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競馬場は最高のピクニックスポットである


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:藤原裕也(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
「競馬場」という言葉にどんなイメージを持っているだろうか?
 
ギャンブルにドハマリした人たち、耳に赤ペンを刺してチューハイをグビグビしているおじさん達、テレビで見るような舞い散る新聞やハズレ馬券の紙吹雪、そして「逃げろ!」「差せ!」「そのまま!!」「金返せ!!」なんていうヤジ、怒号。
 
素人には近づき難い、そもそもそんな場所行きたくない、という思いしか出てこないだろう。
ダービーや有馬記念なんかのG1レースの日には、人が多すぎてとてもじゃないが動けない。それこそ本気で競馬をやっているのでなければ、そうそう簡単に行こうと思うようなところではない。
 
だが、大きいレースのない土曜の競馬場はガラッと雰囲気が変わる。
土曜日の競馬場は「最寄り駅から徒歩数分のピクニックスポット」である。
 
駅の改札を出て、コースに向かって歩いて行き、入場門を抜けた瞬間の開放感がすごい。
一度に十数頭の馬が走るだけあって、広大な敷地に自然な緑の絨毯がびっしり敷かれており、高い建物も目に入ってこないので、空の抜け感も凄い。
馬が走るコースの内側外側にもびっしり芝が敷き詰められ、近くに人がいなければ好き放題ゴロゴロ転がったり、走り回ったり出来るだけの広大なスペースがある。
走り回ってちょっとくらい転んだって、芝生が気持ち良いだけなので、是非周りに名作にならない程度に走り回ってみてほしい。
 
そんな広大な緑の天然絨毯に、レジャーシート、お弁当、飲み物を持ち込んでしまえば、もうピクニックそのもの。もしもお弁当や飲み物が準備できなくても、ピクニック気分は十分に楽しめる。
競馬場にはラーメン、焼きそば、たこ焼き、ソフトクリーム、ビール、チューハイ、もつ煮込み……、祭りの屋台のようなたくさんのB級グルメを楽しむことができる。
 
ギャンブルをしに行くという考えだけ取っ払ってしまえば、自分の好きなものを食べたり飲んだりしながら、芝生でただただゴロゴロしたり、本を一冊持ち込んで読んでみるとか、思い思いの楽しみ方が出来る絶好のピクニックスポットである。
 
もちろん競馬場なので、何十頭もの美しい競走馬たちもいる。パドックで見る馬は毛並み、毛色、顔つき、ちょっとしたワンポイントなど一頭一頭愛らしい特徴があるし、妙に高ぶっていたり汗をかいている馬を見ると、ああー大丈夫かなーちゃんと走れるかなーって心配になってしまうが、それも可愛かったりする。
そしてユニークで覚えやすい名前の馬もいたりする。何故か自分の思い入れにリンクする名前の馬も出てきたりする。たくさんの馬がいる動物園とも言える……のではないかな? と思っている。
 
じっと馬を見つめていると、その中でちょっとだけ気になる、応援したくなる馬が出てきたりすることもある。そんなときは応援する意味で、ちょっとだけ馬券を買ってみても良いと思う。
たった100円で買った1枚の馬券が、ちょっとした期待と興奮を与えてくれる。馬の動物園で自分が気になった馬を応援すると、また新たな思い入れがこみ上げてくる。
そして、もし自分が応援した馬が先頭でゴールインでもしたら……思わず両手を上げてガッツポーズしたり、ワーキャー叫んで、もうすっかり競馬場を楽しんでいる人の完成である。そしてちょっとしたお小遣いをゲット出来るかもしれない。
 
最近の競馬場は初心者や、ファミリーをとても意識しているイメージがあって、
買い方がわからなくても、制服を着ている競馬場の職員の方に聞けば、大抵の場合丁寧に教えてくれるはず。
ちょっとした運試し、気になった馬を応援するために是非買ってみてほしい。
それでもう少し楽しくなってみたら、スポーツ新聞とにらめっこしながらあーでもないこーでもないと考えてみるのも、競馬場での楽しみ方の一つ。
 
今まで足を踏み入れたことがない人には、是非競馬開催中の土曜日昼前くらいから行ってみて欲しい。競馬を開催している日に行かないと、もちろん馬を見ることができないので、
あえて競馬場に行く意味がなくなってしまう。
 
そして競馬場にはやっぱり一般的なイメージに近い人も少なからずいるので、
周りの様子を少しずつ気にしながら楽しんでほしい。競馬場も立派なコミュニティの一つ。
また、馬はとってもデリケートな動物なので、ちょっとしたことで驚いたり暴れてしまうことがある。競馬場内でのマナーには気をつけ、職員の方の指示に従いながら楽しんで欲しい。
最後に、あまり競馬そのものにのめり込むのは自己責任で……。
 
改めて、電車で行ける競馬場は、最寄り駅から数分で行けるピクニックスポットとして
申し分ない場所なので、是非一度レジャーシート、お弁当、飲み物とちょっとした小銭を握りしめて、土曜日の競馬場に足を踏み入れてみてはどうだろうか。

 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2018-04-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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