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人生は「基準」で決まる


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記事:島田弘(ライティング・ゼミ平日コース)

 
 
「お前、どこに決まったの?」
「早稲田だよ」
「マジかよ、すげーなー」
 
これは今年の3月某日、ある喫茶店でたまたま隣に座った男子2名の会話である。
 
ちなみに、私が通った公立高校でも同じ会話が実際にあった。
学区の中ではトップ校と言われた学校で。
 
私の中では早稲田といえば、東京六大学で東大の次に頭が良く、ラグビーや野球などスポーツが強く、バンカラなイメージが私にピッタリで、憧れていた大学であった。
 
この1年ほどで、知ったことがある。
 
ある人とたまたま大学受験の時の話になった。
 
「お前、どこに決まったの?」
「早稲田」
「マジかよ、お前の人生終わったな」
 
1人や2人ではなく、その後何人もの方から同じ話を聞いた。
 
この方たちは全員が、中高一貫の超有名進学校を卒業した人たちだ。毎年同級生の大半が東大や京大、旧帝大や医学部に進学するらしい。そういう高校に通って、その人たちが早稲田に進学を決めた時の会話はこんな感じらしい。
 
「お前の人生終わったな」と高校は違えど同じ会話がなされていたわけだ。
 
そして同じ早稲田に合格し、進学するということに対する反応が、私が通った高校と彼らの高校の反応の違いに正直驚いた。
 
真逆の反応だからだ。
 
私にとっては早稲田合格は「夢」のようなものだった。早稲田に行けば人生バラ色くらいに考えていた。
しかし、彼らにとっては早稲田進学は「人生の負け」であると。
 
18歳にして人生の勝ち負けを考えていることにも驚かずにはおられない。
私が18歳の時なんて、これからの人生のことなんてほとんど考えていなかった。
 
この反応の違いはなんなのだろう?
どうしてこんなにも大きな違いが生まれるのだろう?
 
そう考えていた時、ある人との会話が蘇った。
 
ある人とは有名プロ野球選手である。
メジャーでも活躍した投手から聞いた話を思い出した。
 
野球ファンじゃなくても、この投手の名前は知っているはずだ。
高校時代から大活躍し、その後ずっと注目され続けた選手である。
 
その投手に「一流と呼ばれる投手とそれ以外の投手の差はなんだと思いますか?」と聞いたことがある。
 
「他の投手と話をしていると、『ボール1個分外れた』と言う表現を使う人が多いんですよ。聞いたことあるでしょ? 僕からするとね、そんな大雑把な感覚で投げているなんて信じられないんです」
 
「素人の私からするとボール1個分でもすごいコントロールだと思ってしまいます。ちなみにどんな感覚で投げているのですか?」
 
「指1本の幅が基準ですね。およそ1センチかな」
 
驚愕した。
 
ピッチャーからキャッチャーまでの距離は18メートル44センチ。その距離においてのボールコントロールを指1本の幅分、つまり1センチ単位で考えているだなんて。
 
なんてことだ。
 
もう1つ思い出した。
 
私の100倍以上の年収の起業家との会話である。
その方と家賃15万円の事務所を借りることになった。
半分ずつ支払うとして月々7万5千円。
「毎月7万5千円をどうやって支払おうか」と頭を悩ませていたその時、こんなことを言われた。
 
「2人で講習会を開催して、1日で家賃分を売り上げてしまいましょう」って。
 
驚いた。
 
1年分の家賃を1日で稼いでしまおうだなんて、その時の私には絶対に出てこないアイデアだ。
 
大学受験の話、有名プロ野球選手の話、起業家の話には共通点がある。
 
それは「基準」だ。
「高い基準」を持っている。少なくとも私とは違う、高い基準を持っている。
 
話を聞いた投手とその他大勢の投手の基準には、ボール1個で捉えるか1センチ単位で捉えるかという10倍くらいの差が存在している。
 
大学受験なら、「偏差値が60になった」と喜んでいる人もいれば、「全国で3位から10位になってしまった」と悔しがっている人がいる。
 
様々な世界でトップクラスにいる人たちは、その他大勢の人たちと比べると、はるかに高い基準を持っているということなのではないだろうかと感じている。
 
その高い基準は、いつからどのようにして持つことになったのだろう?
 
おそらく所属したコミュニティ、つまり環境がそうさせたのに違いない。
 
親、先生、学校、部活やクラブ、塾、近所(地域)などである。そして、その中でどんな人に出会ったのか。
 
「この人はスゴイ!」と思う人に出会っていたら、おそらくそのスゴイ人が基準になるのだろう。その人のようになるためにはどうすればいいのか?と考え続け、行動し続けるんじゃないかと。
 
私たちはそれらの積み重ねによって、どんな基準を持つのか、どんな基準をもつ人たちと付き合うのかを選択している。
 
それによって目指すもの、当たり前に感じるもの、大げさかもしれないが人生において手に入れるものが何から何まで違ってくるんじゃないだろうか。
 
つまり、これからの人生において、なりたい自分、理想の在り方を実現するためにやるべきことは簡単だ。その基準を持った人たちと付き合い、その基準が当たり前のコミュニティに所属することを選択するだけなのだから。
 
 
***

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2018-04-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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