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不登校児は希望の光になる


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:羽衣姫 香耶(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
我が家の中3の娘はプチ不登校児童です。
“プチ”というのは学校には行っているものの、教室には行かず、相談室に登校している状態だからです。
 
不登校と言うと「大変」というイメージがつきまといます。
将来的を不安に思う親御さんも多いです。
 
だけどそんな心配は、実は無用です。
 
そう思えたのは、プチ不登校児童の娘が「修学旅行に行かない」という決断をした時でした。
 
修学旅行に「不参加」という答えを出した娘に対し、学校側はとても真摯に対応してくれました。
そして、娘の気持ちを尊重し「修学旅行に行くことが良いこと」と無理強いせずに、「お母さんも娘さんの意見と相違ないですね?」と確認するだけで、私への「修学旅行に参加するように、娘さんを説得して下さい」という要望はありませんでした。
 
これが3年前だったら、こうはいきませんでした。
実は娘の3歳上の息子も不登校児だったのですが、その時はすごく大変だったのを覚えています。
 
息子は完全に学校に行かない不登校児童でした。
初めて不登校になった時は、学年担任、担任、カウンセリング教諭など、いろいろな方と話し合い、体育大会、文化祭、遠足、修学旅行、入学式、卒業式という学校のあらゆる行事に「不参加」とする時は、息子を説得する・しないでその都度、話し合いの機会が設けられました。
 
息子が不登校になった時、私は「息子がこのまま不登校でいると、将来、のたれ死に」だと本気で思いました。
 
中学で不登校ということは、まともに高校は行けません。まともに高校に行けない子は、当然ならがまともに職にもつけません。
まともに職につけないとなると、会社に行く意欲はどんどん無くなっていき、行きつく先はニート。
親が元気なうちはいいですが、私たちが先立ってしまった場合、息子はまともに働けず、そのうち貯金もつきてしまい、最後には「のたれ死に」してしまうだろう。と本気で考えていました。
 
なので、息子をそんな風にしてはいけない! 幸せな人生を歩ませてあげなくては! と必死に学校に行くように促したものでした。
 
ですが、息子は洞窟探検家だったのです。
 
私にとっては“不登校”というのはそれだけでお先真っ暗の、中で道がどう入り組んでいて、途中で行き止まりなのか、外に繋がっているのか、全く分からない危険な洞窟と一緒でした。
 
そんな所に足を踏み入れるのは恐くてたまりません。
安全で、見晴らしの良い、舗装された歩道を歩くことが“幸せ”なのだとずっと思っていました。
 
ところが息子は洞窟探検家でした。
 
私にとっては真っ暗で危険きわまりない洞窟の中にわざわざ足を踏み入れ、いくら「やめろ」と止めてもそこから出てこようとしません。
それどころか、どんどんと先へ進んでしまいます。
 
私は恐くて後を追うこともできず、ただ入り口で「大丈夫かしら?」と心配し、「親はこんな時は命に代えてでも洞窟に入るのを阻むべきでは?」と考えたものでした。
 
洞窟に入る=失敗する=不幸せになる
と決めつけていたのです。
 
ところが息子は私の心配をよそに、洞窟の入り口でハラハラしている私を置き去りにして、奥へ奥へと進んでいき、ある日ひょっこり違う出口から顔を出しました。
勝手に夢を見つけ、高校を決め、今では目指す大学に必要な資格だからとやる気まんまんで英語塾まで通っているのです。
 
私からしたら もうビックリです。
学校という安心な場所さえ行きたがらなかった子が、一人であっさりと私には恐くて仕方がなかった“不登校”という危険な洞窟を抜けて、泥だけになりながらも笑ってそこにいるのです。
 
しかも、息子に笑顔が戻ってきただけではありません。息子は後に続く後輩たちに道を作っていったのです。
それが今回の娘の「修学旅行に行かない」という選択がとても簡単にできた。という現象です。
 
息子が3年前に「不参加」という“前例”を作っておいてくれた為に、後に続く後輩たちに歩きやすい道ができていたのです。
 
そんな息子だってきっと先に進んでいた先輩たちが作った“前例”に助けられていたはずです。息子が不登校になった時には、学校にはすでに「相談室」という特別教室が設立されていました。
それは、息子の先輩が「教室には行かない」という“前例”を作っておいてくれたからでしょう。
 
子どもの不登校は (特に一番最初の子の不登校は)親にしてみれば恐いです。
よその子どもが“普通”にできることを、我が子が“普通にできない”ってとても恐いです。
 
でもそれは「やらないという選択をしている」とも言えるのです。
 
私から見れば、わざわざ洞窟を行かなくてもいいじゃないか! と思うのですが、子どもにしてみれば「なぜ、舗装された道路を行くだけの選択肢しかないのか?」ということなのでしょう。
 
そして、「やらないという選択」をできる子は、ちゃんと探検家の要素を持ち合わせているので、実は私たち親よりも世間というものに立ち向かう技量を持っています。
時間がかかる子もいるでしょう。それは入った洞窟の大きさ、道の入り組み方で違ってくると思います。
 
けれど、不登校児は勇気ある洞窟探検家です。大丈夫です。
迷っても、行き止まりでも、その時その時に、自分で考え、悩み、時には引き返して、それでも自分なりのゴールを見つけてきます。
例えばそれは、出口を見つけられず、入り口に戻ることかもしれません。
それでも、それは洞窟を探検したからこそ分かる、その子のゴールです。
 
もしも、自分の子どもが不登校で不安な親御さんがいたら、探検できる子どもの底力を信じてあげましょう。
私たち親が恐くてできなかったことをやってのける、自分の子どもの強さを誇りに思いましょう。
 
そうしてあなたの子どもが作った一歩が、他の子の勇気になる。
それって、すごいことだと思いませんか?
 
あなたの子どもは後輩たちの希望の光になる素晴らしい子だということを、どうぞ思い出して下さいね。

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2018-05-04 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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