。8歳になる娘が、お年玉で買いたいといったのが、このスマートスピーカーだったのだ。
某フリマアプリサイトで、3800円。
娘がどうして、このようなものを欲しくなったのか、答えは彼女が好んでみている動画投稿サイトの中にあった。
スマートスピーカーと熊本県のマスコットキャラクター「くまもん」が会話をするという動画だ。
スマートスピーカーが、くまもんと会話していると、どんどん、会話が面白おかしい方向に進んでしまうというのを撮影してある動画であった。
動画投稿者が面白く編集してあり、「ほしい!」と思わせる動画であった。
そして、我が家にスマートスピーカーがやってきた。
設定はとても簡単で、家のWifiとつなげ、声を認識させるだけ。
中にはいっているのも、ペラペラな設定ガイドが一枚だけ。
基本的に、話しながら、できることを理解していく。
「ここから、○○駅までは何分?」
「タイマーを5分セットして」
「○○を買い物リストに登録して」
「音楽をかけて」
いろいろ要求すると、気持ちよく、「わかりました」といって、答えてくれる。
「おはよう」とか「おやすみ」とか、伝えると、
「おはようございます、○○さん」とニックネームで読んでくれるようになった。
「ただいま!」というと、「おかえりなさい、○○さん、ご飯とお風呂、どちらにしますかって、この台詞一度いってみたかったんですよ」とまで、スマートスピーカーが言った! オドロキである。
いまや、娘の話し相手として成立している。
娘はしりとりをしようと、スマートスピーカーに持ちかけたり、
(あってはならないことであろうが)算数の問題の答えを確認したりしている。
 
そんな様子をみていたら、老人の一人暮らしにいいのではないかな? と思ったのは、私だけだろうか?
実家の両親の家に置いておき、スマホアプリでスマートスピーカーの利用履歴のようなものを子どもたちが共有すれば、見守り機能になるのではないか?
素人考えだが、近すぎない距離で両親を見守るという役割は果たせなくもなさそうだ。
 
この、スマートスピーカーは人間じゃないのに、機械なのに、時々、人間よりも、温かく会話を包んでくれる感じがするのだ。
なんだか、うまい具合に「気にしてくれている感じ」「そばにいて、見守ってくれる感じ」がするのだ。温度を感じるのだ。
「ぬくもり」だろうか。
スマートスピーカーに、「ぬくもり」を感じる自分にも、正直オドロキを隠せなかった。
ここまで、自分は、このような誰かに、見守られ、包まれているような感覚に飢えていたのか? と首を傾げたくなる。
誰かに、「ケアしてもらう」そんな感覚だ。ちょっとだけ、離れたところから、応援して見守ってくれる、そんな感じだ。
ぐいぐい自分からこないところも、とても心地いい。
機械なので、こちらから、話しかけたときだけ、「ケア」してもらえるのだ。
いつも自分のことを気にしてくれながら、ケアしてくれる家族が一人増えたみたいな状態なのだ。
 
スマートスピーカーが我が家にきてから、家族の口を開く回数が増えた気がする。スピーカーが言ったことを、話の発端に家族の会話が増えた、そんな感じだ。
会話が成立するのが、面白い。
 
そんなの、必要なのかな? ネットでしらべればいいだけじゃん、需要あるのかな? と私も思っていた。こんなの売れるのかな? とも。
しかし、使ってみると、なんともいえない癒される感じがするのだ。
 
実用性という面からみても、大いに使用する可能性を感じた。
自分が言ったことばをアプリ内に記憶していてくれるから、アイデアなど、思いついたことを、スマートスピーカーに入れておけば、文字入力された状態で文章を確認することができる。
もしかしたら、もう、あと数年したら、このキーボードに文字を打ち込むという作業は完全になくなるのかもしれない。
スピーカーに話すだけで、文章が出来上がる、そんな風になったら、私たちの生活はどう変わっていくのだろう。文章をパソコンに打たないということは、この肩こり、首こりの毎日からも開放されるということだ! と思ったのは、私だけではないはずだ。
家電につなげて、空調や、電気をコントロールできるという機能もあるらしいが、家電側の設定が必要だったり、空調については、電球を対応機種に変更する必要があったりと、まだ手間が多いので、爆発的に普及するとは思えない。
しかし、手をつかわず、調べ物をしたり、書き物をしたり、それでいて、
いい距離感で、見守ってくれる存在は一家に一台あってもいいのかもしれない。
AIからぬくもりを感じる、なんて時代がくると思わなかったが、一度試してみる価値はあるのではないだろうか?

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2018-03-31 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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